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1.  獣になれない私たち [10話] 《ネタバレ》 
無難にまとめて綺麗に終わったなという印象、ということで8点。もしこれがほろ苦い展開に全力で振り切ってたら10点あげたかも。 結局、劇中では鐘は鳴らさず、視聴者に判断を委ねたのが印象深い。前回の土下座と涙といい、このドラマ、あえてその場面を直接描かずに、視聴者に考えさせる演出が多く、なかなか昨今のドラマでは珍しいと思った。カメラワークには多少ツッコミを入れたいところもあるが、好印象。  しかし素直に良いと思えるドラマだった。多少の誇張はあるにせよ、世知辛い社会に翻弄され、必死にあがく人々を丁寧に描いてきたと思う。 下町ロケットのような山あり谷ありの勧善懲悪の世界、逃げ恥やおっさんずラブのようなテーマは重くても登場人物皆が心優しく爽快な世界も悪くはないし、否定する気もないのだが、自分はこのドラマのシビアでほろ苦い世界の方が、より現実に近しいと思え、共感ができ、のめり込んで鑑賞ができた。  ドラマなんだから気軽に快適に観させろ!という意見も判る。 判るのだが、こういう苦くて、しかし丁寧なドラマもあっていいのではないか。辛かろうが、ときに不快な展開があろうが、作り手の熱い思いが伝わり、観る側の記憶に強く残る限り、それは意味があるものだ。本作は印象深いシーンも多く、また様々なメタファーが仕掛けられていて、また時間があるときに観てみたくなるようなドラマに仕上がっていると感じた。視聴率は振るわなかったが、記憶には残る良いドラマでした。
[テレビ(日本ドラマ)] 8点(2018-12-13 10:29:13)(良:1票)
2.  獣になれない私たち [9話] 《ネタバレ》 
これまでで緩急の一番激しい、凄みのある回だった。冒頭の甘い展開から後半は苦味全開。 ドラマの定石を外す展開もさることながら、最終的にはことごとく物語と登場人物たちをほろ苦くリアルな展開に落とし込んでいく脚本には、凄いと唸らされた。  会社に馴染んできて、必要な人になろうと奮闘するも、それでも働けずに逃げる朱里、社長と社員の前で気炎を上げても、「なら辞めてしまえ!」と一喝されて消沈する晶、不正の書類を破り捨てるも、不正から逃げる事を許されず、屈服してしまう恒星。本来なら視聴者の胸がときめくはずの、晶と恒星が抱き合うシーンさえも、ある意味では傷の舐め合いであり、幸福感はそこにない。  苦い。とにかく苦い展開。だが凄味を感じた。観ていて共感と同情で胸が痛むと同時に、強く惹きつけられた。 現実の社会では上手くいく事なんてそうそうない。しがらみ、既成概念、疲労と重圧、そんな中で、ただそれでも、みんなそれぞれの思いや葛藤を抱えながら生きていて、ただそれでも、あがき続けていく。 このドラマはその「ただそれでも…」という部分に強くスポットを当て、社会や視聴者に訴えかけているのかもしれない。世間にどこまで伝わるかはともかく、作り手側の思いはよく伝わってくる。そうした真摯なドラマを私は高く評価したい。
[テレビ(日本ドラマ)] 9点(2018-12-06 10:56:00)
3.  獣になれない私たち [8話] 《ネタバレ》 
今回は松田龍平補正で9点とする。バスでの涙のシーンは大変心を打たれた。 前にも指摘したが、脚本家は松田龍平の使い方をよく判っている。  ずんの飯尾を橘カイジに持ってくるのは、まあ良いキャスティングだったかなと。確かにおでんの大根みたいな人柄の良さと人間味がある。嘘はついていない。 特にアンナチュラルを観ていた人はニヤリと出来る伏線だったようだ(最近のドラマなので観ておけばよかった)。 出来れば、作中で既に登場した人物の誰かが橘カイジでした!の方が伏線としては最高だったのだが、さすがにそれは期待し過ぎか。  ラスト5分の晶と恒星のシーンも大変良かった。彼らが男女関係になるのかはまだわからないが、ああいう飲み友達がいることは幸せなことだと思う。
[テレビ(日本ドラマ)] 9点(2018-11-29 15:19:53)(良:1票)
4.  獣になれない私たち [7話] 《ネタバレ》 
