みんなのコミックレビュー Menu
School Rumble(スクールランブル)Z のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 School Rumble(スクールランブル)Z
連載開始年 2008
ジャンルコメディ,学園もの,パロディ
レビュー情報
ついに連載、終わったんですねえ。
スクランの「真の最終巻」と言いたくなる多数のエピソードを交えながら、本編へ収束していくサイドストーリーズ。ここではネタバレしたくないし文字数制限もあるから、ちゃんとしたスクラン論(《論》を出せるくらいに内容は濃い作品だよ…技法上はね)はブログの方に入れさせてもらいます。

この『Z』1冊に限った場合に言いたい事は、とにかく最終2話の主線が太~いッ!
「小林尽」という一人のクリエイターが、完成した証でもあります。太い線で明快な構図を見せる。これが結局、マンガの醍醐味なんだと思い知ります。スクラン初期の細く、頼りなく、迷いのある線と見比べてみればいいかも(ま、キャラもそれに合わせて末期は骨太になってますな)。
ガンダム初期の守護神・安彦良和は筆ペンでマンガを描く人で、線に迷いが全くないマンガ史上の傑物なんですが、本作最終話の各キャラたちを見てると、あの感覚に近いものがあります。タッチが決まればマンガの雰囲気が決まり、世界が決まり、物語も展開も終わり方も(ほぼ自由度なしに)決まってしまう。
本編のスクランは、作者のマンガに対する博識と小器用な技量でそれを避けてきていたわけだけど、『Z』では逃げていません…というのは言いすぎか…逃げていないわけじゃなくて、キチンとした作品のゴールに到達したわけです。
ラスト3ページ、主人公のあの強い、心底強いタッチには、読者として負けを認めざるを得ません。
作者と作品とキャラが一緒に成長してしまうマンガはよくありますが、その到達点をしっかりと示して「何となくここまで来ちゃった」感に溺れない、腹の据わった画を堪能できたと思いました。
…なぜここまで熱く語る必要があるんだ…後日修正するかも(笑)。
エスねこさん 9点(2009-08-26 01:40:07)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 9.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
800.00%
91100.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.00
School Rumble(スクールランブル)Zのレビュー一覧を見る




Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS