1. レベッカ(1940)
《ネタバレ》 犯人に追っかけられたり、追い詰めたりと常に死と隣り合わせのサスペンスのイメージが強いヒッチコックの作品の中では、かなり雰囲気の異なる作品。夫マキシムの普段の姿と突然顔色が変わり怒り出すギャップの大きさ、家政婦ダンヴァースの前妻レベッカが乗り移ってるかのような不気味さが恐怖感を盛り上げる。終盤は恐怖感より、マキシムにかけられた疑惑の行方とレベッカの死の真相が軸になって行く。レベッカの姿なき影に怯えるヒロイン、ジョーン・フォンテインが美しい。ヒッチコックの一味違った魅力がある作品。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-28 19:39:26) |
2. 上海特急
《ネタバレ》 北京から上海に向かう特急を舞台に「上海リリー」とハーヴェイ大佐の愛の行方を軸とした人間ドラマ。時は1931年内戦の中すんなりと上海に着くはずもなく、途中軍による捜査や銃撃戦があり主人公たちも拘束の危機が訪れる。多少サスペンスの要素も入るが、やはりみどころはマレーネ・ディートリッヒの美しさ。北京の線路が路面電車状態で、大勢の人々や家畜がうごめく中を走る機関車の様子が面白い。全体的には平凡な作品。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-28 19:33:02) |
3. 海底王キートン
《ネタバレ》 前半の船内でのコメディーも良いが、なんといっても漂着してからのドタバタ活劇が面白い。水中での鋸鮫ネタ、水中服に驚き逃げ惑う土人たち、土人たちの逆襲・・・キートンのみならず、土人たちのスタントも楽しめます。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-28 19:29:37) |
4. あなただけ今晩は
《ネタバレ》 「アパートの鍵貸します」と同じスタッフ、キャストだが、コメディー度はアップしており、「一人二役」ということも含めて「お熱いのがお好き」並みである。刑務所からは簡単に脱走できるし、部屋の中の捜査などはもはやコント。途中しつこいシーンがあってもう少し短くできそうだが、脚本が練られているので退屈するほどではない。結末はもう少しスマートに出来そうなのが残念。ラストはちょっとしたお遊びもあって、すっきりした後味となっている。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-26 23:58:47) |
5. トワイライトゾーン/超次元の体験
残念ながら、どうしても内容よりもビッグ・モローの事故死が記憶に残る作品。やはり第4話が最もインパクトがあり、飛行機に乗って嵐に遭うと思い出しそう。 [映画館(字幕)] 5点(2010-09-26 11:10:24) |
6. 手錠のまゝの脱獄
黒人映画俳優の先駆者ともいえるシドニー・ポワチエの出世作ともいうべき作品。シドニー・ポワチエは知的なイメージがあったが、ここでは野性的な役柄を演じている。事故直後の様子が描かれてなく、二人だけ無傷で逃げ出せてるのは少し違和感あり。途中「なぜ?」と疑問に思うところもあるが、全体的には程良い緊張感を保ちながら手堅くまとめていると思う。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-26 11:03:18) |
7. 真昼の決闘
《ネタバレ》 人間ドラマとして見ごたえのある西部劇。上映時間とストーリーがほぼ同時進行する緊迫感と揺れ動く元保安官の心理描写が見事です。逃げるのが自分たちにも町のためにも良いかもしれないが、「逃げ通せる相手ではない、ここで決着を付けておかないと将来の安心はない」という思いがあったろう。しかし最後は男の意地としか言いようがない。町の人間は最初から誰も協力的でなかった訳ではなく、孤立無援になった過程もよく描かれている。とりわけ教会での意見のやりとりは見どころのひとつ。妻は父と兄を殺されたことにより信仰に篤くなり、決闘を選ぶ夫に反発するが、最後にとる行動も心憎い。決闘シーンも派手さはないがリアリティーと緊迫感があり好感がもてる。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 22:03:25) |
8. ファインディング・ニモ
ピクサーの中でも最も子供に安心して勧められる作品。とはいっても大人も十分楽しめるクオリティーの高さはさすがと言うしかない。恐怖の歯医者の姪が登場するシーンで流れたBGMが個人的には一番ウケた。 [DVD(吹替)] 6点(2010-09-23 02:13:25) |
9. レインマン
ダスティン・ホフマンの演技には脱帽ですが、ドラマとしての面白さはあまり感じられなかった。サヴァン症候群の症状はかなり忠実に描写されているようだが、瞬時の記憶能力はもはや人間ワザとは思えずやりすぎの感がある。 [地上波(吹替)] 5点(2010-09-23 02:09:05) |
10. ペーパー・ムーン
男の子か女の子か判らないような中性的なテイタム・オニールの魅力全開といった感じだけど、ちょっとませすぎかな?叔母さんに優しく迎えられるのにナゼ・・・ペテンの道を選んじゃいけないよ!詐欺の手口は結構面白かったが、中年男&女の子のロードムービーとしては「都会のアリス」がやはり好みです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-23 02:07:19) |
11. サイコ(1960)
その後、多数の映画で取り上げられたミステリアスな精神病をいち早く扱った古典的名作。サスペンスのみでなく、ホラー的要素も加わり、揺れる電球が照らす○○は絶品ともいえる。わざわざモノクロ作品にしたのはヒッチコックの品の良さで、それが後の「メル・ブルックス 新サイコ」ではパロディーとして見事に生かされている。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 02:04:58) |
12. キル・ビル Vol.1(日本版)
日本人を使ってナンちゅう作品を作ってくれるんですか?みんな銃刀法違反で逮捕しなさい!飛行機の搭乗者の持ち物チェックしなさい!日本はなめられてる?「刀は3人も斬るとボロボロになって切れなくなります」と北大路くんがどこかで申しておりました。千葉真一の使いかた間違ってますよ。ごたくを並べると頭斬られそうなんでこのへんにしときます。でも、ちょっと間違うと中毒になりそうな危険なしろもの。 [DVD(字幕)] 1点(2010-09-22 02:15:34) |
13. ダイ・ハード2
派手にやればいいってもんじゃないでしょ。マクレーン刑事はもはやスーパーマン並です。人間のやることじゃないです。もう少し人命を尊重しましょうよ、戦争映画じゃないんだから。 [地上波(吹替)] 5点(2010-09-22 02:02:20) |
14. トラ・トラ・トラ!
