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41.  バオー来訪者
お寺の地下に仮面の男達が鎮座する風情や、夕暮れの郊外の団地の廃墟に殺人ゴリラが佇む風情など、どことなくシュールでいい感じ。打切りによって逆に作品としてキチンと纏まったものになったというのも皮肉。個人的にはジョジョより好きかも。
8点(2009-03-01 05:52:08)
42.  銀牙 -流れ星 銀-
元々は凶暴な熊とマタギ+犬の戦いを北国の厳しい大自然を舞台にリアルに描くはずの話が、ジャンプの人気投票システムによってかなり毛色の違う話に変遷していったという印象。ボスだけ残して全員陣地を出払ってしまうというのはどう考えても戦略的に無茶。とはいえ、各々の犬キャラクターの造型は大変イイです。地味に陸奥の四天王が好きだった。
6点(2009-03-01 05:35:58)
43.  リングにかけろ
単純にスポ根ではない、SFでもない、幻想モノというのも何か違う・・まさに「車田モノ」としか言いようのない独自の世界の確立が見事。「ワンパターンの美学」とは横山光輝氏によく使われる称号だけど、違う意味でこの作者にも当て嵌まる気がする。 マフィアのイタリア、科学力のドイツ、神話世界のギリシャ…等々、外国といえばアメリカと中国くらいしか知らなかった子供時分の自分にとって、各々の国が持つ文化的なるものが大変斬新に映りました。
9点(2008-12-28 23:12:40)
44.  ブルーミント・ホテル
動物と宇宙人と黒人とジャズが何の違和感もなく同居する不思議世界。クオリティの高い大人の童話という感じ。独特な絵柄も併せてかなり好き。タイトルが異なる為か最初の一話目が収録されておらず冒頭が解りにくい事や、単行本の装丁が内容と今1つマッチしていない気がするのが残念。
8点(2008-12-28 02:45:24)
45.  風魔の小次郎 《ネタバレ》 
夜叉八将軍編、聖剣戦争編、風魔内乱編と、いつも出だしは好調だが段々グダグダになってしまう所が難。夜叉八将軍編のプロットは、古くは「甲賀忍法帖」(バジリスク)、「伊賀の影丸」、最近では「バトルロワイアル」もこの系統か、様々な異能者が最後の一人を賭けて争うという展開が見所。なのに本作の場合は味方が半数以上も生き残ってしまう。これが次の話に生きてくるというわけでもない。従ってこの手の話としては出来は今1つなんだけど、やはり作者の持つ独自の雰囲気は何物にも代え難いので、やや高得点。 現在、違う作者によるこの続編が連載中で、絵柄や設定など原作の世界観を引き継ぎかなりイイ感じ。しかし細かな描写や独特のコマ割、ネーミングセンスなどでやはり醍醐味が足りない気がする。願わくば車田氏によるリライトを・・
8点(2008-12-28 02:32:50)
46.  無限の住人
時代劇史上ここまで卑怯な主人公も居ないだろう・・「勝った」と思って相手が背を向けた途端、背中からズブッという勝ち方がほとんど。単に「市井で傾き者同士が争う」という話であればかなり面白かったと思いますが、中途半端に幕府を持ってきたのが失敗。武士階級は「お家や領地の存続の為にどういう死に様ができるか」が人生のテーマ。中国の皇帝じゃあるまいし、将軍やその取り巻きが不死の為に(しかも市井人を犠牲にしてまで)躍起になると言うのは武士の考え方としてまず有り得ない。この辺りは中国・朝鮮人系の戦時中の捏造話を連想しウンザリしてしまう。また逸刀流の面々はその出立ちからしてかなりの遊び人。しかも「いつも生活の為に市井を駆けずり回っている」のであれば修練の時間がほとんど無いわけで、彼等の強さに説得力がまるで無い。絵も語りも力のある人だけに何か勿体ない感じ。
6点(2008-12-28 00:11:46)
47.  アストロ球団
