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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  この世界の片隅に 《ネタバレ》 
『夕凪の街 桜の国』というひとつの到達点を得た作者が描く、戦時下の広島・呉を舞台にした新作、って読む前は単なる『夕凪~』の焼き直しに落ち着いてしまうのではないかと期待よりも不安が勝る状態でした。連載ではなく単行本で読んでいったのですが、第一話以前のプロローグにあたる部分は既に本編の連載誌とは別のマンガ雑誌で読んでいて、ああ、これもその一部だったんだ、と。それは『夕凪~』よりもコメディ主体の、従来のこうの作品に近く、続く本編も戦時下の日常を生きる天然キャラすずのコメディというカタチで描かれてゆきます。上・中巻では従来型こうの風味と『夕凪~』的ヒロシマの物語とが、一体どういうところに落としどころを見つけてゆくのだろう?という感じで世界がいまひとつ掴みきれない感じがしましたが、下巻において従来型も『夕凪~』もない、実はそれらを遙かに超越して最早マンガという表現メディアの極致にまで高められてしまったんじゃないかという凄い存在である事に気付かされました。何気ないアイテム、挿入される絵、タッチの違い、それら1つ1つに意味があり、1つの作品として閉じた時、最初に読んだ幾つものエピソードが全く別の意味を持ってきます。全てが戦争に翻弄され、それでも「戦争のある日常」を生きたすずの物語を紡ぐ大切なエピソード、アイテムであった事、綿密に張り巡らされた伏線によってプロローグ3話、本編45話が最初から計算され尽くした上で描かれていた事をまざまざと見せつけられ、そして最後に「歪んだ世界」が花開くように再生してゆく、そのさりげなくも感動的な幕に「凄いものを読んだ」と心を激しく揺さぶられるのでした。イデオロギーを超越し、映画でも小説でも決して到達し得ない、マンガ独自の力が辿り着く世界を、できるだけ多くの人に触れて頂きたいと切に願います。
10点(2009-05-19 20:15:06)
2.  BANANA FISH 《ネタバレ》 
小説でも映画でも到達できない領域がある、マンガってここまで凄い事ができるんだ、って思わせてくれた作品。少女マンガというカテゴリーに存在しながら、そのバイオレンスの世界は全く容赦なく爆発し、衝撃を与え、それゆえに作品世界と対比するとどうも甘く思えがちな友情物語が一縷の望みとして輝いています。血と暴力に塗れたアッシュ・リンクスの生涯は、到達すべきところに到達するしかなかったのですが、悲劇と言うよりも、短くも激しく燃えた男の生きざまを見せ付けてくれる熱いマンガ、といった風情でした。この国のマンガがいかに成熟した文化であるのかを象徴する、極まった表現力を見せる(明らかに大友克洋の影響が見て取れるにしても)作品でした。
10点(2009-01-02 22:52:17)
3.  夕凪の街 桜の国 《ネタバレ》 
作者の作品は『ぴっぴら帳』しか知らなかったので、最初に読んだ時の衝撃はなんとも言えないものでした。あのほのぼのとした絵から描かれる『夕凪の街』の静かなる悲劇、ラストの白コマの連続の中にある何とも形容し難い深い感情のうねり。打ちのめされつつ、そこから続く『桜の国(1)』の変わり様に戸惑い、『桜の国(2)』に至って現在へと続く大きなドラマを見る事になる・・・。読めば読んだ回数分だけ新しい発見があって、コマの端っこに小さく描かれた何気ない物、何気ない事柄が無数の伏線になっていて、非常に高度な作品でもあります。そして、読んだ回数分だけ、最初に読んだ時よりも更に深く沁みてきます。「『やった!またひとり殺せた』とちゃんと思うてくれとる?」から「このふたりを選んで生まれてこようと決めたのだ」までの流れの中に一体どれだけの説得力ある物語が必要でしょう? それをほんの数十ページで描いてみせた力量には感服します。日本人としてこの国に生まれたことをじっくり考えさせてくれる必読の名作です。
