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マインドハンター

Mindhunter
2017年【米】 第1シーズン[全10話]
平均点: / 10(Review 2人) (点数分布表示)
サスペンス刑事もの
[マインドハンター]
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放送開始日(
放送終了日(2017-10-13)


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監督デヴィッド・フィンチャー
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2.《ネタバレ》 ジャンルとしては猟奇殺人ものであり、かつ刑事ものではあるものの、犯人との息詰まる攻防戦や視聴者の目を楽しませるような大捕り物は皆無。本編のほとんどが会話劇である上に、視聴者をあっと驚かせるような展開があるわけでもなく、どこまでも地味な作風です。他の海外ドラマのようについつい一気見させられることもなく、1か月をかけてようやく全10話を見終わりました。
ではつまらなかったのかというと決してそういうわけではなく、不思議な魅力に満ちた作品だったと言えます。これはおかしな見方なのかもしれませんが、主題である猟奇殺人や犯罪プロファイリングにはほとんど興味を引かれなかった一方で、主人公ホールデンのサラリーマン的な面に物凄く感情移入しながら見ることができました。
ホールデンはFBI捜査官ではあるものの、アクション映画に出てくるようないかにもなエリート捜査官というタイプではなく、むしろ小役人のような雰囲気を漂わせています。そんな彼がプロファイリングを用いた捜査に着目し、ベテランではあるがほぼ窓際状態にあるビル捜査官と組んで心理捜査課を立ち上げるのですが、これがビジネスにおける社内ベンチャー立ち上げのようなのです。出会うほとんどの人に新しい試みを理解されないばかりか、「凶悪犯は人間の屑だ。そんな屑の心理を理解しようとすること自体が良くないことだ」とその趣旨を曲解された上で批判まで受ける始末であり、立ち上げ当初はかなり苦労させられます。この辺りは、新規事業立ち上げに参加した私自身の経験とかなり重なる部分もあって、他人事とは思えないほど感情移入させられました。
中盤以降はそんな彼らの努力が成果を挙げ始め、犯人逮捕への貢献や、他の機関からの注目を集め始めます。人手を増やしたくて募集をかければ誰を落とそうかと迷うほど採用希望者が殺到するのですが、これもまたベンチャーっぽいんですよね。そんな中でホールデンは自身の編み出した手法にかなりの自信を持ち、内面から溢れ出てくる意欲や行動力を抑え切れなくなります。何にでも「俺は俺は」と口を挟み、「現場での臨機応変」という大義名分を盾に上司からの指示や組織の決まり事を無視するようになり、さらには仕事での勢いがプライベートにまで悪い形で波及し、全方位に対してウザい奴になるのですが、恥ずかしながらこの辺りの心境も私はよく理解できました。仕事が乗りに乗っており、客観的な成果も出ている時って24時間アドレナリン出っ放しで、周囲に対する態度もついつい自己中心的なものになっていきます。本人は有能な自分が関与することが全体のためになっていると思って行動しているのですが、「俺の言うことだけ聞いてればいいんだよ」という本音を隠しもしない態度が周囲との軋轢を生んでおり、味方をどんどん失っていく。社会人をやっていると、こういう時期ってありますよね。
ホールデンのそうした逸脱がはっきりと露呈したのが第8話であり、シリアルキラーや犯罪捜査とは直接関わりのない異色回でありながら、私はこれが現時点におけるベストエピソードだと感じました。授業への協力でたまたま訪れた小学校で校長の異常行動を発見。この校長はサイコパスであり、今止めなければ凶悪犯罪を起こす可能性ありとホールデンは判断します。これまで直感に従い行動して成果を挙げてきたホールデンは今回も自分自身の勘に従うのですが、まだ何の事件も起こしておらず、かつ、社会的ステータスが高く世間一般では「信頼できる人」とされている校長の身辺調査をFBIの権威を行使して実施するなど前代未聞の事態であり、ホールデンは多くの批判を受けます。それでも彼は自身の判断を曲げることはなく、事件を起こしていない校長を社会的な破滅にまで追い込むのですが、ホールデンによって悲劇が未然に防がれたのか、それとも落ち度のない民間人の人生が無駄に奪われてしまったのかは誰にも分かりません。
このエピソードではホールデンの逸脱と同時に、予防の難しさも描かれています。例えば児童虐待やストーカー犯罪で悲劇的な被害が出た際に、児童相談所や警察は事前に相談を受けていたのになぜ防げなかったのかという批判がよく聞かれます。ただしそれは後知恵であって、事前の相談レベルで先を見通すことは非常に難しいし、予防に走り過ぎれば本来は変えてはいけない人生を狂わせる可能性だってある。そうした難しさが見事に描かれた普遍性の高いエピソードだったと言えます。
ザ・チャンバラさん [テレビ(吹替)] 7点(2017-12-19 17:20:53)(良:1票)