リアルタイムでは知りませんが復興版の太田出版全5巻で読了。 下の方も仰るとおりロッテ戦まではいまひとつ。しかし次のビクトリー球団戦が凄すぎる。シュールで尚且つ熱い。野球という枠組を使い何か全然別な事をやっていて、試合中に選手が次々と死んでいく。特攻隊の生残り氏家、熱血漢大門、冷徹なバロン、それらを束ねる球四郎・・敵役のキャラ造型も素晴しい。創造力の限りを尽くした「マンガ」でしか成し得ない表現という感じで、良くも悪くもここまでパワーのある漫画は滅多に無いと思う。
9点(2008-12-27 23:43:53)
48.  SINGLE ACTION ARMY
おそらくブレードランナー的世界をもっとも上手く消化した漫画だと思う。荒涼とした近未来都市にジムノペティを響かせるセンス。動き、コマ割、風景と人物の絡み等、多少荒いがこの頃の氏の絵がとても好きだ。 同じ時期モーニングに「LOVEWARS」という同路線の短編が掲載され、シリーズ化を心待ちにしていたものですが(個人的には「1」だけなら10点満点)・・続かず残念。
7点(2008-11-02 02:55:49)
49.  戦争論
学生時代、近代史の勉強でどうしても腑に落ちないことがあった。欧米によりほとんどの国々は侵略され植民地と化し奴隷貿易が横行する・・まさにこの世の地獄のような有様だったのに、第2次世界大戦が終わるといつのまにか大半の国々が独立しとる・・何がきっかけで一体何が起こったんだろうか? またアジアの某発展途上国で幼少期を過ごした経験上、何故日本だけがここまで豊かになれたんだろうか?というのも昔からの疑問だった。 本作との出会いは「お盆も近いから戦争に関する本でも読もうか。できれば読み易いのを。」とたまたま手に取っただけ。「コペルニクス的転換」とは言葉としてはよく聞くけど、自分がモロにそれを味わう事になるとは思わなかった。上記の疑問に対して目からポロポロ鱗が落ちまくった。「認識」とか「史観」とか言う遥か以前の話、単純に「事実」を知らされていない事が多すぎる。本来ここに書かれてある事は義務教育の範囲内で教えられるべきだと思いますが、いずれにせよ作者氏には本当に感謝しています。 …ちなみに上にも見られるようですが、大空襲や原爆によって一般市民を「虫けらのように」殺したのは相手国。それなのに何故だか自分の国が悪い事になってしまうw こういう洗脳から覚めない人がいる限り、今後もベトナムやイラクのような戦争はまだまだ続くんだろうなぁ・・という暗然とした心持になります。
10点(2008-11-02 02:48:05)(笑:1票) (良:1票)
50.  子連れ狼
かつて一世を風靡し様々なメディアで消費し尽くされた漫画ですが、それらを知らない世代の自分が読んでも面白い。主人公の拝父子と宿敵柳生一族は勿論の事、何気ない行きずりの人々の描写が本当に素晴しい。武士・浪人・農民・町人・渡世人…当時の様々な階級の人々が何を考えどう生きていたかが実に解りやすく表現されている。個人的なお気に入りは、農政を巡り藩主と庄屋が対立する第57話「十三弦」。また本作はおそらく最も早く世界でヒットした日本漫画。同時期に売り出されたゴルゴやカムイ伝がぱっとしないのに係わらず本作だけが異様に売れた事に関して、当時の様々な週刊誌(文春、朝日、プレイボーイ等)に取り上げられていました。日韓W杯時のブラジル代表ロナウドの大五郎カットやロナウジーニョの拝一刀コスプレも記憶に新しい。
10点(2008-11-02 02:25:50)
51.  ドカベン
