281. メランコリア
《ネタバレ》 とても楽しめた。 この世の終わりに際し、日頃のリア充は大パニック、逆に世を憂うキルスティン・ダンストは至極冷静。 この対比と皮肉が面白い。 日頃は不調でも、いざという時は強いんだ。 そう、人生は何事もトレードオフの関係にある。 今ある自分を何ら嘆くことはない。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-08 20:04:40) |
282. 女優ナナ(1926)
《ネタバレ》 3時間近いサイレント映画とあって、見るのにえらい気合いと体力を使った。 少しずつ見進めて、見終えるのに3日を要した。 話はかなり分かりやすくて、演出に対しての抵抗感はなかった。 抵抗を感じたのはナナの外見に対してだった。 目の色が薄くてそれがモノクロ映像で浮き上がり、まるで白目を剥いているように見える。 つまり気持ちが悪い。 サイレント映画の演出とはいえ、立ち振る舞いも大げさで、こちらのテンションは落ちる。 時代とはいえ、脇毛ボーボーも見ていて気持ちの良いものではない。 ナナに人生を狂わされた男たちの話だけに、このナナの外見の気持ち悪さは重大な問題だ。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-10-06 14:07:20) |
283. イメージの本
《ネタバレ》 この作品に限らず、ゴダールの作品を沢山見てきて感じることは、ゴダールは戦争が大好きだということ。 戦争や革命や暴力や拷問、そういったことが大好きなんだろう、本作に限らずしつこく描き出してくる。 理解しにくい言葉の洪水で、何度巻き戻してゴダールの言葉に耳を傾けても、その言葉の数々は理解に至らない。 そもそもゴダールは、見ている人が理解できるように作っていないのではないか。 ゴダールは映画に対する常識を覆すことに力を注いできた。 映画とはこうあるべきという常識に囚われることなく、独自の映画表現を貫いてきた。 理解することは難しくても、それを見て感じることに意義と価値がある。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-10-04 09:46:06) |
284. 火の接吻
《ネタバレ》 優れた脚本、完璧なまでの悲劇。 アヌーク・エーメも完璧なまでの美しさ。 嫉妬に狂う中年男を熱演したピエール・ブラッスールにも拍手を送りたい。 没落貴族の個性際立つ面々とその薄気味悪さ、これもまた凄い。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-10-02 22:46:18) |
285. 暁闇
《ネタバレ》 行き場のない若者の孤独と苦悩を描いている。 女2人と男1人の話だが、この中で男は大して苦悩しているように思えない。 リスカをしている女が一番深刻だ。 3人集まってはいれど、3人それぞれの深刻度に差がありすぎて運命共同体的な一体感を感じない。 そこの辺りの作り込みが甘いし、だからこそ深みを感じない。 作りの甘さを、アートな廃ビルと音楽でごまかしている。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-09-30 21:28:19) |
286. 縞の背広の親分衆
《ネタバレ》 無茶苦茶な内容で頻繁に興醒めするも、単なる駄作とは言いたくない魅力が間違いなくある。 つまらないかも…と思った矢先に、小技の効いたギャグでクスりと笑わせてくれるから評価が難しい。 はちゃめちゃぶりで疲れつつも、魅力を感じるギャグなシーンもあったりで、終始微妙な感じで見てたら、ついには幕を閉じたって感じで何だが振り回されっぱなしの一時間半だった。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-09-29 22:46:50) |
287. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
《ネタバレ》 いかにもアメリカって趣きの廃れた地方都市を巡る内容で、ロードムービーとして純粋に面白い。 最高なのはストーリーを変にひねったりこねくりまわしたりせず、ストレートに表現しているので、疲れている時でもリラックスして楽しめるところ。 音楽も自然と耳に入ってくる。 肩の凝らない身軽な演出こそ、アキ・カウリスマキの魅力。 それをふんだんに味わえる。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-29 11:53:08) |
288. ふまじめ通信
《ネタバレ》 とても優しい話で頭を使わずに脱力して楽しめるのが魅力。 ふまじめとか題名に付いてるけど、内容はいたって真面目。 どこか荻上直子監督の作品に似てる風がある。 女性中心に話が広がるところとか、根底が真面目というか。 結構な数の登場人物だけど、どれもこれも魅力を感じない。 なんだか個性が無いし、定型的な人物ばかりでまるで面白くないんだよな。 根が真面目な人向きの作品だろね。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-09-27 22:12:12) |
289. メリー
《ネタバレ》 『 殺人!』のセルフリメイクらしい。 謎解きモノが苦手なので楽しめなかった。 (途中で他のサイトであらすじを確認しつつ鑑賞するハメに) 『殺人!』を見た時には、もう少し筋を理解できてたはず。 歳をとって謎解きモノを理解できなくなったのかもしれない。 今後、わたしにとってミステリー作品は鬼門になりそうだ。 それはそうと、ラストシーンはなかなかの緊迫感。 ショッキングなラストシーンは、リアルタイムで見た人にとっては、それなりの衝撃だったのではないだろうか。 [インターネット(字幕)] 2点(2024-09-26 19:49:20) |
290. カラオケ行こ!