1.《ネタバレ》 デヴィッド・フィンチャーが手掛ける1970年が舞台のFBIのドラマ。このドラマは説明が難しいなー、なんていうか、とにかく普通の刑事ものドラマじゃありません。連続異常殺人鬼いわゆるシリアルキラーとゆう言葉も、犯罪プロファイリングとゆう技術もない時代に、それを作っていくドラマでして、実際にFBI捜査官が書いたノンフィクションの本を元にドラマ化されたものです。異常な犯罪者が増えてる時代に、主役のホールデンは、彼らを止めるにはどーしたらいいかを考え、そーだ、捕まえた異常な犯罪者たちの話を聞いて、それを解析すればいいんやと気づき、もう一人の主役のビル捜査官と心理学者のウェンディ博士(美人な女性)を巻き込んで、FBI内部にそーゆう部署を作って、色んな犯罪者に話を聞きにいく物語です。で、そんな中、たまに異常犯罪者を捕まえたりもします。ただ、ものすごーく淡々としてるとゆーか、一見、メリハリがない感じのドラマです。テーマと関係ない日常の描写も沢山あるし、基本、会話劇だし、わかりやすいエンターテイナー作品じゃないです。正直、2話目までを観て、それでも面白いと感じないなら、最後まで面白くないです。たぶん。デヴィッド・フィンチャー監督だからと言いてセブンの頃のイメージを想像すれば期待外れに終わります。むしろ後期の、ちょっと落ち着いた感じの作品にテイストは近いかもしれません。僕は、サイコパスとか異常犯罪者とかの恐ろしい思考とかが怖くて怖くて、だからこそ理解したいとゆう欲求があって、犯罪プロファイリングとかその手のものに結構、興味があり、ロバート・K. レスラーの「FBI心理分析官」とゆう本を夢中で読んだ口です。だからかもしれませんが、このドラマ1話目からドハマりしちゃいまして、普通はダラダラしたドラマは嫌いなんですけど、なぜかこれは楽しめました。ホールデンとかが、仲間と会議をしてシリアルキラーとか秩序型、無秩序型とかゆう言葉を作っていくくだりとかは興味深く観れたし、エド・ケンパーとゆう巨体の殺人鬼と刑務所で話をするシーンとかは、急に襲われるんちゃうかとかゆう緊張感で怖かったし、舞台背景もビジュアル的によくて世界観に入り込めたし、劇中にかかる音楽とかも印象的なものが多くてひき込まれたし、特に3人が一緒にエレベーターにのるシーンなんかはちょっとワクワク感があったりして。ビックリする真実とか、派手なアクションとか、ゾクゾクするサスペンス性とか、ほとんどないんだけど、なんか次々観ちゃって、あっとゆーまに1シーズン終了しました、てゆーか、シーズン2がマジで早く観たいです。そんなドラマなんで、おススメはしませんが、個人的にはツボでした。
なにわ君さん [テレビ(吹替)] 10点(2017-10-20 00:01:16)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 8.50点
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600.00%
7150.00%
800.00%
900.00%
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