1. 八犬伝
《ネタバレ》 2025.6.21観賞。 8人の剣士が怨霊と戦うファンタジーアクションと、それを執筆する滝沢馬琴の奮闘が同時進行で進む。前半は馬琴と葛飾北斎のやり取り。終盤は視力を失った馬琴が語るままに執筆するハルちゃんの苦闘ぶり。それぞれ見る価値はあったが、一方のファンタジー描写が何だか受け入れられなかった。駄作。 [DVD(邦画)] 5点(2025-06-21 23:31:07)《新規》 |
2. ラーゲリより愛を込めて
《ネタバレ》 2025.6.17観賞。 戦争伝記ドラマ。戦後、シベリアで重労働を強いられるオイラたち。希望のない日々、どんな状況でも前向きさを捨てないヤマモトさん。食道がんに倒れ、帰らぬ人に。帰国できず。「ダモイ」ならずとも彼を慕う4名が、それぞれ故郷の家族に遺書を渡す終盤には心を揺さぶられた。涙のキツネ面、妻のケイコちゃん。抑留地ではいい仲間に、故郷ではいい家族に恵まれた。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2025-06-17 22:29:58)《新規》 |
3. 月の満ち欠け
《ネタバレ》 2025.6.15観賞。 SF恋愛ファンタジー。生まれるときにお母ちゃんを選ぶ。みんな誰かの生まれ変わり、それを覚えていないだけ。そう言われると、案外全くの的外れでもないような気がしてくるな。3回死んで生まれ変わったアタシ。まるで笑っているかのような、オーバーな泣き演技の大泉洋が主演。カスミちゃんに酒瓶をパチコン、今作ではワルい男を演じる田中圭。有り得ないと割り切って観れば良作。 [DVD(邦画)] 7点(2025-06-16 04:01:47) |
4. フロントライン
《ネタバレ》 2025.6.15観賞。 国内に新型コロナウイルス蔓延の契機となった豪華客船内でのパニック。美しい外観を擁する客船内では、てんやわんや。小栗旬演じる熱血リーダーが率いる、災害派遣医療チームが船内に乗り込み、救命活動に奮闘。自らが感染を受ける恐怖、周囲からの誹謗中傷、彼らの家族が受ける風評被害…船内での活動継続を阻む数々の障壁。苦悩しながらもチームと厚労省、外部の医者等と協力し、最善を尽くそうとするリーダー。その切迫感は大いに伝わってきた。後のパンデミックは防げず、決してサクセスストーリーではないが、この数日間の奮闘は価値あるものでねえか。傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2025-06-15 21:44:13)(良:1票) |
5. 八甲田山
《ネタバレ》 2025.6.14観賞。 実話に基づいた歴史冒険大作。当時の邦画スタッフとキャストを総動員させたような、集大成の様相を呈する。日露戦争に備えた八甲田山での雪中行軍訓練。双方向で出発した2つの隊がすれ違う計画。零下40度レベルの猛吹雪による極寒で、続々と斃れる隊員。寒さによって場面が硬直、観ている側も何だか寒気を覚えちまう。二隊は現地で相見えず。遺体となった欣也さんと、見えることになった健さん。仮想の冬将軍、半端ねえ。3普連の富良野演習みてえだ。 [DVD(邦画)] 6点(2025-06-15 01:14:51) |
6. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
《ネタバレ》 2025.6.12観賞。 シリーズ第10作。実写リメイク版を観た後に観賞。野原一家が戦国時代にタイムスリップして、勢力争いに巻き込まれる。戦国武将たちにカレーやビールを振る舞う。ガチの戦に車で乗りこんで加勢する一家。敵将と対峙するオイラ、必殺お股にヘッドバット。戦に勝利するも銃弾に散る武将。お姫様との恋はかなわず。幼児向けアニメ映画とは思えないほどのシブすぎる内容。有り得ないコトの連続だけどオトナでも十分に堪能できた。 [DVD(邦画)] 6点(2025-06-13 06:52:36) |
7. 国宝(2025)
《ネタバレ》 2025.6.11観賞。 国宝級のイケメンと称されるリョーくんが渾身の怪演を見せる、歌舞伎役者の半生を描いた壮大なドラマ。ライバルは歌舞伎名門の御曹司を熱演するリューセイくん。女形の競演。ちんにゅるかくごはぁ…ナニ言うとるか分からんのが歌舞伎の醍醐味やったっけ。女形の面構えはピエロみてえで物凄い形相。早速、今夜のユメに出てきそうやな。それでも、歌舞伎役者の頂点に昇り詰めるまでの数十年が如何に波乱万丈で凄惨かがよく伝わってきたので良作。 [映画館(邦画)] 7点(2025-06-12 01:00:07) |
8. そして、バトンは渡された