何故売れたか…リアルタイムで読んだのは本当に最後の方だけなので、他のマンガと読み比べて想像するしかありませんが、まず一つ目に描写のリアリティの斬新さ。二つ目に、それまでの野球マンガが魔球を操る投手と強打者の対決物語だったのに対し、本作は野球のゲームを見せる漫画であった事。野球のスコア(7回裏に1点入って9回表に2点入るとか)或いはトーナメント表の組合せが、それ自体まるでアート作品のように鑑賞できるという事はおそらくこのマンガの発見ではなかろうか。 …連載モノの宿命か、全盛期と末期ではクオリティの差が激しい。正直な所今読んで一番面白いのが初期の柔道編だったりする。
8点(2008-10-25 15:32:06)
52.  寄生獣
MITに関する本に載っていた話。UFOが地球に着陸し、都市やダムや運河や電力供給網や走り回る車を観察し調査する。宇宙人の一人が感に堪えたような声を上げる。「あぁ自然は偉大だ。」…つまり人間が「人工」と呼ぶものは、第三者から観てみれば自然界における蜘蛛の巣や蜂の巣などと同じという話。元々人間も自然の設計図の範疇に有る存在なのに、なにゆえ人間の技術を「自然」と分けて考えないといけないのか昔から疑問に思っていたので、この文章を見た時得心行きました。こういう観点から見ると本編のテーマらしき「人間は自然界の寄生獣」というのは、あまりに自虐が過ぎるように思う。もちろん自分は公害は困るしエコロジーにも基本的には賛成。だけどそれは「地球の為」ではなく「人間の為(物質的にも精神的にも)」。例えば絶滅動物を救う事にしても、「ある種が絶滅するような環境は最終的に自分達に還ってくる」という事が本能的な智慧としてあるから保護を行っている。・・・こういうような感じで、個人的には本作品の思想的なものにはあまり共感できません。ただし「決闘モノ」としては傑作。ただ単に頭か腕が刃物に変形して戦うだけなのに、1つとして同じパターンの戦いが無い。こういった手腕は見事だと思います。
7点(2008-09-29 00:30:28)
53.  キャプテン翼 ワールドユース編
前作で未登場だった強豪ブラジル、オランダをラスボス的に設定した本作。連載上の都合かオランダ戦がまるまるカットされてしまったのが残念。(今からでも書き下ろしで描いてくれないかな・・)ブラジル戦はさすが当時の欧州最新のサッカー戦術組み入れたりして読み応えがありました。少年マンガだからといって無理矢理「必殺シュート」を設定するのは無理があったような。あと、中盤の大一番であるはずのアジア予選決勝:韓国戦がどうでもいいような感じであっさり流されてしまったのに当時は??でしたが、その後行なわれた日韓W杯を観て「成程」と得心行ったのが印象に残っています。
8点(2008-09-28 23:49:51)
54.  キャプテン翼
「この漫画がサッカーブームを作った」という話をよく聞きますが、そもそも昔から子供はみんなサッカー好きでした。自分も休み時間はサッカーばかりやってた気がする。ただ野球における水島新司や吉森みき男のような詳しい知識を教えてくれるマンガがなかった。 当時のサッカーマンガと言えば、主人公が点取り屋のフォワードで、ライバルが同じイケメンのフォワードやゴツいキーパー・・・という設定くらい。野球マンガで言えば主要キャラがピッチャーとバッターだけの「巨人の星」や「侍ジャイアンツ」のようなもの。そんな中でキャッチャー(山田)やサード(岩鬼)やセカンド(殿馬)が活躍する「ドカベン」が斬新なブームを起こしたわけです。 本作も同様で、まず初っ端の修哲小戦、キーパーの若林はいいとして、フィールドプレーヤーに長髪イケメンの井沢、ガタイのデカい高杉が登場、これまでのマンガだとこの2人がフォワードかと思うところ、それぞれミッドフィルダー、ディフェンダーのポジション。当時の小学生の常識としては「一番上手い奴がフォワード、ヘタクソはフルバック(ディフェンダー)、どっちでもないのはハーフバック(ミッドフィルダー)」だったので最初は「え?」って感じでした。フィールドの中心選手はフォワードでなくミッドフィルダー、ディフェンダーはサイドから上がってゴールを狙うのも役割…等々ほとんどの子供がサッカーの基本的な常識をこのマンガで初めて知ったと思う。 