1. ICHIGO 二都物語
全体的に重苦しく、生臭いのだが、それがクセになるウツ展開がすばらしい。六田登らしくてとても良い。 7点(2014-09-17 05:14:10) |
2. EDEN ――It's an Endless World!
《ネタバレ》 色々考えさせられる物語で、久しぶりに読み応えのある漫画でした。妙な笑いドコロや真っ直ぐ飛んでいかないヒネた展開も、面白かった。 が、物語終盤、主人公エリヤが本筋に参加できないまま、父親のエンノイアが締めくくってしまったカンジがチョッとアレかなぁ?と、少し思った。 8点(2014-01-17 06:12:32) |
3. BECK
音楽漫画という難しいジャンルで成功している数少ない作品。初期は平凡な主人公「コユキ」がロックに目覚め、ボーカリストの才能をメキメキと伸ばしていくという成長譚。中盤以降は青春モノのバックボーンを保ちつつ、「ロックの素晴らしさ」と「音楽業界というビックモンスター」とが対峙していくという緊張感が面白い。ライブハウスの客に実在している格闘家や、「ゲームセンターあらし」の主人公や「LET'S ダチ公」の副番などのキャラクターがコッソリと、そして明確に隠れているというマニアックさも、個人的にはツボ。 しかしタイトルが何故「BECK」に決まったのかは、わからない。「え?もういるよ?」と、私も思う。私はDEVIL'S HEAR CUTの方を思い出した。 8点(2012-03-20 03:26:22) |
4. モンキーターン
競艇というマニアックな題材を最大限にエンタメ化してますね。競艇なんぞに一切興味のなかった私ですが、かなり惹かれました。尼崎や住之江にレースを見に行ったり、舟券を買ったりまでは、ハマりませんでしたが。 レースシーンは勿論のこと、選手の生活観のリアルや、競艇を取り巻く世界観を見事に描ききっています。河合克敏の真骨頂ですね。 他にも何作かあったであろう、そしてこれから登場したであろう「競艇漫画」の鉱脈を、完全に掘り尽くした感があります。 7点(2010-11-13 06:45:51) |
5. テニスの王子様
気だるいマンネリ気味なトンデモ感と、スーパーマン同士のイチャイチャ感が相まって、物語に腐臭が。その結果、腐臭にヨワい一部の女子を呼び込んでそれなりに盛り上がったカンジですね。 出版社の性能のいいソロバンが生んだマーケティングの落し子的作品。 2点(2010-08-03 01:13:08)(良:1票) |
6. シュート!
塀内夏子をはじめとして、少年マガジンの女性作家が描くスポーツ物ってそこそこ面白いのに、この作品は例外的につまらない。 上手さを感じつつもアツくなりにくい絵柄に、問題があるのかも。 3点(2010-01-08 18:17:56) |
7. 金田一少年の事件簿
《ネタバレ》 トリックを盗用された作品の一つ「占星術殺人事件」(島田荘司著・講談社)を読んだときの絶望感は、思い出しただけで鳥肌が立つ。 同じ講談社の作品なのに、何故ここまでアカラサマな盗用が許されているのだろうか。理解に苦しむ。トリック盗用のせいで「ネタバレ」してしまったミステリ作品を読んだミステリファンの遣る瀬無い悲しみを、ミステリ関係者なら理解できない訳がないだろうに。原作者と、盗用を許している編集責任者にはこの世からいなくなってほしい、と、真剣に願う。 私はこの作品を一生許さないだろう。 何と恐ろしいことに、トリックを盗用されている作品は「占星術殺人事件」以外にも他に4、5作品あるらしい。 「ネタバレ」を恐れるミステリファンならば、この作品は間違っても読むべきではない。 禁書に…否、いっそ焚書にするべき。 0点(2010-01-08 18:10:15)(良:1票) |
8. 王様はロバ~はったり帝国の逆襲~
上野顕太郎がやっている事を120倍くらい薄めたような内容。至極当然過ぎる意見ですが「ハッタリ」は「ハッタリ」でしかない。 3点(2009-09-11 03:12:15) |
9. 疾風伝説 特攻の拓
特攻の拓の影響か、三十半ば私は、未だに「そんなの聞いたトキねーよ!」的な台詞を口にしてしまう。台詞回しの独特さは、小池一夫並? 5点(2009-08-10 11:59:51) |
10. ROOKIES
《ネタバレ》 関西在住でありながら巨人ファン(だった)という私にとって、登場人物の名前にはチョッと複雑なものがありますが、面白かった。 「野球漫画」としては、大して引き込まれなかったが、主人公・川藤の魅力と物語の直球っぷりが気持ちよかった。 個人的には川藤が授業で井伏鱒二の「山椒魚(超名著)」の物語を生徒に語る回が好き。 8点(2009-07-27 06:44:04) |
