4.《ネタバレ》 初めは「戦争を知らないウブな日本人青年を通して、戦争の悲惨さを訴えかける」というテーマを持っていたように思う。しかし、その後スケールが別の方向にでかくなってゴルゴ13ぽくなってしまう。人気のあるキャラは死なない、とか「戦争に参加することがかっこ良い」なんて解釈まで出来るような危うい色も出始め、当初とはテーマがずれていく。作者自身もそれに気づいたのか、ラスト近くになって「戦争の悲惨さ」をテーマに復活させた。が慌てた展開なので、無理矢理っぽさがどうしても滲みでていた。敵役である●崎君の変貌ぶりは、作者の迷走の現れか?描くのが嫌になったのかな~とかんぐってしまうぐらい最後は放り出し状態に;魅力的なキャラやメッセージ性のあるテーマを扱っていたのに、作者が扱いきれずに終わった作品のような気がする。非常に残念。ジブリの宮崎氏は「作品を終わらせる為には、かなり前から準備しておかないといけない」と言っていたが、新田氏は明らかに準備不足だったと思われる。ご利用は計画的に…;