その後主人公はフォワードからミッドフィルダーに転向、同じミッドフィルダーやディフェンダーを主軸としたチームと闘うという展開がなんと斬新だった事か。本作がサッカーブームを作ったというより「もっと本格的なサッカーマンガが読みたい」という子供達の潜在的な需要に確実にヒットしたという事だと思います。 更に言えばワールドカップに関する知識も群を抜いていた。他の人気マンガだとラストに世界最強チームとしてソ連(ロシア)と闘ったものがあったと思う。オリンピックと混同してたのかも知れませんが、当時はプロの漫画家も編集者もこの程度でした。 本作での元ブラジル代表の日系人ロベルト本郷やドイツ代表のシュナイダー達を通じ、子供たちの間に実在のワールドカップへの憧憬が醸成され、一昔前のマニアが深夜にこっそり楽しむイベントから五輪を上回る視聴率が取れるブームへと繋がっていった事は確かに間違いかもしれません。 個人的には小学生編:南葛-明和戦、中学生編:南葛-比良戸戦、JWY編:日本-アルゼンチン戦がベストマッチ。
9点(2008-09-28 23:32:00)
55.  BIOMEGA(バイオメガ)
「BLAME!」で死闘の舞台となった東亜重工の遺跡。本作はありし日(何十世紀前?)の東亜重工が主人公。「BLAME!」での静謐な世界から一転してアクションがメイン。こういう表現力も素晴しいです。ゾンビがドロドログチャグチャはあんまり好きくないですが…
8点(2008-02-17 00:30:10)
56.  BLAME! 《ネタバレ》 
「夢で見る風景/感覚を覚醒したまま再現する事」は美術、小説、映画、漫画において様々な試みがされてきましたが、舞台設定において画期的な漫画。単純に言えば人気の無い巨大な建造物の中を上へ上へと昇っていくお話。夢の中を彷徨っているような①巻の雰囲気が特に好き。しかし上ってきたつもりがラスト近くで世界の中心に出てしまう。そして間接的に明らかにされる作品世界の構造。「ネットスフィアに接続できた=現実世界に戻る」のようなヴァーチャルリアリティ的なオチを予想してましたがハズレ。都市構造物の外枠が水で満たされているのは、都市が無限に拡張していくというイメージに合致して良。更にはその中で未来を担う新しい生命が誕生するという事で「原初の海から生まれた最初の生命」の寓意ともとれる見事なオチだと思いました。
10点(2008-02-17 00:19:55)
57.  夕凪の街 桜の国 《ネタバレ》 
最初読んだとき、「夕凪の街」と「桜の国」は別のお話かと思ってた。 細かな、さりげない伏線を通じて徐々に両者が繋がり、三世代に渡る原爆被害者の壮大な物語が見えてくる。 (ラスト近くで河原でお父さんと長々と話しこむ農家の老人は打越さん?やっぱり禿げましたねw) ともかくも「反日プロパガンダ」とは全く無縁の原爆マンガは初めて読んだ気がする。 控え目すぎて痛々しいくらいですが、きちんと「(原爆を)落とした人」に対するメッセージとなっています。 (ちなみに、原爆について日本を批判する筋違いな意見をたまに見かけます。そう主張する人は、例えばイラク戦争でアメリカがイラクの市街地に原爆を落としたとしても、それを批判する事ができない。核廃絶に何の寄与もしていないようで聞いてて虚しくなります。) あと作者の何気なくも神経の行き届いた表現力が素晴しい。実に人間観察が巧みですね。   …ところで、東子ちゃんの「言えなかった夢」は「七波ちゃんのような 男 の 子 のお嫁さんになれますように」かしら …野暮ですみません。 
10点(2007-12-08 20:56:05)
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