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ウルトラマン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウルトラマン[18話]
製作国
ジャンルアクション,ドラマ,SF,ファンタジー,シリーズもの,特撮もの,モンスタードラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 今回登場は「ザラブ星人」と表示されるが肩書はついていない。「凶悪宇宙人」というのは後付けの称号だったらしいが、凶悪というよりいかにも胡散臭い雰囲気を出している。侵略の前工作で「放射能」を含む霧を東京に出していたが、それで「東京は数時間以内に死の街になる」というのではやりすぎで洒落にならない(歴史的な大惨事だ)。この頃の日本ではまだ放射線の脅威に対する認識が甘かったのか。
科特隊の面々はさすがに疑念を解いていなかったようだが、対して政府や御用学者のようなのが頼りにならない連中で、胡散臭げな宇宙人にまんまと手なずけられてしまっていた。国際組織から国家機関への移管を求めて役人が押しかけて来た場面は国家エゴを形にして見せていて生々しい。こんなのをよく子ども番組(小学校低~中学年向けくらい?)で見せるものだと思うが、これを見て国家権力を批判していればいいというよりも、劇中少年の見せた無垢で純粋な心の方に目を向けるべきとはいえる。これを見た子どもらが年を取ってからも、世間の醜さはどうでも自分は自分として正しいことをする、と思う真直ぐな心を持っていられるかの問題なのだと真面目に理解しておく。
しかしそれにしても泣けばいいというものではないのであって、乙女の涙ならまだしも生意気なガキでは効果が怪しいが、ここは人事を尽くしてこその奇跡という含みがあると思っておく。締めの「やっぱりウルトラマンは正義の味方だったんだ」という言葉には文句をつけようがない。誰が茶化そうが貶めようがウルトラマンは正義の味方である。

登場人物に関して、ホシノ君は第一線での活動を志向していたにもかかわらず、結果的にフジ隊員の助手を命じられてお茶くみまでやらされていたが(女子供という括り)、結果的に大手柄を挙げていたのは年少の視聴者向けの趣向である。一方でハヤタが大事なものを単純に忘れて行ったという展開には呆れるが、そもそも今回のハヤタは宇宙人に先手を取られて狼狽したりして人間的な顔を見せていて、常日頃からウルトラマンなのではなく普通に人として生きているらしいと思わされた。
ほかザラブ星人の化けたフジ隊員はいつもより怪しげな美貌を見せている。ニセ・フジ隊員も、ニセ・ウルトラマンと並ぶ悪のキャラクターだった(今回は巨大化しない)。本物のフジ隊員は年少者をさりげなくかばう気遣いを見せていた。
かっぱ堰さん [DVD(日本ドラマ)] 5点(2022-12-31 10:19:51)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 5.00点
作品の点数分布
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