《ネタバレ》 2025.6.10観賞。 家族ドラマ。3人のお父ちゃんと2人のお母ちゃんを持つアタシ。ガキの頃はアタシを「みいたん」と呼んで、よく可愛がってくれたけれど、次々とお父ちゃんを替えて何だかいい加減な2人目のお母ちゃん。急に居なくなって現在は3人目のお父ちゃんと2人暮らし。アタシの一番の特技は作り笑い。高校卒業式でピアノを演奏。ピアノなのか料理なのか、これまたいい加減なカンジの婚約者を連れて両親巡礼の旅に出る。覚悟を決めて肝が据わった漢、アタシを貰い受けて、3人のお父ちゃんからバトンを引き継ぐ。実は病を隠して、ご気楽トンボを演じていた2人目のお母ちゃん。最終盤にタネが明かされ、過ぎ去ったシーンが別の角度で映される。視聴者を見事に欺き、再度観賞できる傑作。 [DVD(邦画)] 8点(2025-06-11 04:23:35) |
9. SPACE BATTLESHIP ヤマト
《ネタバレ》 2025.6.7観賞。 山崎貴監督による、名作アニメの実写映画化。主演はキムタク。ヒロインはクールビューティーな黒木メイサ。脇役も豪華俳優競演。SFアドベンチャー…このジャンルに対して当時のニッポンの技術を結集させて作り上げた雰囲気は伝わってきた。だけど、当時の山崎貴監督をもってしてもスターウォーズなどと比較するとまだまだ拙い印象の特撮技術。艦隊の戦闘シーンや妙な物体の動きなどは違和感あり。日本で最もカッコいい男、もちろん見た目は申し分ないんだけど優男ぶりは抜けてないよね。最終盤、ヒロインの唇を操縦機のサイドガラス越しにゲット。艦長代理として、一人艦に残って宙に散る。命に代えて職責を全う。原作未読で、結末は予想外。カッコよすぎるけど、この散り方は当時の日本でならキムタクにしか許されねえだろうや。 [DVD(邦画)] 6点(2025-06-08 00:11:00) |
10. BALLAD 名もなき恋のうた
《ネタバレ》 2025.6.6観賞。 山崎貴監督によるSF時代劇、ラブ・ストーリー。原案はクレヨンしんちゃんの映画。オラは小学生のシンイチ。両親と共に戦国時代にタイムスリップ。ユイ姫を守る武将・クサナギくんと共に、珍しく敵役を演じる大沢たかおと戦う。戦国時代の物語は単純だが、合戦はそれなりの迫力。そこに現代の車が乗り込んで来て有り得ないけど、絵としては十分に面白い。それらは監督をはじめとするスタッフの為せる業。合戦は大勝利。クサナギくんは戦国時代の合戦なのに、敵の大将の首を取らねえ。この辺が幼児向けアニメ原作の甘ちゃんぶりかと思っていたら、クサナギくんが銃撃にて落命。予想に反する結末。現代に戻り、逞しくなったオラ。戦国時代をもう少し重厚に描いていたら、侍タイムスリッパ―に匹敵していたかもね。惜しい。 [DVD(邦画)] 6点(2025-06-07 04:32:58) |
11. 血と骨
《ネタバレ》 2025.6.3観賞。 実の父をモデルにした漢の半生が原作のバイオレンス・ドラマ。韓国・済州島から出てきたバケモノ。発情すれば、誰彼構わずイッパツぶちかましてイかす。ぶちキレれば、誰彼構わずシバき回す。自分のためだけに生きる、ひたすら我が道を往くオイラをビートたけしが怪演。自分の思い通りにならなかったら、いきなり暴れ出してメチャクチャする。身内も外様も関係ねえ。ケンカシーンでは窓ガラスのパリンパリン、ちゃぶ台のドガシャンが何度も繰り返される。極めつけは娘のトモコちゃんの葬式にてトモコちゃんの仏前で、トモコちゃんを自殺に追いやったDV夫をドツき回す。触発された周囲で勃発する大乱闘。晩年は北朝鮮の自室のベッドにて、誰かよう分からんほどにヨボヨボになって逝くオイラ。我が人生全う。傑作。 [DVD(邦画)] 8点(2025-06-03 23:52:45) |
12. ソニック × シャドウ TOKYO MISSION
《ネタバレ》 2024.12.29観賞。 ぬいぐるみCGアクション・コメディ、シリーズ第3弾。引き続き、青い俊足のハリネズミ、赤いバカヂカラのハリモグラ、黄色い頭脳派のキツネがチームとなる。相対するは愛しのマリアちゃんの復讐に燃えるオイラにクリソツのハリネズミ。さらにひげメガネの祖父が暗躍。ソニックとシャドウ、互いにスーパーサイヤ人みたいなんになってぶつかり合う。そして、分かち合う2人。最後はちょっぴり改心したひげメガネと命を懸ける。ぬいぐるみ劇の割に意外と敵味方が次々と入れ替わり、怒りや復讐という重いテーマを掲げる。ラストショットに登場するピンキーキャットみたいなん…まだ次があるんやね。 [映画館(字幕)] 6点(2025-06-02 22:20:43) |
13. 老後の資金がありません!