《ネタバレ》 途中までは凡作かも、、 山下敦弘監督もさすがに今回はダメか、、 とか思って見てたけど、ラスト20分で強烈に引き込まれた。 紅を聴いてこんなに感動したことはない。 ヤクザと中学生の人情物語。 歌を通しての心温まる交流。 さすがは大好きな山下敦弘監督だった。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-09-25 09:27:55) |
291. 暴力についての瞑想
《ネタバレ》 前半はこれ何だろう、太極拳なのかな?それにしては動作が速すぎる。わたしが知っている太極拳はもっと動きが遅いが、太極拳にも種類があるかもしれないし、不明。 中盤は少林寺拳法のシャドーみたいヤツ。言ってみればシャドー少林寺拳法? 後半は再び太極拳っぽいヤツ。 ん? おかしいな、何も感想が出てこない。 むしろ出なくて当然というか。 [インターネット(字幕)] 1点(2024-09-24 19:40:59) |
292. 待って居た男
《ネタバレ》 高峰秀子の父親が事件にどう絡んでいたのかがよく分からなかった。 画像が悪いせいなのか、私の頭がエノケン金太並みに悪いせいなのか分からないが、他にも理解できない事が多く、モヤモヤしたまま終わった。 ストーリーとは関係ないが、沢村貞子がおばちゃんっぽくなく、まだ若くて可愛らしいのが新鮮だった。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-09-23 20:50:15) |
293. 迫り来る嵐
《ネタバレ》 正直、誰が犯人だったのかも理解できず、その他にも理解できないシーンがあった為、見終えた後スッキリしない気分だった。 とあるサイトで分かりやすいあらすじを読み、ようやく理解した。 他のレビューサイトでも、理解できないというレビューが散見され、わたし以外にもスッキリと理解できない人は居た模様で、少し安堵した。 理解のしずらい映画は好みでないのでこの点数だが、この作品の持つダークな雰囲気は魅力的ではある。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-09-22 20:39:53) |
294. ウィンナー・ワルツ
《ネタバレ》 息子は伯爵夫人とキスをしてたような… その後、彼女ともヨリを戻していた。 男にとっては天国のような話だ(男に都合の良すぎる話)。 アルフレッド・ヒッチコックの珍しい音楽モノ。 『未完成交響楽』に似ている展開だった(女性側の気持ちを無視しているところとか)。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-09-22 08:51:31) |
295. On Your Mark CHAGE & ASKA
《ネタバレ》 短い作品だけど、わたしは好き。 宮崎駿の最近の長編作品よりよっぽど良い。 映像も綺麗で純度が高い。 鳥人間少女がこれまた魅力的。 命を救われて飛び立つシーンは、良すぎて脳裏に焼きつく。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-21 00:24:10) |
296. 精神0
《ネタバレ》 『精神』(2008年)の続編にあたる作品。 山本医師の引退の様子から始まり、引退後は認知症を患った妻との生活が綴られる。 これを見て思ったのは、仕事は早めにやめること。 これを改めて感じた次第。 妻との老後も、妻が認知症になってからでは遅過ぎる。 認知症を患った奥さんはまるで別人で、眼には表情がなく、意味の無い動作を繰り返すばかり。 そんな人間の面倒をみる山本医師。 はたから見たらイライラするし、面倒なんか見る気も起きないが、長年連れ添った愛する妻だからこそ面倒を見られるのだろう。 老夫婦の生活の実情が何らのフィルターもなく、生々しく映し出される。 それは虚しくもあり、愛らしくもあり、なんとも言えない気持ちにさせられた。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-21 00:03:28) |
297. 夜の深み
《ネタバレ》 久しぶりに文句なしの0点。 判然としない映像のなかで、奇妙な踊りを踊っている男女をひたすら映しただけの内容。 [インターネット(字幕)] 0点(2024-09-19 22:01:51) |
298. 小間使の日記(1946)
《ネタバレ》 序盤でギャアギャアうるさいセレスティーヌに幻滅し、セリフの応酬に疲れ字幕を読むのもかったるくなった。 後半は執事が逃げようとするが何故だかみんなに妨害され、挙げ句の果てには倒れるか死ぬかしてしまい、都合よくセレスティーヌと息子が結ばれる。 つまり、うるさい上に都合が良すぎる展開。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-09-19 19:43:30) |
299. 花束みたいな恋をした
《ネタバレ》 いわゆるハナコイ。 これね、最後は別れなくて良いと思うんだよね、だって素敵な出会いだったじゃん。 最後、抱きしめあってそれでやっぱり離れたくない、でいいんじゃんよー。 自分のあの頃を思い出すというか、「そうそう!こんなのあった!幸せだった!」みたいなシーンが沢山出てきて、結構ニンマリしながら見てた。 最後の落とし方はいまいちだけど、そこに至るまでの恋愛エピソードとか二人の会話は楽しかったね。 あとは、きのこ帝国解散とかのエピソードが入ってたのは、個人的にツボだった。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-09-17 23:32:07) |
300. ミトン
《ネタバレ》 我が子が犬を欲しがるあまり、ついにミトンを犬に見立てて面倒見始めた。 それを心配、いや不憫に思った母親は子どもの為に犬を飼ってあげる、というお話。 子どもやミトン犬の造形が可愛く、そののほほんとした世界に心洗われる。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-16 20:44:38) |