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自己紹介 このサイトのおかげで、映画をきちんとみるようになり、そして、様々な素敵な映画と出会いました。ありがとうございます。

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1.  花筐/HANAGATAMI
私の中の大林信彦は「学芸会レベルの芝居しかできなくなった日本の役者を使って作るなら、学芸会のような映画で何をやれるかをやってみよう」という戦略をもった監督  最晩年になって、こういう映画になるのは、実に味わい深い みるに値する作品になっている  しかし、窪塚 俊介のわざとらしいひきつった笑顔は、やりすぎではないか  そして、戦時中の映画をとるのに現代の体格のだけが良い役者を使うのはいかがなものか 旧Jの小柄な人々をつかえば、もっとそれらしくなるんじゃないか  なにより、先の世界大戦を被害者として描いていないところは、交換をもったのだけれど
[インターネット(邦画)] 5点(2025-05-01 12:34:14)
2.  危険な女(1959)
原作の設定をいくつか大きく変えているのだが、それの変更が、いずれも原作の持つ絶妙な心理的描写を消し去っている 結果的に、香辛料を全く使わないで作られた麻婆豆腐のような出来にしかならない  松本清張の短編は、いずれも映画化すると、本当に今一つなのだが、それは、映画化に向かないような短編を選んだり、短編を無理に2時間前後の映像に引き伸ばすからなんだろうなあと思っていた  しかし、この、原作が映画化に向きそうで、しかも60分ほどの映画をみて、あらためて、日本の映画スタッフの力量の問題ーつまり、松本清張の短編を映像化するだけの技術や能力がないという問題ーではないかと痛感した
[インターネット(邦画)] 3点(2025-04-24 16:14:13)
3.  君の名は。(2016)
流行った時には見逃していて、10年の時を経て、プライムビデオで初見  ストーリーも素敵だし、アニメもきれいだし、素晴らしい作品  ただ二人の気持ちが深まっていったり求めあったりする感じが、今一つうまく描かれていないように感じてしまったため、作品に入りきれなかったです  また、新海監督の作品全体にある、平成のジェンダーに満ちている感じが、あまり好きになれませんでした ただ、これは、2010年代を描いた作品だからといえば、それまでなのですけれど  細かいところだけど、時代背景からいって、長野の田舎の女子高生の三葉があんなふうにスマホを使っているのも少々違和感
[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-24 12:22:27)
4.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
最初に観たときは、あーなるほど!これはうまく作ってるし、やられちゃったなあ、と思った・・・ことを覚えているのだが、どんな映画だったかを全く忘れてしまったので、7年ぶりに久しぶりに見直してみた  しかし、「え、だからなんなの?」という感覚しか生まれなかった 素人製作の動画のような、いまいちの動画をみせられたうえで、それの舞台裏(というには「舞台」すらない感じだが)みせられて面白いわけないじゃん、という感覚。  察するに、この8年間、utubeの日常化によって、素人っぽい映像が私の中では飽和状態になっていて、そうした映像を流して観る習慣ができてしまったからではないかと思う  ぜひ、みなさんもアフターコロナの時代に、この作品を再度確認してみてほしい ほんとつまらんよ (初見7点+2回目0点→3.5点切り下げて3点)
[インターネット(邦画)] 3点(2025-04-24 10:16:35)
5.  名探偵コナン 純黒の悪夢
シリーズでも、これが一番好きという人も多いと思う  冒頭のカーチェイス(首都高~レインボーブリッジ)から、降谷と赤井さんの登場で魂を持っていかれたかと思うと、記憶を失ったキュラソーと少年探偵団とのせつない交友と・・・ 赤井さんさんが降谷を助けるのも素敵だし、二人のOne on one fight「狩るべき相手を見誤るな」からの~コナンを交えた三人でのコラボの中での松田陣平のエピソード!  謎解きやサスペンス要素がないけれどその分アクションはド派手 そもそもコナンは謎解きがウリじゃないですからね(私感)  個人的にちょっと残念に思うのが、重要な舞台となる二輪式の観覧車  別々の景色が楽しめますとか言っていたと思いますが、普通の観覧車の景色の半分しか観れなくていまいちの欠陥観覧車なんでは? (韓国ソウル上岩洞に世界初二輪交差の大観覧車ができるんだそうだけど)
