21. 十字架の男
《ネタバレ》 ロベルト・ロッセリーニ戦争映画三部作のトリを飾る作品。 従軍司祭が敵味方関係なく人々を導き救おうとする話だが、宗教的だし真面目過ぎるし戦闘シーンは単調だしで、非常につまらない。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-04-23 21:53:16) |
22. 異し日にて
《ネタバレ》 今年見た映画の中で最狂かつ最凶な映画。 もちろん称賛の意味で。 苦手な系統のジャンルながら、めちゃくちゃ引き込まれた。 電車の中で見ていたのだが、思わずニヤついてしまった。 いや、正確には苦笑いかな。 女の狂気の描き方も巧いし、単純に物語としても面白い。 出演者の方々も皆、個性的で粒揃いだ。 印象的なシーンはいくつもあるが、一番のシーンを挙げるとすれば、玄関のドア越しに「やっぱり部屋に入れられない」と女が言って、それ対して男が「一緒にケーキだけでも食べさせてくれ」と懇願したところ、女がにこやかに玄関ドアを開けるシーンかな。 この短編には完全にやられたね。 参ったね、降参だ。 ものすごく面白かった! [インターネット(邦画)] 9点(2025-04-23 10:03:02) |
23. 白い船(1941)
《ネタバレ》 戦時中に政府から依頼されて撮った作品らしく、もちろんプロパガンダ映画なのだが、最後にはドラマ性をしっかり持ってきたところが凄い。 おそらくそれが評価され、後のロベルト・ロッセリーニの活躍につながっていったのだろう。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-04-22 23:38:49) |
24. ポトフ 美食家と料理人
《ネタバレ》 トラン・アン・ユン監督作の中で最低の出来。 あれだけ鮮烈な映像を撮り続けてきた監督なのに本作の映像は凡庸だし、相変わらず人が簡単に死ぬわ、しかもジュリエット・ビノシュの体型が気持ち悪いときている。 料理に関する鼻につく蘊蓄を筆頭に、嫌味で妙にイラつく映画。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-04-22 00:24:58) |
25. 煙霧
《ネタバレ》 戦禍にあるウクライナの風景をただ映したドキュメンタリー。 何も起こらず普通に終わる。 ドキュメンタリーというか、これは単なる戦地の取材映像レベルの内容だ。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-04-20 18:45:31) |
26. 愛、アムール
《ネタバレ》 ミヒャエル・ハネケという監督は人間が見られたくないもの、見せたくないものを描くのが好きだよね。 悪趣味と言われてもおかしくはない。 ラストシーンは自分にとっては相当きつかったね。 父親を病気で失った身としては精神的に堪えるシーンだったし、涙が出た。 二度と見たくない映画だけど、低い点数は付けられない。 愛するからこそ介護をしようと決めたのだろうけど、愛する人だからこそ日に日に弱っていく姿を見るのが耐えられなかった。 おそらくそんな心境だろう。 最後、家を出た後トランティニャン爺さんはどこに向かったのかが非常に気になる。 [DVD(字幕)] 7点(2025-04-20 17:17:17) |
27. 岸辺のふたり
《ネタバレ》 娘にここまで慕われたなら父親としては嬉しいだろうけど、これは男親の願望だろな。 おそらくこれ作ったの、娘を持つ男だよ。 自分の願望をアニメに投影したのさ。 、、と、根拠のない推測話は置いといて、これは国境を越えたハチ公物語だね。 切ないというか、残酷というか。 そこまで好きにはなれない。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-04-20 11:55:41) |
28. わが愛の譜 滝廉太郎物語
《ネタバレ》 当時現役女子大生だった方がレビューして以来、20年以上こちらでレビューされていない日本映画。 そんな誰も目を向けない日本映画を、奇特ながらわざわざDVDをレンタルしてまで見たので、僭越ながらレビューさせていただく。 滝廉太郎の23年の短い生涯を描いた伝記映画。 滝廉太郎を風間トオルが演じているので、滝廉太郎はえらいイイ男な設定になっている。 なので劇中でもモテまくるんだけど、音楽一筋で女はまるでダメというもったいない内容。 ドイツ留学するまでの内容はかなり楽しめたのだが、舞台がドイツに移ってからはいただけない。 セリフがまるでダメな鷲尾いさ子がメインで、鷲尾いさ子のピアノ演奏シーンばかりになってしまう。 滝廉太郎の人生について学ぶことはできるので、見た意味はあったかもしれない。 でもその程度。 [DVD(邦画)] 6点(2025-04-19 16:38:29) |
29. 僕の好きな女の子
《ネタバレ》 とてつもなく切ない話だけど美しくもある話。 だけどある意味、残酷な話。 悪気はないけど男を翻弄する女は確かにいる。 そんな女を好きになってしまった男が愚かなのかもね。 脈があるかないかなんて、相手と接していくうちに分からないとね。 でもそれが分からないのは若さ、経験の少なさ故なんだよね。 そういう切ない経験を重ねて大人になっていくんだもんね。 最も印象的だったのは「彼は君のことが好きなんじゃないか?」と彼氏に言われ、何だか責められてる風になって彼女が池の端で泣き崩れ、それを主人公がボート上から遠目に見てるシーンかな。 [インターネット(邦画)] 8点(2025-04-18 23:14:54) |
30. 熱い夜の疼き
《ネタバレ》 星野仙一風なロバート・ライアンが見た目的にもキャラ的にも気に食わない。バーバラ・スタンウィックはさすがの存在感で貫禄の演技だが、この頃はさすがに歳を食いすぎている。二人の男の間を行ったり来たりの人妻はどうにも許し難いのに、それを許す夫の心の広さがこの映画の救いであり良心。子どものために自分の心を押し殺して許しただけかもしれないが。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-04-18 09:01:15) |
