1. ビー・バップ・ハイスクール/BE-BOP-HIGHSCHOOL
現実世界から全く離れる事無く描かれた点だけでも高評価できる漫画です。80年代の学生ってこれです。感情だけで格闘して、勝ったところで損はしても何も得られない。負けたところで恥ずかしいと思っても実は何も失ってない。これに氣付く前の時期を生きてる小僧っ子の時代に乾杯(笑)。そうそう、【勝負が付いたら闘争終了】、【事件に発展させるまでやるのは基地外】という、極めて当然の人間性を描いているのも高評価ですね。 9点(2015-03-22 17:10:41) |
2. はじめの一歩
登場するボクサーたちには人生や魂や命を懸けてでも闘う理由があった。そんな彼らを取り巻くボクサーでは無い市井人たちも、それぞれの立場で闘っていた。登場人物みんなが血の通った情のある人間だった。熱く深くて、でも爽やかな群像劇だった。でもそんなこんなは過去の話。今は情けない話、冷めている話、鬱屈した迷走劇に成り果てた様子。作者が、自分が生み出したキャラクターを意味無く嘲笑して虐待するのはアイデア枯渇で作品が終焉しても良い頃合のサイン。商業的理由で終わらせてくれないかも知れないが、情熱とやる気の無い作品の継続は読者と作者の心を荒ませるだけ。かつてのファンとして終了の決断を望む、過去のクオリティだけは名作と呼べる漫画。 5点(2013-08-24 12:03:35) |
3. Cryingフリーマン
作者コンビが実在組織に接触されてしまったのが仇になったか。登場人物の行動に必然性がなくなってしまった。ストーリーも迷走のまま終わった。美貌と才能を備えた一介のアーティストが巨大組織に操られ血塗られた世界に落とされ、出会った女と共に修羅道を悲しくも美しく生き続ける物語…途中まではそうだったはずなのに惜しい。 何が何でも全裸と情事を書こうとするこのコンビの悪癖も災いしたか。まあ、業界屈指の大物コンビだから誰も止められなかったでしょうね。そう言えば思い出したのが、第一話で、ヤクザの親分を狙撃するため疾走してきたフリーマンを撃とうとしたボディーガード2人の拳銃が懐から消えていたのはナゼなんだろう?不携帯に氣付かないまま警護してたんでしょうかね?今となっては迷宮入りの謎です。 4点(2015-03-03 05:42:31) |
4. 軽井沢シンドローム
浅い人生観と真顔での屁理屈。人間味感じられない暮らしぶりと仕事ぶり。なのに豪華絢爛な御住まいで生活。日々やってることといったらモテまくったり恋愛を繰り返したりと氣楽で呑氣なキャラクターたち。飲酒喫煙酒池肉林三昧なのになぜか運動神経抜群で喧嘩無敵の主人公さん。確かにバブル期の遺産みたいな作品。作者は[カッコいいお話]を描いたようだが心に残るものは何1つ無し。 2点(2013-09-21 06:58:14) |