今回は物語が大きく動いたため、ちょっと採点が甘いが9点とする。  前話で剥き出しになった野郎どものエゴに対して、女性陣が連帯していくのが目に見えてわかった。 京谷の「可愛くない」発言にブチ切れる松任谷の姿が非常に印象的。そうだよな、「女の子には可愛くあってほしい、あるべき」なんてのは野郎の勝手な価値観だものな。しかし現実の社会だと「女の子にはこうあってほしい、こうあるべき」と考え込んでいる野郎どもがいかに多いことか、そしてそういう奴らほど仕事はできてしまうのだ。  観ていて面白かったのは、悪意はないにせよ価値観の押し付けをやってしまう京谷が、仕事に関しては、冷静かつ寛大な判断が下せる描写があることだ。プライベートでは価値観の押し付けや決断力のなさで女たちを疲弊させる彼だが、仕事はきっちりとこなしてしまう。彼を単なる駄目な彼氏として描かないところに、私は好感を持つと同時に、価値観の押し付けをやる嫌な男でも、仕事はできていて、周囲からは評価されてしまう、という皮肉を感じた(一方、松任谷はいかに真っ当な感性を持っていても、仕事は出来ていないから、周囲から評価されない、堂々と声を上げることができないのと対照的に)。  あと他に、海を背景に別れを切り出すシーンも良かった。今回はあの挿入歌を入れるタイミングも悪くはなかったと思う。 最後は、松田龍平。いいねえ、晶を援護して思いっきり毒を吐いていくあの様子。それから晶に叱られても、まだブー垂れる様子。器用そうでいて物凄く不器用な男の役は彼の真骨頂だろう。  補足 京谷のマンション購入がリアルかどうかにつき、リアルでないとの評があったので、不動産業界の人間として少し補足を。  大手不動産に勤務していて仕事が出来て(インセンティブをそれなりに貰っていて)、職業柄物件情報を入手しやすいという立場を考えれば、京谷のマンション購入は、あり得なくはない、というところだ。 2LDKで1階オートロックだが、廊下が今からするとやや昔の外廊下タイプなのを見ると、もしかすると比較的築浅の中古分譲を買ったのではないか?オーナーの事情で早期売却するために相場より値段を下げた物件を、エンドユーザーに流す前に不動産会社の社員が購入してしまう、というのはよくある話だ。 仮にそうだとすれば、そこまで荒唐無稽でもないと観ていて思った(あとその説でいくと、やはり京谷は若くしてそこそこの年収を得ている、仕事は出来る人間、ということになる)。たぶん制作側もそこまで考え込んでないと思うが、もし仮にそこまで設定を練り込んでいたら、不動産業界勤めの人間としては、リサーチが凄いと感心する。  ちなみに京谷のマンション購入がリアリティがないと言うなら、ガッキーの家の賃料設定の方がリアリティがない。文京区なら1Kでも8万前後は見ておかないと厳しい。6万3000円は安過ぎる。ただ文京区でも豊島区寄り(ロケ地が豊島区雑司ヶ谷で、文京区に隣接)の築古、かつ面積の狭い物件ならば、たまに激安物件が現れるため、これもリアリティがないと言い切れないところがある。  なんかこの補足を書いていて、脚本家がけっこう際どいところで設定をしているな、と思った。もしかすると本当にリサーチして設定をしているのかも。
[テレビ(日本ドラマ)] 9点(2018-11-23 12:35:12)(良:1票)
5.  獣になれない私たち [6話] 《ネタバレ》 
今回はパンチの効いた演出が少なかったため、7点評価で。  野郎ども(主に京谷)のエゴイズムが剥き出しになる一方で、女子たちの本音が光る回だった。 口では嘯きつつも、相手が大事だから真実を言えない女と、真実を伝えられずに空回りする男。どっちもなにやってんだ、と思いつつ、好感と共感を持ちながら眺めていた。自分も恋愛でひどい空回りをしたことがあったなと思い出す。  上席者抜きで、若手や中堅で飲み会を始めて、場がカオスになる光景は、私も何度も見たことあるな。 このドラマ、ほどほどに手加減しつつもリアルな描写をぶっ込んでいて、観ているこちらもそれなりに片足を突っ込んでいるから本当にヒヤヒヤする。  朱里に関しては、いろいろと拗らせ過ぎて心がぶっ壊れているせいか、意外と嫌いになれない。 朱里本人の未熟さはあるにせよ、きっと京谷が表面的には優しくするだけで、ろくなサポートをしてこなかった。その結果が、いまの彼女の狂乱ぶりに繋がっているのだろう。  しかし良いドラマだ。日本のドラマにありがちなお花畑な世界観ではなく、多少手加減はしつつも、ほろ苦い。 荒唐無稽上等、観ていて爽快であれば何でも良しという風潮の世の中にあって、こういう毒のあるドラマは珍しい。観る価値がある。 毎週酒を片手に楽しく観させてもらっている。
[テレビ(日本ドラマ)] 7点(2018-11-15 21:02:04)(良:1票)
6.  獣になれない私たち [5話] 《ネタバレ》 
