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怪奇大作戦 23話[呪いの壺]

1968年【日】 第1シーズン[全26話]
平均点: / 10(Review 1人) (点数分布表示)
ドラマホラーSFミステリー特撮もの
[カイキダイサクセン]
新規登録() 【かっぱ堰】さん
タイトル情報更新(2018-03-10) 【かっぱ堰】さん
放送開始日(
放送終了日(1969-03-09)


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監督円谷英二(監修)
飯島敏宏
円谷一
実相寺昭雄
小林恒夫
福田純
満田[禾斉]
高野宏一(特殊技術)
佐川和夫(特殊技術)
東條昭平(助監督)
キャスト岸田森(男優)牧史郎
勝呂誉(男優)三沢京助
原保美(男優)的矢忠
松山省二(男優)野村洋
小橋玲子(女優)小川さおり
小林昭二(男優)町田大蔵
田村奈巳(女優)林洋子(第8話)
田島和子(女優)大山伸子(第21話)
松川純子(女優)市井信子(第23話)
脚本上原正三
金城哲夫
佐々木守
市川森一
福田純
藤川桂介
田辺虎男
石堂淑朗
音楽山本直純(音楽監督)
玉木宏樹
撮影鈴木清
制作円谷プロダクション
TBS
放送局TBS
その他池谷仙克(美術)
[22話] 第23話[呪いの壺] レビュー [24話]
平均点:7.00 / 10(Review 1人)
エピソード別レビューはネタばれレビューのみです

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1.《ネタバレ》 実相寺監督のエピソードだが、突拍子もない奇抜な演出などはなく(眼鏡に映る炎がわざとらしい程度)、わりと堅実に映像化されている。終盤に出た「戦争のたびに科学が進歩する」という台詞はいかにも当時の意識の高い人々が食いつきそうなネタだが、話の中身とは特に関係がなく、そのように適当に格好つけて締めるのが当時の習慣だったのか、あるいは第21話と同じく脚本家のハッタリか。

今回は京都が舞台で、レギュラーの面々は京都府警に招かれて出張したような感じである。劇中人物の名刺に出ていた古美術店の住所は実在の地名で、実際に美術工芸品店が多いことで知られた通りらしい(知恩院の門前町とのこと)。
物語としては、京都の古美術商に代々贋作を強いられてきた家の男が復讐する話になっている。翌年には大阪で万国博覧会(ポスターが見えた)が開催されるような時期でもまだ旧時代の悪弊が残っているという告発のようでもあり、古い日本の因習に抑圧された若い世代の境遇がやるせないともいえる。ただし似たような設定は最近の映画(「嘘八百」2017年)でも使われているので、もしかすると素人が知らないだけで、本当にこういうことが今も連綿と続いていたりするのではないか??と勘繰ってしまうところもないではない。
ほか今回は所員に危機が迫った一瞬の緊迫感が印象的で、その後遺症で所長が鼻をかんでいたのが気の毒だった。また特撮面ではとにかく寺院の炎上場面に度肝を抜かれたが、正確にいうと本物の寺に火をつけるはずはないので合成かと思っていたら全焼してしまったので全部がミニチュアだったとわかった、ということである。犯人の台詞で「この寺は本物か偽物か」と言っていたのは残念ながらよくできた偽物だったことになるが、その偽物を作ったスタッフの力量がどれほどだったかはDVDによって後世に残されている。

なおレギュラー紅一点のさおりちゃんは、今回は東京にいて一人で留守番していたらしく出て来ないが、代わりに古美術商の跡取り娘の「信子はん」には心惹かれるものがあった。女には権利がある、男には義務があるなどと無理に現代風にふるまってはいたが、実際は男に依存するばかりの古風な女だったのが不憫で愛おしい。また変に顔が大写しになるせいで殊更に色っぽく見えたりもする。この松川純子という女優さん(当時25歳?)は、どうやら昨年(2017年)亡くなられたようで少しショックである。
かっぱ堰さん [DVD(日本ドラマ)] 7点(2018-03-11 21:28:13)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
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