[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-23 20:59:28)
6.  名探偵コナン 紺青の拳
コナンの魅力が上手に詰まった一作。  謎解き要素もサスペンスもアクションも、コナンらしいし、園子のかわいさ、蘭のいやらしさと強さも描かれていて、小五郎もいねむりする  映像も音楽も素敵だと思います。  難点と言えば、みんな英語がめちゃめちゃ下手くそなところ シンガポールイングリッシュを話せとはいわないが、ここまで下手くそなら、普通に日本語でやりとりすればいいだけなんじゃないですかね 日本の昨今の俳優さんの大根ぶりに比較して、日本の声優さんはなかなか上手と思ってますが、英語をしっかり話そうというプロ意識はないんですね、残念
[映画館(邦画)] 6点(2025-04-23 19:33:49)
7.  名探偵コナン ゼロの執行人 《ネタバレ》 
安室さんがコナンに協力してもらうためだけにおっちゃんを逮捕してしまうというラストが腑に落ちず、後味が悪く作品  本物のファンは何回も観に行く 一度しか観なかった私には、無茶苦茶なカーアクション&定例のコナンキックの展開についていけず、正直楽しめなかったです
[映画館(邦画)] 3点(2025-04-23 17:29:13)
8.  シン・ウルトラマン
感心したところ ①昭和のウルトラマンというコンテンツを、うまく串刺しにしたところ ②ウルトラマンや禍威獣の造形 ③特撮の美しさ ④ザラブの津田健次郎の声の演技  残念過ぎるところ ①役者のみなさんがまともに発語できない冗長な台詞を多用して台無しになっている脚本 ②意味ありげで意味のない説得力も演出効果もない角度からの撮影 ③長澤まさみにリクルートスーツ・ハイヒールを履かせてローアングルから撮影するという悪趣味な昭和的な映像 ④禍威獣という意味のない醜い言い換え ⑤禍特対という意味のない醜い言い換えと、本設定とは異なるソフトパワーの官僚出向者のチームとしたリアリティのない設定 ⑥もはや使いつくされた、首相官邸や官僚・政治家のもっともらしい、しかし実は全くリアリティのないやり取り ⑦台詞棒読み、学芸会レベルの芝居しかできず、作品を無茶苦茶にしている役者たち
[インターネット(邦画)] 4点(2025-04-23 13:48:44)
9.  天城越え(1983)
原作は短編で、至極シンプルで、作者の伝えることシンプルに伝わる佳作なのに、映画にした途端に、冗長でわかりづらく退屈な駄作になってるのは何故なのか  単に映画化に向かない作品を映画にしてしまったからなのか、脚本や監督や俳優が下手っピーなせいなのか、日本映画が堕ちるところまで堕ちているからか、よくわからないけれど、すごく残念な気持ちに包まれる作品である
[インターネット(邦画)] 3点(2025-04-18 04:45:18)
10.  影の車
橋本忍脚本野村芳太郎監督のペアが頑張ってはいるのだけれども、短編小説を映画にまで拡げた無理がどうしても感ぜられる それに回想場面のエフェクトが、どうにもこうにも気に障る(どうやらものすごい予算をかけて作ったらしいので、引き返せなくなったのだろうが)   昭和40年代の田園都市線の風景が垣間見られて興味深い 金曜日の妻たちは、この作品のオマージュなんだろうか?  それにしても、日本旅行と東京生命保険(現T&Dフィナンシャル生命保険株式会社)もこんな不倫ずぶずぶ作品に、よくぞ協力のクレジットを出したものだ いまじゃ、大変な騒ぎになるぞ
[インターネット(邦画)] 4点(2025-04-17 13:48:37)
11.  ゼロの焦点(1961)
みなさんも書いておられるが、橋本忍&山田洋二のシナリオのテクニックがすごい 何もこんなコンパクトにすることはないんじゃないかと思うが、これはおそらく興行上の理由なんだろうし、それにきっちり答えているのはすごい  まあ、こういうプロットは使いつくされているので、3分の1くらいで、だいたいどんな話になるのかが分かるし、脚本のすごさにくらべれば、監督、音楽、俳優さんたちは、特筆するところはない  しかし、この脚本で、今の日本の監督、音楽、俳優の人たちにやらせたら、学芸会レベルになるような気もする 戦後の日本の歴史の中で押しつぶされそうになりながら、必死に生きてきた女たち、というイメージがあるかないかでもだいぶん違うだろうし