10点(2007-11-20 22:46:45)
4.  おいピータン!! 《ネタバレ》 
伊藤理佐は天才だと思います。作品的には、本人言うところの「ち○こま○このマンガ」が目立ってたりするワケですが、日常のちょっとしたネタを元に男女の機微を描出させたら、彼女の右に出る存在はいないのではないかと。まるでマンガ界の向田邦子みたいな存在。この作品では食べ物がテーマになっていますが、グルメマンガのように食に人間が支配されてしまっているのでなく、どこにでもありそうな家庭、夫婦、カップルのドラマが日々の食を通して転がってゆきます。いや、天才というのは失礼かもしれません。2004年から2007年あたりをピークとした絵の乱調具合は「大丈夫?」ってレベルで、作品にコンディションがモロに反映される、むしろ苦悩と努力の人、でしょうか。そんな中からも傑作がどんどん生まれてゆくのが凄いのですが。そして、なんと言っても独自のマンガ表現の凄さ。ドラマをネコやカラスやハトや非生物の視点から描いたりするのは、彼女のマンガでは当たり前のテクだったりしますが、実は深いです。寿司屋の店内を、カウンターにあるガラスケースの中のホタテや甘エビの視点から捉えた絵などは、もはやジュネやラーマンやフィンチャー超えてます。女心を形にした怪獣ヤキモチヤキが大々的に街を破壊した後、淋しそうに家に帰ってふさぎ込むまでのたった4コマの流れの見事さは神がかってたりします。擬音の神様、田村信に匹敵する擬音表現も含め、シンプルだけど何気なくスゴい、それが伊藤理佐のマンガだったりします。
9点(2008-10-17 10:48:06)
5.  うる星やつら
高橋留美子はマンガの1つの時代を築き上げたとさえ言える存在だと思います。そして、その代表作と言えばこの作品。イメージとしてはあたるとラムに集約されがちではありますが、何十人(何百人?)にも及ぶキャラクターが作り出す世界は、他の追随を許さない高みにあるとさえ言えます。発表から30年、連載終了から21年が経過してなお、ごくごく一般的に話題にできる作品である点で、『サザエさん』並みに国民的作品と言えるかも。初期の(定期連載前?)「また諸星さんトコの息子が!」のノリが結構好きだったので、あまりラムに寄り過ぎているエピソードはちょっと苦手ではありましたが。ラムの性格は子供時代(=ランちゃんの受難話)の方が好きかも。個人的にはしゅがあ、じんじゃあ、ぺっぱあの三人組が好きです。あんまり出てこなかったけど。
9点(2008-09-10 20:04:15)
6.  動物のお医者さん 《ネタバレ》 
恋愛要素を一切排除した(もちろんBLも含めて)珍しいマンガ。チョビやミケですらラブストーリーはありませんからねぇ。ヒロインらしきポジションの存在が「やめてよー菱沼さん」ってみんなから避けられてたりしますし。獣医学科で巻き起こる騒動を、動物の生態を絡めて描いておりますが、医療の深刻な面はほとんど描かれず、楽しい学園生活といった風情ですね。二階堂にとってはネズミ嫌いは深刻でしょうけど。たまに登場するミステリータッチのエピソードは、この作者の好みなのかな? 他の作品でもミステリータッチのエピソードが見られますし。最終的にハムテルと二階堂には未来が仄かに見えた訳ですが、あの後が少しでいいから知りたいところです。浮いた話ゼロなままに時が流れているのでしょうかねぇ?
