wetb さん

1. 片思い世界

《ネタバレ》　

「花びらみたいな...」のような佳作を期待して見に行ったのですが、全く期待ハズレでした。
この「片思い世界」の世界は、現世に全く干渉出来なさすぎであり「片思い」の度が過ぎてストーリーとして面白くありません。能動的なイベントがなさすぎます
唯一の能動的イベントである「ラジオと灯台行き」も、結局変化なしの話とはあんまりです。

また、干渉できないとの設定が、作中でいつ崩れるのかななどと、勝手に期待したまま見続けるのはかなり辛いものがありました
（死後の世界ものならば、そういうのを期待して当然ですよね？？）

アニメや演劇ならば質の高い脚本と評価されるでしょうが、実写映画としては難しいです。

[映画館(邦画)] 4点（2025-06-02 14:28:44）

2. 川の底からこんにちは

絶賛されているので鑑賞しました。「ダメ女が実家会社で覚醒するストーリー」を期待していましたが、そういう映画ではなかったのですね（そういう展開はあるけど数分で終わってしまう…）。主人公の不器用さ、主人公の主体性のなさ。周囲のひとたちはグロテスクでありしかしとても優しくもある。嫌っていた父を理解する。…そういう純文学的でもある内容を楽しむ映画としては良作です。また、満嶋ひかりの持ち味の「雰囲気悪い X 可愛い」も最大限といっていいまでによく出ていました（監督結婚しやがって…笑）。でも「川の底からこんにちは」というタイトルから期待した、ダメ人間の覚醒（成功）物語、が主題ではなかったことのからのギャップは小さくなくてやはり残念。

[DVD(邦画)] 5点（2012-02-13 11:47:30）（良：1票）