[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-17 13:38:09)
12.  この世界の片隅に(2016)
日本人の戦争観のベースにある「被害者意識」  第二次大戦が末期になるまで、侵略や戦争に一抹の不安を抱いてた人はいたんだろうが、庶民の多くは戦争の成果を期待し、メディアや軍そのものを強力に後押ししていた  それなのに戦争が敗れると、打って変わって、国民みんなが、こんなはずじゃなかった、騙された、こんな酷いことになったのは誰かのせいだ、自分たちは被害者だ、と醜悪にも豹変した  そんな醜い姿を、繰り返し繰り返し正当化して美しく描いてきた各種メディア もうそろそろやめてほしいのに、相変わらず、まだこんなのが再生産している ほんとやめて欲しい  祖父母の時代には振り返れられなかったとしても、もう振り返るべき 隣国の人々に不当な嫌がらせや、嘘八百を捏造されるのも、こんな日本人の浅はかさがあるからじゃないのか
[インターネット(邦画)] 0点(2025-04-13 06:48:08)
13.  ゴジラ(1954)
「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」で9.5点と高得点、うーん、1956年の特撮作品か~と思いながら視聴  もう1956年の特撮作品なので、全然だめでした  「特撮」のすべてが映画をしらけさせる そもそも設定がばかばかしい  1950年代の特撮映画を70年後も見るに値するはずないですよね   しかしまあ70年前の映画にしては、見るに値するといえるかな・・・  小説とか絵画とかと違って、映画って時代の波を超えていけないですからね
[インターネット(邦画)] 0点(2025-04-06 23:25:47)
14.  39 刑法第三十九条 《ネタバレ》 
井原裕先生「精神鑑定の乱用」に引用?されていたので興味をもって鑑賞  この作品はサスペンスなんでしょうけれど、サスペンスとしては今一つですよね 復讐のために戸籍を変えてたなんて単純でありきたりすぎるし、復讐のためだけに人生をささげている人たちの動機というか背景が弱すぎる  だとすれば、これは刑法39条の批判のために作ったんですかね?  もしそうだとすると、今度は不勉強すぎるんじゃないでしょうか(影響力のない映画でよかった) そもそも15歳の少年の殺人強姦は刑法39条がなくったって死刑にならないだろうに(映画のなかでも少し触れられているのに)、なぜ刑法39条の不条理をそこまで人生かけて追及するのかの説得力を失わせてる  そして、映画をみていて感じるのは、刑法39条の問題ではなく、鑑定医の腕の問題で、「鑑定医の腕によって結果が左右されるのはいかがなものか」ということになると思います 確かに、鑑定がかなり微妙(解離性同一性障害なんていう診断をつける場合とか)な場合はあろうし、そういう場合は複数鑑定がでるということになる(その結果、複数鑑定で鑑定結果が違うので、鑑定が疑わしいということになるのだが、そういう場合は、「精神鑑定を根拠に何かを決定するのは難しい」という判断にはなると思う)  また、最終場面で、鈴木京香が「裁判長、精神鑑定は綿密なデータと知識に支えられていますが、所詮精神鑑定人の主観にすぎないのです。精神鑑定の結果、刑法39条のもとに被告人を無罪にしてしまうことは、被告人の人権を守ることではなく逆に奪うことではないでしょうか」と朗々というのですが、むしろ、これは正しいんですよね(ただし、「所詮精神鑑定人の主観にすぎない」というのは、鑑定人が犯行時の善悪の弁別能力に言及するとすれば妥当だが、前半はちょっと言い過ぎ) 刑法39条というのは、もともとは被告人の利益のためにあるのではなく、被告人が心神喪失という人としての能力や責任を失った状態であるとして差別と引き換えの免責を与えるもの(井原先生は「乱心者」「二級市民」と呼んでいます)なんですからね  刑法39条があたかも「被告人の利益」になってしまっているのは、、①現実を知らぬ刑法学者の「責任主義の乱用」思想、②ひたすら無罪を勝ち取りたい弁護士の近視眼的思考、③専門知識を有する司法官に協力したい一心で、精神科医として判断しようもない「犯行時の善悪の弁識能力」を答えてしまおうとしてしまう鑑定医、の三者の合作ということになるらしい(井原先生の著書を一部を雑駁にまとめました)、そうすると問われているのは、現実的に精神科医ができることに立脚した刑法39条の運用をしなきゃいけないということなんでしょう  森田監督の映画は、「作ったような映画」なのでどうも好きになれませんが この映画も、その1つです  同じようなベクトルに市川昆があるけれど、二人はかなりちがう 私は森田芳光は嫌いで、市川崑が好きです
