みんなの連続ドラマレビュー Menu
ウルトラマン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウルトラマン[39話]
製作国
ジャンルアクション,ドラマ,SF,ファンタジー,シリーズもの,特撮もの,モンスタードラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 最終回なので「地球最後の日」の雰囲気を出している。パリの総合本部では、敵が日本に向かって来たのをいいことに「健闘を祈る」とだけ言って日本の科特隊とウルトラマンに押し付けたかのようで、誰も助けに来ないのかと恨み言を言いたくなったが、日本の科特隊としてはこれで本気度が倍加したらしい。
結果としては、国際組織が逃げてウルトラマンも負けた相手を日本の科特隊があっさり撃滅してしまい、今後は人類自ら地球を守る決意を見せるエピソードにはなっている。しかしそれにしてもちょっとウルトラマン自体が弱いという印象だった(国際社会も非情だ)。
なおハヤタが第1話からの記憶を失っていたのは残念なことだった。外見的にはハヤタ1人でも、実は心の中でウルトラマンといろいろ交流があったのではと思うわけで、それが全部忘れられたとすれば寂しいことだが、まあウルトラマンの方が覚えていてくれればそれでいいか。

ところでゾフィがハヤタに命をやると言っていたことからすると、地球人もウルトラマンも命は共通のものだということがわかる。またウルトラマンが倒れてから過去の戦いが映されるのがいわゆるパノラマ視現象(走馬灯)ということなら、ウルトラマンの種族も臨死体験は地球人と同様ということになるか。命の持ち運びとか寿命が万年単位とかいうのは別として、意外にウルトラマンの種族も死生に関わることでは地球人と話が通じるのかも知れない。
最後のナレーションによれば、ウルトラマンが地球に来た目的は「人類の平和と正義を守るため」だったそうだが、その後の言葉とあわせて聞けば、凶暴な怪獣たちを倒す=平和を守る、宇宙からの侵略者と戦う=正義を守る、という整理の仕方だったと思われる。ウルトラマンが「正義の味方」ということ自体は間違いないにしても、それだけでなく怪獣退治も含めて「人類の味方」だったというのがより実態に近いのではないか。「そんなに地球人が好きになったのか」とも言われていたが、人類側としてもまことにありがたいことだったと思わなければならない。
あとは人類が自分で何とかするとしても、現実社会のことを考えれば本当の敵は内にいるのではないかというような皮肉もいいたくなる。しかしそれは大人になってからの話ということで、これを見ていた子どもらは、まずは自分も誰かのための役に立ちたいという気持ちを持ちつづけてもらいたいと言われていたということだ。
かっぱ堰さん [DVD(日本ドラマ)] 5点(2022-12-31 10:24:33)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 5.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
51100.00%
600.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.00
ウルトラマン[39話]のレビュー一覧を見る




Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS