1. F1/エフワン
《ネタバレ》 ■二大「~を見るための映画」男、トム・クルーズとブラット・ピット。この二人を消費し尽くして、さすがのブラッカイマーも映画人冥利に尽きるだろう。引き続き素晴らしいエンタメを見ることができて、私も大満足。ありがとう。 ■ツェッペリン→ラット、からのクイーンとは、ロックファン釣る気満々で思わずにんまり。『レスラー』を思い出した。音楽は御大ハンス・ジマーだが、意外と控えめ。ただ、メインテーマは派手さはないものの相変わらずメロが強くて妙に心に残る。さすが御大。 ■ロッキーファンとしては、随所にそのテイストをビンビンと感じてしまった。相似形の『ドリヴン』つながりで、ヴァル枠でスタローン出てたりしないだろうかなどと一瞬妄想したが、さすがになかったか。 ■『マーヴェリック』と較べると、一部のキャラや細かい伏線を活かしきれてなかった点がちょっと気になった。あと、ラストのレース後にチームの面々が喜びの言葉を掛け合いながらどんどん手前に歩き去るシーン、背景の花火と前景がマッチしてなくて、ここだけ異様に絵の質が低い。多分花火がCGで、その光が人物などに反射する処理をちゃんとしてないからだと思う。全編作り込んでるだけに、ちょっとでも手を抜くと魔法が解けかかっちゃうね。 ■ルーキーのダムソン・イドリスが、ルックスもキャラクターもほぼほぼボビー・ブラウン。 ■テレビシリーズの『ローマ』で妙に艶めかしいオクタヴィアが記憶に残っていたが、そのケリー・コンドンがこの大作のヒロインを射止めた。快活で聡明なイメージも加わり、好印象。 ■その『ローマ』以来、小賢しいんだけどちょっと間の抜けた貴族や金持ちを演じ続けているトビアス・メンジーズが、今作でもさすがのブルータスっぷりを披露してる。もはや名人芸。 [映画館(字幕)] 8点(2025-06-28 19:09:08)《新規》 |