今回も見応えのある内容だった。 いいじゃん、視聴者が”こうあってほしい”という展開をあえて外して、 重く世知辛い展開にはなっているが、逆に見応えがある。 一歩間違えれば自分も登場人物のようになってしまうかも、という感覚がして面白い。また、そうだからこそ 登場人物たちのダメな部分にも、ときに苛立ち、ときに共感し、ときに同情さえする。  快適性・わかりやすさ・テンポの良さが日本のドラマでは求められるようだが、 こういう苦味のあるドラマも、あってもいいんじゃないだろうか。 意外に伏線や次回への繋ぎもしっかりしているし、作り手がちゃんと考えていることも伝わってくる。  …まあ演出面では相変わらずツッコミを入れたいところもある。 今回はあの雨のすれ違いシーンで流れる歌! あのシーンであの辛気臭い歌を差し込む感性がひどいと思った。 逆に「幸せなら手を叩こう」の演出は、主人公が精神的に擦り減っていく演出として非常に良かった。 ビルの階段も、1話の駅のホームと同じで自殺を仄めかすものとして、効果的だったと思う。
[テレビ(日本ドラマ)] 8点(2018-11-10 16:09:22)(良:2票)
7.  獣になれない私たち [4話] 《ネタバレ》 
脚本家は松田龍平の使い方をよくわかっている。  ぶっきらぼうに見えて何だかんだ情がある男を演じる時、松田龍平の魅力が一番爆発するのだ。  深夜の放送だったが、観ていて良かった。  ちなみにこの4話で興味深かったのが、社長が晶を評した何気ない一言。 意外と晶の本質を突いているのではないかと思った。 比較的まともに見える、まともに振舞う主人公だが、他人事として観察すると、彼女にもダメなところは多い。 だからブラックな会社に入ってしまうし、ブラックな会社を辞める事も出来ない。ダメな彼氏との関係もずるずると続けてしまう。 広い世間からすると、彼女も「全然」なのだ。
[テレビ(日本ドラマ)] 9点(2018-11-03 14:31:06)(良:1票)
8.  獣になれない私たち [3話] 《ネタバレ》 
この3話は、ラスト以外は起伏ある展開が少なく、点数は低く付けておく。  しかし黒木華は演技が上手い。  色々面倒な元カノ役だが、比較的短時間の出演で、存在感を発揮出来ている。 表面的に見れば、「ウザい役」ではあるが、彼女の言葉の端々、どこか壊れてしまった表情、無軌道な行動を見ていると、 この娘も、働いている中でいろいろと辛い事があって、壊れてしまったんだろうなと推察できる。 黒木華の演技が凄いのは、朱里の”壊れてしまった・おかしくなってしまった”という部分を、ちょっとした表情や台詞で表現できているところだ。 もちろん朱里も元から色々と問題があった娘なのだろうが、たぶん京谷はつきあっていたころから彼女を上手くフォローもサポートも出来てなかったのだろう。 それで結局あんな風に関係がこじれにこじれたのではないか。  このドラマの登場人物はみんなダメな大人達ばかりなのだが、これが意外と嫌いになれない。 考えてみれば、自分の周囲にも似たようにダメな大人たちが大勢いる。職場の仲間にしても、取引先の人にしても、友人にしてもそうだ。 誰だってどこかダメなところはあり、何かしらの問題を抱えている。酒、博打、女、職務上の不正、借金、家庭。 このドラマの人間なんて、いまのところ色恋に悩んでいるだけで、まだ可愛いものだ(不正会計は除く)。
[テレビ(日本ドラマ)] 6点(2018-11-03 14:20:14)
9.  獣になれない私たち [2話] 《ネタバレ》 
主人公2人が教会に赴くシーン。  夕暮れに染まり始めた、高台から見る街の景色。恋人同士というわけでもなく、特に親しいとも言えない男女の姿。  なんてことはない場面だが、ここだけやけに台詞も少なく映画的になっていて、じんわりとしたいい場面だなと思った。
[テレビ(日本ドラマ)] 8点(2018-11-03 13:27:52)
10.  獣になれない私たち [1話] 《ネタバレ》 
松田龍平・新垣結衣・菊池凛子、と「恋するマドリ」のキャストに惹かれ視聴。 あのころに較べてみんな大人になったなという印象。  演出や映像のキレはまったくもって凡庸だが(笑)、パワハラ・セクハラに主人公が追い詰められていく場面は非常に説得力があった。  クレームや上司からの追及に疲弊して、電車に飛び込みそうになる心情は痛いほどよくわかる。 疲労と重圧で理性が働かず、ふっと黄色い線の向こう側に吸い込まれそうになるんだよな。 それだけではない。上司が声をかけてくると追求が始まるのではないかと怯えて息が詰まってしまう瞬間、取引先からの下心丸出しの電話。 働いていると誰もが一度か二度はこういうことを経験するはずだ。仕事をする上で降りかかってくる辛苦、理不尽を、多少の過剰演出はあるにせよ、上手く描けていたと思う。  明るく王道のラブコメに見せかけて、本作は意図的に着地点をずらしたドラマだと思う。 ストレスがたまる展開も多いが、逆に見応えがあった。 まあ今回は初回ということで、甘めの8点。
[テレビ(日本ドラマ)] 8点(2018-11-03 13:18:40)
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