11. ギャラリーフェイク
中盤以降はマンネリかな?と思ったが、「ケータイ・ストラップ」「時計」、ときには「ブリキ玩具」や、書、香道に至るアノ手コノ手の芸術作品全般を網羅したワイドさが、飽きさせない。 フジタの偽悪的な性格とサラの寄り添い方を見て、ああこの作品、細野不二彦版「ブラックジャック」なのか、と感じた。(多分違う) 7点(2009-04-09 09:18:38) |
12. 無限の住人
凛(お座成り気味)をヒロインとして軸にし、蒔絵(神)、百琳(拷問上等)、目黒(罵詈)と、続々と登場する飽きさせない女子キャラが、とてもいい。(馬鹿発言) 下手をすれば本筋よりもキャラ魅力や物騒な刀剣設定で読まされているような気も。 エキゾチックと無国籍風のマッチングされた絵も面白いし、好きなんだが。 だけど復讐劇って、ある程度の予想からは外れないし、まぁ、どういうラストに落下させるのか、見物。 7点(2009-04-02 20:50:09) |
13. アカギ
《ネタバレ》 「天」からスピンアウトしてきたカリスマキャラ「アカギ」の闘牌伝説。 元ネタの「天」を読んでいれば「アカギは死なない」というネタバレ的な安心感があり、それが非常に邪魔。ソコソコ面白いのだが熱中できない。まぁ、独特な福本的マージャン理論が楽しめればそれでいいかな?とは思うが。 6点(2009-04-02 20:32:01) |
14. ARMS
皆川亮二の絵と七月鏡一の軍事オタクっぷりが非常にマッチしていて、面白かった。ちょっとトンデモ気味になるのも、少年誌ならではのご愛嬌か。 超人である、という事の苦悩をキッチリ描いてある(特に巴武士が)のも好印象です。流石、小学館っぽい。 最終回はちょっとキレイにまとめ過ぎかも?と感じたが、面白い少年漫画が読めたという達成感はキッチリ残りました。 6点(2009-03-18 18:51:49) |
15. ハルチン
魚喃キリコ作品の中で、唯一単行本で持っている作品。ハルチンの生活感あるリアルなコメディが可笑しい。魚喃キリコの作風が変にマッチしていて面白かった。この人の絵柄って、意外と汎用性が高い。ちょっとビックリだ。 7点(2009-01-06 07:40:05) |
16. ストッパー毒島
好きな野球漫画を三つ挙げろと言われれば、大嫌いな水島新司作品の中で唯一好きな「球道くん」と、ミーハーといわれようが「おおきく振りかぶって」、そして「ストッパー毒島」ですね。(次点はちばあきお・キャプテンか?) ハロルド作石のサービス精神・エンタテイメント性と野球漫画の普遍的な面白さが実にマッチしていて面白い。 7点(2008-11-29 23:39:41) |
17. SINGLE ACTION ARMY
ヒロモト作品の初期作品で絵は荒いが、意外と読みやすい。突き抜けたセンスでハードボイルドを描いていた良作。単行本を持っているにもカカワラズ、ぶっちゃけそんなにスキな作品ではないのだが、大ゴマの使い方が異様に格好イイ。 7点(2008-11-02 13:45:55) |
18. 戦争論
《ネタバレ》 小林よしのりの史論・史観は恣意的すぎて共感できない。作品意義、というよりプチ・インテリの自慢話に聞こえるのは私だけかな?しかし、相変わらずの小林よしのりのスタンスと、この作品自体の間口の広さ(狭さ?)は評価すべきなのかも。 5点(2008-11-02 13:34:29) |
19. ガンスミスキャッツ
確かにメカ・銃器の描写は素晴らしい。しかし、油っこいくせに淡々とした人物像がどうにも魅力的に写らない。ミニーメイがちんちんを舐めてたあたりからウンザリとして読んでいた感がある。 「萌える銃器講座」としては、適切なんすかね。銃器に興味のない私には向いていないのかも。そのワリに私、「ガンスリンガー・ガール」や「BLACK LAGOON」とかは、面白く読んでるなぁ。まぁ、好みの問題でしょうか。 しかし蛇足ながら思うのは、これを機に真鍋譲治のように活躍の場をエロ誌に移行するのではないか?と思わせる感が。気のせいかもしれないが。 5点(2008-10-18 00:56:09) |
20. 蒼天航路
三国志に1mmも興味がないと私にとって、もはや拷問に近い作品。しかし、作画がGONTAなら…と渋々読んだ。…結果。やはり、誰が作画しようと私にゃ「三国志」は向いていないらしい。しかし最後まで読めた。 結論。ソウソウも格好よかったが、リョフ・キョチョ・カコウトンが格好よかった。(カタカナで書くなよ!) 4点(2008-10-16 23:24:24) |