9点(2007-10-16 20:52:39)
7.  ベルサイユのばら 《ネタバレ》 
最初の印象はやっぱりオスカルとアンドレの物語ですね。でも、読むたびに他のキャラクターの魅力が見えてきます。アントワネットやフェルゼン、ロザリー、ルイ16世、ジェローデル、マロン・グラッセばあやetc...。沢山の登場キャラクターが織り成す壮大な絵巻を、わずか1年半ほどの連載で描き上げてしまったのですから、当時の少女マンガはパワフルと言うか壮絶と言うか。今の少女マンガは当時のあのパワーをすっかり失ってしまった感もあり、ちょっと淋しいかな。宝塚やアニメ版から入ると、オスカルの死後も結構続く物語に面食らうかもしれません(しかし、フェルゼンの最期は非常にジミだ)。
9点(2007-10-16 20:41:50)
8.  のだめカンタービレ 《ネタバレ》 
シリアスとギャグの振幅が激しいところが大変好きです。シリアスな顔してたって、数コマ後にゃ「ぎゃぼー」「ムキャー」って白目剥いてたりしますからねぇ。『のだめカンタービレ』と言いつつも、結局千秋のマンガなんでないの?みたいな疑問が湧いたり湧かなかったりしますが、日本編の密度に比べると、ヨーロッパ編に移ってから展開が間延びしてないかえ?なんて思ったりもしますが、それだけ登場キャラが広がってお楽しみどころも増えたと思えば、そしてまだまだ続きが読めると思えば、それもまた良し。のだめの「天才だけどすごくヘン」という状態がずーっと続いてくれたらいいな、なんて。一方で最近やっとのだめの天才ぶりが見えてきているので、彼女の成長が楽しみだったりもして。
8点(2007-10-16 20:26:38)
9.  海街diary 《ネタバレ》 
『BANANA FISH』でもう行くとこまで行っちゃった作者が、どういう道を辿るのか?と言えば、こういう純文学路線になったりするのは、なるほど、なんて思ったりもして。これは『~家の人びと』モノですね。4人姉妹で、そのうち1人は母違い。それぞれの女達のドラマがあって、それが平行して時が流れてゆく。鎌倉を舞台に、季節と共に移ろいゆく日常の中にある心のゆらぎを繊細に描いた作品。こういう作品は、最終的にはどれだけエピソードが積み重ねられたかが重要になるので、じっくり、長く描いて欲しいところです。
7点(2009-01-02 23:44:52)
10.  臨死!!江古田ちゃん 《ネタバレ》 
江古田ちゃんは明らかに他人に厳しく自分に甘く、自己分析しているようでいて実は自己憐憫だったりして、ワリとしょーもない人間だったりしますが、そういう弱さまで含めて実のところ本能的にコントロールしてたりしそうなところが深いのですね。猛禽ちゃんやオタっ子ちゃんに対する視点も批判よりは羨望が混じっていて、見下しているようでいて、そこに至らないジレンマを抱いているという自覚が混じってそうで、でも実は同類だったりする、なんてところまでも全て認識してそうで、どこまでが江古田ちゃんなのよ?みたいな掴みどころのない視点が好きです。登場する人間によっては、とことん不快なだけだったりするのがかなりクセのあるマンガではありますが。キャラ的にはお姉ちゃんが好きですが。いちばん笑ったネタは「まんまんちゃま」だったりしますが。
7点(2009-01-02 22:29:31)
11.  天才柳沢教授の生活 《ネタバレ》 
とりあえず、過去編が長過ぎでした・・・。あーんなにページ費やすだけの重要なエピソードだったのかなぁ?と。確かに柳沢教授が教える人になる、人生を全て学ぶ事に費やす事になる、その切欠となるエピソードな訳ですが、あのエピソードが続いている間はちょっと単行本を買い続けるのが苦痛でした。さて、当初は柳沢教授のキャラクターの面白さが際立つ物語でしたが、最近やや気になるのが、いかに柳沢教授が優れた人であるのかを語る、『水戸黄門』や『裸の大将』的な物語ばかりになってきたこと。安定路線にハマりこんだ、という感じでしょうか。少年時代、青年時代、現在と基本3つの舞台を自在に飛んでおりますが、現在の教授は以前に比べると与えるばかりで得る事が少なくなってきたように思えます。必然的に教授自身よりも教授の周囲に目がゆきがちになり、それはちょっと淋しいかな、って気もします。
7点(2007-11-20 23:21:23)
12.  かってにシロクマ 《ネタバレ》 
「らもーん!」とか「わたしは木」とか、一発ギャグ系に冴えを見せておりました。たまにマジになるのが、ちょっとイヤだったかな。母親に捨てられるのはともかく、ウリ坊の死から復活、そして意味不明なラストシーンと、最後になってワケわかんなくなっちゃったのがどうにもこうにも。そう言えば、彼あたりからですよ、中身が伴ってない漫画家がハシラやインタビューで偉そうな事言い出しちゃう傾向が顕著になったのは。今もそういう人が多かったりしますが、まー、なんつーか、作品で勝負しましょうよ。