《ネタバレ》 2025.5.29観賞。 カネが全て、損得感情。いつも打算的に行動するアタシ。夫の会社倒産、娘の結婚式費用、さらに浪費家の義母の引き取り。老後の資金なんて残らねえ。その上に、歌って踊って盛大に催される義母の生前葬。そんなん糞喰らえと思っていたら、人生において何が大切かを義母に気づかされ、思わずちょちょ切れちまうアタシ。カネのやりくりもさることながら、生活には多様なゆとりが必要というコト。笑いと涙の家族コメディ。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2025-05-30 05:45:49) |
14. PEACE MAKER 鐵 友命(ユウメイ)
《ネタバレ》 2025.5.5。購入DVDで観賞。 時代劇アニメ、後編。鳥羽・伏見の戦下、追い詰められる幕府軍と新撰組。その中で、何も言えへんカノジョは得体の知れねえヤツに引き渡される。引き裂かれるオイラの恋路。後半は市村鉄之助と山崎丞の友情が中心に描かれる。大阪から江戸へ引き上げる際に銃撃され、船中でテッちゃんにもたれかかりながら落命するススム君。新撰組は規律の厳しい剣客集団なのだが、隊士たちの人間的な内面がよく描かれていた。だけど、劇場版だけではお話は完結しねえ。 [DVD(邦画)] 6点(2025-05-29 00:59:10) |
15. PEACE MAKER 鐵 想道(オモウミチ)
《ネタバレ》 2025.5.4。購入DVDで観賞。 時代劇アニメ、前編。新撰組副長土方歳三の小姓、市村鉄之助の視点で見た江戸幕末。銃撃を喰らう近藤局長、病死に瀕する沖田君。鳥羽・伏見の戦い直前の混乱の中で、自らの恋路を突き進むオイラ。上司の支援を一身に受けて、何も言えへんカノジョの身請けにひた走る。お馴染みの隊士面々も出演。冷めやらぬ余韻を残して後編に続く。 [DVD(邦画)] 6点(2025-05-29 00:55:40) |
16. BUMP OF CHICKEN “WILLPOLIS 2014” 劇場版
《ネタバレ》 2025.5.6観賞。購入DVDで観賞。 BUMP OF CHICKENのライブ・ドキュメンタリー。15分程のオープニングCGアニメを山崎貴が監督。WILLPOLISを求めて旅する青年が、トミタくん並みにアタマが長くて首も長いバケモンにココロを奪われてヨボヨボになっちまう。自分自身の弱さに気づいたオイラ、ココロを取り戻してWILLPOLISに入城。ここからライブが始まるのだけど、このアニメーションのクオリティーが高い。FF風の画像。ライブについては、臨場感たっぷりで14曲分がよくまとめられていた。 [DVD(邦画)] 6点(2025-05-28 03:45:47) |
17. 結束、その先へ ~侍たちの苦悩と希望~
《ネタバレ》 2025.2.26観賞。 2024年秋に開催されたプレミア12、侍ジャパンの人選と戦いをまとめたドキュメンタリー。井端弘和監督の談話が中心。辞退者やドタキャンが相次ぎ苦悩の人選。正直なところ、ベストメンバーからは程遠いメンツの招集に追い込まれるが与えられた戦力でやるしかねえ。沈痛な面持ちの井端監督。それでも、大会が始まると一致団結。苦戦しながらも全勝で決勝へ。決勝では台湾に敗れるものの、同じ相手と3回も対戦すると相手も研究してくるよね。まあ、上出来。2時間によくまとめられていた。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2025-05-27 04:04:40) |
18. GIANTS THE MOVIE ~頂点への挑戦~
《ネタバレ》 2025.1.29観賞。 2024年、プロ野球セ・リーグを制した読売ジャイアンツの裏側を描いたドキュメンタリー。やってやろうぜぃ…阿部新監督のこの一言で始まったシーズン。決して前評判の高くなかったチームを躍進させた監督、選手、コーチそれぞれの談話と試合映像、練習風景。端的によくまとめられていた。ペナントレースを制したものの、クライマックスシリーズで惜敗。負けて終わったからこそ、ノンフィクション記録映画としては良い内容に仕上がったと感じた。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2025-05-27 04:01:16) |
19. 武蔵-むさし-
《ネタバレ》 2019.5.25観賞。 本格時代劇。吉岡一門との決闘と巌流島決戦の間が長い中弛みですな。カメラ目線の見得きりが、何だか歌舞伎風。登場人物を減らしてでも、もっと濃密に描いて欲しい。 [映画館(邦画)] 6点(2025-05-25 01:01:02) |
20. friends もののけ島のナキ
《ネタバレ》 2025.5.22観賞。 山崎貴監督によるアニメ。ファンタシー。オイラと親友のアイツ、人間の子供。キャラデザインに愛着が持てず前半はかなり冗長に感じたが、やはり後半は一気に引き込まれた。もののけと人間、種族を越えた友情。それだけでなく、もののけ同士の友情もしっかりと描かれている。終盤はアイツがマジギレかと思ったら、一芝居か。深みのある筋書き。それだけに前半がとてももったいない。大人でも十分に感動できる良作。 [DVD(邦画)] 7点(2025-05-23 05:50:46) |