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かっぱ堰さんのレビューページ
プロフィール
コメント数 12
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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21.  ウルトラセブン [26話] 《ネタバレ》 
好意的な理解がかなり困難なエピソードである。 今回は地球防衛軍が新たに開発した惑星攻撃用の超兵器が問題視されていたが、それは実験で宇宙環境が破壊されるからではなく、大量破壊兵器の開発競争につながるからということである。しかし製作時点での世界の現実をそのままこの番組世界に持ち込んでも、相手が特定されないのでは競争にならないので説得力が全くない。一方では登場人物の発言のように抑止力という考え方もあるはずで、使用せずに済ませる前提なら推進派のいう通り、地球防衛の目的のためにとりあえず強力なものを作っておけば無難というしかない。 また演出面でも個人的には好きになれない。何かと推進派を滑稽に見せていたようだが、特にオヤジ博士(演・向井淳一郎)の顔を大写しにして突拍子もない発言をさせたのはおふざけにしか見えず、その後にわざとらしく野の花を蹂躙するとか、威勢のいい背景音楽にあわせて残虐場面を入れていたのも真面目に見る気が失せる。最後には推進派が突然一斉に反省していたが、いかにも“悲しい”背景音楽から一転して“嬉しい”音楽に変わるのは薄っぺらいとしか思われず、まずは小動物の虐待をやめろと言いたくなった。 以上により、意図はわかるが笑えない風刺漫画のような印象だった。そもそも侵略者に対して非力な地球人だからこそ、実力行使での対抗が是認されるとともにお助け宇宙人も支援しようとしていたわけで、そういう番組の基本前提を覆すようなことを大した考えもなく単なる1エピソードのためにやってよかったとは全く思われない。  ちなみに前野博士役の女優は田村奈巳さんという人で、別の特撮番組では医師役をやっていたが今回は「宇宙生物学の第一人者」だそうである。役どころとしてはそれほど素直に思いを寄せたくなる人物ではないが、見た目は肩書きに似合わない可憐な女性で、ラストで背景音楽が転換する場面ではこの人の美しさが花開いた印象だった。今回はこの人のためにあるエピソードである(アンヌ隊員もかわいい)。
[ブルーレイ(日本ドラマ)] 5点(2018-05-30 23:56:17)
22.  ウルトラQ [5話] 《ネタバレ》 
第5話にして突然南極の話である。 日本の南極観測隊は戦後の1956年から派遣されており、1961~1962年の第6次観測隊でいったん終了したが、その後1965年11月出発の第7次観測隊により再開されたとのことで、このエピソードが放映された1966/1/30時点でも南極観測に対する国民意識が高まっていたのかも知れない。そこまでの間、日本の砕氷船が氷に閉じ込められたこともあり、また1960年には隊員が遭難したため現地に石積みのケルンを建てた(1968年に遺体を発見)というような、今回のエピソードに似た事件も実際に起こっている。1959年には、前年に現地に置き去りにされた犬の「タロ」「ジロ」の生存が確認されたという有名な出来事があり、劇中の「サブロウ」というネーミングはその単純延長という発想である。  今回のお話は、雪と氷に閉ざされた南極基地でのシチュエーションスリラーのような雰囲気を出している。人は見えずにドアが開くとか、不気味な男が女性に襲いかかるとか無意味にサスペンス調のところがあるが基本的にこけ脅しである。ただ事件の開始と終了の区切りとして、怪音とともに煙玉が飛んでいたのは意味不明だが面白い。 番組最後のナレーションによると“怪獣に襲われたらとりあえず弱点を探す必要がある”というのが今回の教訓だったようで、確かに昔の怪獣図鑑を見ると共通項目として「弱点」というのがあったが、とても個人(子ども)が対応できるようなものではなかったので気休めにもならなかったことを思い出す。今回のエピソードでいえば「ペギミンH」は絶対無理だが、苔の効用に気付くことくらいはできるかも知れない(最初は犬嫌いなのかと思ったが)。  なお最後に重要事項として、このエピソードは何といっても医師役の田村奈巳さんが見どころである。最初の方では髪型がいわゆる盛り髪のようで不自然だが、ラストではすっきりしたショートヘアに見えて可憐な美しさを際立たせている。
[ブルーレイ(日本ドラマ)] 5点(2018-05-30 23:56:14)
23.  ウルトラマン [1話] 《ネタバレ》 
現在もまだ続いているシリーズの記念すべき第1回である。 史上初の巨大ヒーローであり、怪獣ばかりが出ていた従来の特撮怪獣物からすれば常識外の存在だったはずだが、それにしては人間側の驚きが表現されていない。ウルトラマンを見た科特隊員が、何も疑問を持たずにいきなり応援していたのは直前のナレーションでも聞いていたからか。視聴者にしても事前のアナウンスで、ウルトラマンとはこういうものと知っていて何とも思わなかったかも知れないがちょっと物足りない。  背景設定に関するナレーションの説明によれば、「科学特捜隊」とは「国際科学警察機構」という国際組織の日本支部に置かれた特別チームであって、ウルトラセブンでいう地球防衛軍の極東基地にいるウルトラ警備隊と同じような位置付けになっている。本部がパリなのはなぜかと昔から思っていたが、実在の「国際刑事警察機構」(ICPO)の本部が当時はパリにあったことからの連想かも知れない。 科特隊本部内の透明地図を見ると、本部の位置を示しているらしい赤丸が練馬区と杉並区(と中野区?)の境界あたりに付いている。