終盤の戦闘シーンはかなりがんばっている。60年代に作られた作品なのでCGはなくミニチュアの撮影部分もあるものの、大半は実物大の生の迫力がある。事実に忠実に作られているようだが、米日合作の割には日本の抜け目ない奇襲攻撃に対してスキだらけだった米軍の状況がきわだって描かれている作品。戦闘に入るまでが長く登場人物も多いので、歴史的背景をある程度知っていないと混乱して状況がわかりづらい気がする。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-22 01:58:15) |
15. 未知への飛行
奇しくも製作年が同じでテーマも酷似している「博士の異常な愛情」と比較されがちだが、こちらは電話のやりとりによるサスペンスで占められており、ほとんど室内劇といって良いほど。なので地味な印象はぬぐいきれない。米大統領がとった苦渋の決断は、いくら大統領でもその権限はないんじゃない?と思ってしまった。真面目なつくりで緊迫感はあるが、娯楽性は劣ってしまう。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-22 01:54:56) |
16. 知りすぎていた男
「ハンク、もっと口笛を!」と叫びたくなる。昔一度見たきりですっかり登場人物やストーリーを忘れていたが、再見して、狙撃手の顔だけは覚えていた。実にインパクトある風貌だ。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-22 01:52:29) |
17. ヒマラヤ杉に降る雪
寒々としたちょっと暗めの独特の雰囲気は結構好きです。イーサン・ホークのなんとも煮え切らないところがじれったさを感じる。工藤夕貴と鈴木杏の演技は個人的には気に入っている。起伏が少ないストーリーは評価が分かれるところかもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-21 02:10:04) |
18. 刑事ジョン・ブック/目撃者
この映画を語る時、公衆トイレでの殺人事件目撃シーンとハリソン&ケリー・マクギリスのダンスシーンは忘れられない。サスペンスの中に、アーミッシュとの許されぬ恋と友情をうまく絡めた秀作。公開当時はタイトルからして、またハリソン主演のシリーズが加わるのかと思っていましたが、「刑事ジョン・ブック」は「目撃者」だけでしたね。 [映画館(字幕)] 6点(2010-09-21 02:08:07) |
19. ダーティハリー
冷酷非情な連続殺人犯を追う型破りな熱血刑事もの。犯人役がいかにも異常性を感じさせる風貌で、追いつめられると命乞いをして「弁護士を、権利がある」などとたわけたことをぬかす。しかし、捜査令状もなしに押収した証拠品は無効だと法律もたわけていて、せっかく捕まえた犯人は無罪釈放になる不条理。アクションものとしては今見ると物足りなさを感じるが、ストーリーはしっかりしておりそれなりのサスペンスは味わえる。 [地上波(吹替)] 6点(2010-09-21 02:06:20)(良:1票) |
20. ナバロンの要塞
戦争映画ではあるものの戦闘シーンは少なめでサスペンスあふれる少数特殊部隊の潜入作戦もの。ナバロン島は架空の島だが以外に大きいようで、わざわざ険しい断崖を海上から上陸しなくても、夜落下傘部隊で空から上陸してもいいんじゃないのと思ったりした。飛行機はレーダーで見つかったとしても、どこに落下傘が降りたかまでは判らないんじゃないかな?ところどころツッコミどころはあるものの、数々の危機を乗り越え任務を遂行するまでが割と丹念に描かれており程良い娯楽作には仕上がっています。少し長いのとミニチュア丸わかりのシーンが残念なところ。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-21 02:04:11) |