[インターネット(邦画)] 0点(2025-04-03 21:10:15)
15.  大好き 〜奈緒ちゃんとお母さんの50年〜 《ネタバレ》 
監督が自分の姉とその娘である知的障害のある姪のことを、足かけ50年近くフィルムに収めており、これまでも4作品が映画化されてきたが、この作品はその集大成のような位置づけらしい ドキュメンタリーではあるのだが、何を訴えるというのでもなくこれがこの監督のスタイルらしい  前3作品をみればわかるのかもしれないが、奈緒ちゃんのてんかんが静岡の病院(おそらく静岡てんかん・神経医療センターのことと思われる)に行くまで見つけられなかった的に描かれていたが、てんかんであることは早々に分かったいたはずで、しかし難治性で、てんかん・神経医療センターにリファーされドラベ症候群と分かったということなのだろう これはまあ、奈緒ちゃんとその母親の体験として描かれているからよいのであるが、客観的にみるとこういうことなんだよという説明がないと「障害を理解する」とか  奈緒ちゃんのお母さんは同じ障害の子を持つ母親と様々なサービスを立ち上げ、グループホームを設立し、どのタイミングか分からないが社会福祉法人まで立ち上げているらしい ちょっと業界のことを知っていると、彼女の家が経済的に余裕があり仲間や協力者を募り行政に訴えかけるという潜在能力をもっていた超特別なお母さんということが分かる しかし、そういう説明がないのでこういうことがよくあることかのように見てしまいかねない  全般に総集編的であるからなのかもしれないが、正確な問題意識を持つためには説明がなさすぎる作品であり、中途半端な理解をしてしまいかねない作品だといえる  それにしても、奈緒ちゃんの父親は、役員になれなかったことをグズグズ言ったり、ゴルフの練習ばかりしていて、妻に毎朝靴を磨かせて、昭和の男はこんな感じだったのかと思うと、情けなくなる 総集編にこういう父親のダメぶりをあえて挿入させたのは、監督の悪意なのか、現実を描こうとしたのか、なんだかすっきりしなかった
[映画館(邦画)] 5点(2025-03-19 19:13:35)
16.  どうすればよかったか? 《ネタバレ》 
ポレポレ中野で鑑賞 とにかく混んでいたのでびっくり 基本中高年の人々で、何に興味があってこの映画を観に来たのか不思議に思った   この映画?を評価するためには、色々な時代的な経験や知識が必要と思う  監督の姿勢は父母を断罪しているようにしかみえないのだけれど、まず本当にこの人に父母を断罪する権利があるのだろうかと疑問に思う  後知恵で一刻も早く治療を受けてもらえれば、という感想を多くの人が思うのではないか しかし、本当に当時の精神病院に彼女を入院させて、早期の寛緩や治癒がみこめたといえるのだろうか?  映画の中では、父は母が入院を拒んだと言い、あたかも両親が精神病に対する偏見があったからと捉えられるように描かれている。 しかし、両親が受けた医学教育の時代には、精神病院はアサイラムでしかなく、そこには荒廃した人々がいたはずだ 当時は結核同様シュープという概念があった 何回かの安定期の後の増悪期を経て人格が荒廃するという考え方であり、CPが用いられるようになってもそういう人々が精神病院の中に沈殿していたことは、当時の医療関係者の肌感覚で染みついていたに違いない(そもそも、医療関係者であればあるほど、精神疾患に偏見があるという、よく知られた事実は、沈殿してしまった人々に触れる機会が多いことが原因なのだろうと思う)  つまり、父母が医学教育を受けた時代(なにせ二人とも基礎の医学者なので、臨床現場の経験は若い時に限定されるだろう)には、「娘は精神病だから精神病院に入院させて治療を受ければ、症状の改善、寛緩、治癒が期待できる」などとは考えられもしなかったのだろう だとすれば、まともな治療が期待できない精神病院に入れるより、自分たちのもとにおいて、なんとか平穏な日々を送らせたい」と考えるのは、当時とすれば、むしろ子どもを思う親の気持ち(そしてその親は、基礎医学研究者である医師)としては、十分理解できる気がする   長年治療放置されていた姉は、投薬に敏感に反応して、短い期間ながら、人生を取り戻したようにみえた 短い期間ではあったが、本当に、ほっとした  だからこそ、長年治療放置していた両親を断罪するのは当然のことではある  しかし、弟である監督が傍観者・評論家のように、この映像を大衆に晒すことの意義はなんだろうか? 