6点(2008-09-10 20:23:44)
13.  魔法陣グルグル 《ネタバレ》 
テレビゲームのRPGのお約束事を徹底的に茶化したマンガで、前半の笑いの破壊力は相当なモノでした。それゆえ、ネタを使い尽くした中盤以降はキャラ頼みになっていって、やや苦しい感じもしましたが、主役の二人はともかく、キタキタおやじを始めとする濃いキャラの作り出す独特の笑いの世界を楽しんでおりました。でも、魔王ギリとの最終決戦あたりになって、なんだか投げやりになってしまったのが残念。レイドほっぽりっぱなしだわ、総統の真の姿がなんのヒネリもない投げっぱなし状態だわ、ずっと旅を一緒にしてきたはずのトマが空気状態だわ。最後の方こそ、この世界を楽しくまとめるべく頑張って欲しかったところなのですが。
6点(2008-08-17 10:49:31)
14.  幕張サボテンキャンパス 《ネタバレ》 
これはコミックスではなくて連載で全部読んだのですが、連載延長のための措置なのか、途中からグダグダしてしまったのが残念ですね。未散とちとせの一連のエピソードなど、ドロドロしていて笑えませんし、ピーナッツ娘。ネタなんか、ただの安易なパロディを引っ張り過ぎ。メインキャラの個性のみでは長期連載には限界があったのかもしれません(片付けられない明日香、料理の天才津田沼、暴力的な桜子、存在感薄い誉田、その同じようなネタが何度反復されたことか)。作者がなんだかどんどん高飛車になってゆくのにシンクロするように内容の方も上から目線になっていったようにも思えます。
6点(2007-11-20 23:05:40)
15.  出直しといで! 《ネタバレ》 
連載当時、大好きだったんですよね。当初の尖がった絵柄からどんどん丸くなってゆきましたが、茜や仁子、大福のキャラの面白さ、エピソードの楽しさで、こりゃ見事な学園コメディだ!って。ところが作者急病で連載がストップ、復活までに2年くらいあったんじゃないか、ってくらいの間が開いて、やっとこさ再開したと思ったら、絵柄がまたガラリと変わりまして。なかなか絵柄に馴染めないだけでなく、物語も急激に完結に向かって突っ走る事になりまして。これは本当に自分が大好きだった『出直しといで!』だろうか?と思ってる間に終わってしまったと。作者のモチベーションが途中で切れてしまって繋がらなかったという感じの、惜しい作品になってしまいました。茜のその後にあそこまでケリ付ける必要があったんでしょうかねぇ?
6点(2007-10-16 21:02:31)
16.  コージ苑
4コマですが、幾つものエピソードが平行しつつシリーズ状態でずっと続いているというのが面白かったです。ただ、当時の片岡鶴太郎のネタを安易にパクったりしていて、絵のしょっぱさと共にイタいわぁ、って状態が多かったのも事実で。当時の流行をひたすらカジりまくっているので、今読むとかなりイタいでしょうねぇ。大変サムいギャグも多く、そう言えば笑うに笑えないサムさをウリにしちゃってる4コマが世に溢れ出したのはこの頃だったっけかなぁ、と。いがらしみきおを起点とする不条理4コマは、結局いがらしオリジナルと幾つかの輝く作品を除くと、随分と空疎な結果をもたらしてしまったなぁ、なんて。
5点(2008-09-10 20:13:30)
17.  もやしもん 《ネタバレ》 
人気があるので単行本を大人買いしてみたのですが、ワリとすぐに描かれる学祭の件がグダグダと面白くないので挫折。その後再開するも、9巻で再び挫折。物語が転がってゆく時は楽しめるのですが、食に関するウンチクを長文でダラダラ並べ立てている状態の時は、何も面白くないです。しかも、回を重ねるに従って、どんどんそのウンチク部分の割合が大きくなって、物語がちっとも転がらなくなって。『美味しんぼ』だってウンチクマンガではあるけれど、それをちゃんと物語に乗っけてるワケで、だけどこのマンガはただフキダシに大量の写植文字を並べるばかり。それからキャラの描き分けが微妙な上に(武藤の目の下のスジ、アレはアリなんでしょうかねぇ?)、そっくりって設定のキャラまで出してきたんじゃ、それってどんな自虐ネタ?としか思えません。自分としては「かもすぞー」ってトコだけで十分かな・・・
4点(2011-10-12 15:47:32)
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