円谷プロなので世田谷区かと思えばそうでもなかったようだが、ちなみにその後に怪事件があったと埼玉県警から通報があった場面では、なぜか群馬県館林市の付近に赤丸を付けていた(その日の全国最高気温の場所?)。あまりこの透明地図は当てにしない方がいい。  ドラマ的には、初回なので仕方ないかも知れないが半端な感じになっている。テープレコーダー(オープンリール式)を使った意図が不明で、命令を素直に聞いてよかったという意味になるわけではなく、あるいはフジ隊員の精神状態が正常であることの証拠にもなっていない。 初回なので主要人物が一通り出ている中で、特にフジ隊員とホシノ君のやりとりの部分が大きかったが、しかしこれも何がいいたいのかよくわからない。科特隊は規律が厳しいのか緩いのかが最終的に不明瞭だったが、大人の社会はそんなものだということか、あるいは建前よりも実態に即した臨機応変な動きが優先するということなのか。要は硬軟あわせ持った組織ということだと思っておく。 なおフジ隊員はイデに「所詮は女の子ですからね」と言われていたが、ジェット機(それもVTOL機)の操縦を普通にしているなどそもそも常人にできることではなく、これはイデの偏見というしかない。
[DVD(日本ドラマ)] 4点(2022-12-31 10:17:54)
24.  ウルトラマン [24話] 《ネタバレ》 
「深海怪獣 グビラ 登場」の回である。「協力 よみうりランド」とのことで、当時あった水族館の映像を使っていたと思われる。 普通の感覚でいえばガキが出て来て煩わしいエピソードということになるが、今回はそのホシノ君がかなり格好いいところを見せている。女児が泣こうが大人がゴネようが終始沈着冷静で、キャップからの指示で迅速的確な対処をみせるなど、実質的に科学特捜隊の隊員として働いているのに感心するが、こういう優等生は、現代であれば(当時も?)かえって毛嫌いされるのではないかと思ったりする。 しかし泣いていた女児を変顔で一生懸命慰めて、女児が機嫌を直したあたりは、子役の表情が自然な感じで和むものがあったといえなくはない。  このホシノ君との対比で、駄目な大人の例として出ていたのが「科学公団総裁」である。この公団は今回の海底センターの設置主体だったのではないかと思うが(マスコミの取材を受けていた)、その組織のトップともあろうものが「水圧も相当なんだろうね君」などという素朴な疑問を他人事のように科学特捜隊にぶつけるとか、そこで一度水圧の話が出たにも関わらず動転して海中に出ようとするなどほとんどまともな人間扱いされていない。「日本の科学を信頼して下さい」と他人に言われる科学公団総裁というのは一体どういう役職なのか。もとが高級官僚だったとすれば馬鹿ということは本来ないはずだが、当時からこの種の連中が全く信用されていなかったことの表れと取るべきか。 そのほかフジ隊員が、自分に失策があったと思って責任を感じていたのが単なる本人の思い込みに終わったのは若干不自然だったが、これも総裁との関係で隊員の責任感を強調するための趣向だったのか。最後に締めとして、フジ隊員に過失はなかったことが判明してほっとする場面、及び総裁が恥じ入る場面を入れてもらいたかったが、女児が父親のもとに駆け寄る場面が優先されたらしい。
[DVD(日本ドラマ)] 4点(2018-11-10 22:16:36)
25.  怪奇大作戦 [6話] 《ネタバレ》 
なぜか吸血鬼の話である。最初に洋館で棺の中から吸血鬼が出て来るが、本来は現代(昭和43年)の科学犯罪を扱った番組のはずなのに科学的な説明がつくわけでもなく、最後まで単なる吸血鬼の話で終わってしまう。これは劇中人物にとっても意外な展開だったのではないか。現代の吸血鬼は売血業者だ、といった戦後の風潮を反映した感じの発言もあり、何らかの社会批評を絡めた話かと思えばそうでもない。また単なる吸血鬼の話としても問題があり、最初にポーランドが出て来たのは渋いところを狙ったかと思ったが、最後のナレーションなど聞くと、もともと小説の登場人物だったドラキュラを単純に吸血鬼と同一視してしまっており、いくら昔の番組とはいえこれはさすがに考えが足りない。 さらにストーリーの面でもいい出来には思われない。題名の「地獄」はタイアップ先の「別府地獄めぐり」を意識したのだろうが、物語に即してみれば、劇中の若い男女が陥った境遇を表現していたと取れなくもない。しかし特に若い男の人物像が共感を妨げるものがあり、また時々出る錠剤の意味が不明瞭なこともあって万人に訴える悲劇にはなっていない。そのほか一度死んで葬式もしたはずなのに何もなかったことになっているなど不審な点もあり、また特に最初と最後のナレーションが、物語で表現できていないことを言葉で説明して適当に始末をつけたように聞こえる。どうも何かの事情でやっつけ仕事になってしまったエピソードのように思われた。 なおレギュラー紅一点のさおりちゃんが出ないのも不満足な印象を残すことにつながっている。  しかしそれでも当時これを見た子どもとしては十分怖いエピソードだったと記憶している。この回は別府市の観海寺温泉にあった観光ホテルと全日空のタイアップで製作したものだが、こんな番組と提携しては誘客には逆効果であり(子どもだったら絶対行きたくない)、これは見通しが甘かったのではないかと言いたい。ホテルだけでなく別府全体が“吸血鬼の徘徊する街”になってしまっているのはまずくないか。 ちなみにそのホテルはすでに廃業したとのことで、いまこれを見て行きたいと思っても残念ながら無理である。現地は空き地になっており、その向かいの敷地に同名の介護付有料老人ホームが新しくできているようだが関係はよくわからない。
[DVD(日本ドラマ)] 4点(2018-08-25 18:42:47)
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