映像に残すことだけで家族の一員として、この問題に真摯に向き合ったといえるのか? 父母が何をどう考えていたのかのにそういう点の考察もなく、一方的に父母を断罪してる行為こそが「家族の闇」なのではないだろうか?  本当にもやもやのたまる映画だった  どうしても当時の精神医療(「精神科医療」とも呼んでいなかった。精神科病院ではなく、「精神病院」だった)のことを語らない限り、この映画をまともに評価することはできない 当時の精神医療がひどかったらから両親の対応はしょうがなかった、というのではない  この両親は、当時のひどい精神医療を知っているからこそ、それに抗おうとしたのではないか 病気の偏見から子どもを自宅に閉じこめた親は当時は珍しくない しかし徹底して子どもを(自分たちなりに)守り抜いた親も少ない  とはいえ、この両親は、ある時点から、完全に時間に取り残された 精神障害者をめぐる治療やケアの進化を知らずに娘を閉じ込めた そこは徹底的に断罪されるべきである  そういう映画にしない限り、こういう映画は作るべきではないだろう
[映画館(邦画)] 5点(2025-01-17 01:25:09)
17.  人間革命
無宗教でもちろん学会員でもない私が、こんな長尺のビデオを飽きずに見てしまったのは、CSでたまたま一部をみてしまったから。 暇つぶしに半分ネタで見ていたのだが、これが結構面白く、話の前後が気になり、結局Amazon primeでレンタルしてみることになった。  なによりもストーリーとして面白いうえに、主人公であり二代目会長の戸田先生のことを信念の人ではあるものの俗物として描き切っているところに、誠実さを感じた。 最近、2時間の映画をみようとしても30分くらいで飽きてしまう自分としては、この長い尺を一気に見終えたのは、それだけで自分的には大いに評価に値する
[インターネット(邦画)] 6点(2024-11-27 14:28:18)
18.  すばらしき世界
もうこういうステレオタイプでお金も時間も人も無駄に投入するのは、いい加減やめんといけんね  こういうの信じられる人、ある意味幸せで不幸とおもうよ  こんなもんじゃないよ、ほんとの世界は    邦画がダメになったのは、リアリティの問題でなく、ステレオタイプでしか物事をとらえられなくなった映画人や俳優たちのせいなんだね そして、映画を安定した投資にしようとした資本の人たち、俳優や女優の名前だけで映画をみる人たち、こういう人たちが邦画を貶めてきたんだね   チーン
[インターネット(邦画)] 0点(2024-11-14 23:23:21)
19.  名探偵コナン 緋色の不在証明
コナンの魅力の1つはは、あらゆるところにちょっとした伏線が落とされていて、それが一つとして矛盾なく、少しずつ回収していくところ。 その代表が、赤井さんの存在。その登場時点では、今の存在や家族の展開まではとても想像できなかったが、いろんな伏線を回収しまくって、いまや赤井さんはコナンを凌ぐ存在となっている。  この映画は、そういう巧妙な構造を上手に映画としてまとめて、「名探偵コナン 緋色の弾丸」の予習編と呼ぶにはもったいないくらいの出来となっている。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2023-12-31 16:01:15)
20.  過去負う者
邦画でもメジャー作品でないと、こんなにいい役者さんがいるんだなあ、としみじみ思いました。  ただ残念ながら、低予算も原因なんだろうけど、脚本、監督、役者、みんなこの問題に対する現実の理解が浅すぎる。 被害者支援の観点からみても現実から離れすぎたことが描かれていて、愕然としました。  おかげで、「名優はレストランのメニューを読むだけで人を泣かせる」という話を思い出しました。 レストランのメニューを読まれただけで泣く人は少数なんだけどな、とも思いました。  とはいえ、最初から最後まで1秒も寝ないで見られた映画は久しぶりです。
[映画館(邦画)] 6点(2023-12-11 00:26:30)
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