31. Platonic Love(2024)
《ネタバレ》 題名がプラトニックで内容もプラトニックなのに、主演の二人が外見的にまったくプラトニックな人間に見えない。 それがこの短編ラブストーリーのマズさのすべてを物語っている。 初めから終わりまで違和感しかなかった。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-04-15 20:05:21) |
32. トータル・バラライカ・ショー
《ネタバレ》 これを見て子どもの頃を思い出した。 母親に連れられ、母親の知り合いの個人的な音楽会を見に行った。 何ら興味のわかないジャンルの音楽で、小一時間だまって見てた。 そこまで退屈な訳ではないが、早く終わらないかなぁと少し思いながら聴いていた。 それと同じ状態かな。 退役軍人がそれは沢山出ていて、老人の趣味に付き合わされた感もあった。 ちなみに良かったと思えた曲はほぼなかった。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-04-14 21:50:11) |
33. わたしのゆくえ
《ネタバレ》 なんか凄いものを覗き見してしまったような感覚。 だけど私にとっては分かりにくい内容でもあった。 自分が映っている映像を部屋で見るシーン。 これどういうこと? 自分も浮気されていた女の一人ってこと? このチャラい男は何股もかけている? 説明の少なさは評価されることがあるが、この作品に関して言えば、もう少し説明がないと私レベルには理解できない厳しい内容だった。 好きな雰囲気の映画だが、事の顛末をスッキリと理解できないモヤモヤ感が残り、自分にとっては消化不良感のある映画となってしまった。 (追記) 彼女自身が映っている映像を部屋で見るシーンについてネットで調べたが、そのシーンの解釈について触れているレビューなり解説が見当たらず、いまだモヤモヤ感は解消されていない。もしかしてこのシーンって、彼女の妄想というか希望的イメージなのかな?自分も彼とこういう関係なってみたら…みたいな淫らな妄想というか。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-13 23:15:12) |
34. ステラ・ダラス(1937)
《ネタバレ》 娘の幸せを願うが故の優しい嘘を題材とした名画。 真実をもし娘が知ってしまった場合のリスク管理が気になるところではあるが、親が自分の子どもに向ける無償の愛の形を、うまく話の中で表現できているこれぞ名作である。 アン・シャーリーがこれまたかわいいね! [DVD(字幕)] 7点(2025-04-13 18:12:20) |
35. 凪の憂鬱
《ネタバレ》 舞台は大阪。 契約社員の凪子は一年付き合った彼氏にフラれた。 凪子は周囲の人たちと交流しながら日常を生きていく。 特別な出来事が起きるというよりは、大阪のなんてことのない日常が描かれている。 なので、内容的に何か強い刺激があるとか、めちゃくちゃ感動するとかはないけども、大阪のどこにでもありそうな普通な日常を連ねることによって、どこか安心できるホッとできる内容になっている。 満足とまではいかなかったが、これはこれで心がほんわかするのでアリなのかも。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-04-13 13:20:53) |
36. 幌馬車(1923)
《ネタバレ》 1920年代の作品だから仕方ない部分もあるが、物語の展開が都合が良すぎる。 美男美女を結ばせるのは構わないが、婚約を破棄された男の気持ちはどうなるんだよ。 インディアンも相変わらず悪者扱いだし。 独善的な内容がいけすかない。 [DVD(字幕)] 2点(2025-04-12 13:46:02) |
37. フィン
《ネタバレ》 内容うんぬん以前に音声が聞こえない。 周囲の騒音やBGMが大き過ぎて会話が聞こえない。 日本映画にありがちと言えばありがちだけど、一番やってはいけない事かも。 だって会話が聞き取りづらかったら、作品に集中できないでしょうに。 仕方ないので映像に意識を集中したが、スキンヘッドのアル中ジジイが結構な比率で画面を占領していて、これまたよろしくない。 たむろっていた若者たちの歌もついでに不快。 女のコが何気にかわいい以外、良い部分を見い出せない素人作品。 [インターネット(邦画)] 1点(2025-04-11 20:19:13) |
38. ハムレット・ゴーズ・ビジネス
《ネタバレ》 毒の盛り合い、殺し合い、自殺。 そんなのばっかの内容。 シェイクスピアのハムレットの内容は知らないが、殺し合いの話なのか? [インターネット(字幕)] 3点(2025-04-11 09:25:54) |
39. ある夜、彼女は明け方を想う
《ネタバレ》 『明け方の若者たち』のスピンオフ作品としてとても面白かった。 彼女側からの視点で描かれた内容は、『明け方の若者たち』と同じシーンなのに、全く違ったように見えるから面白い。 『明け方の若者たち』では、彼女が悪者にしか見えなかったが、このスピンオフ作品を見て彼女の気持ちを理解できた。 夫との空港での別れ際、彼女の方を振り向きもせず結婚指輪を外されたのは相当堪えたのだと思う。 そのシーンを今回実際に見て、彼女の孤独感をやっと理解できた。 視点が変わるだけで、彼女に対する印象がこうも変わるのかと驚いた。 なかなか趣向の面白いスピンオフ作品だ。 『明け方の若者たち』を見た方は、本作も是非見てほしい。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-09 23:23:08) |
40. 黄金時代(1930)
《ネタバレ》 関連性のないシーンが続き、よく分からないなあと思いながら見てたらいつの間にか終わってた。 別に面白いとかつまらないとかの内容ではない。 意味が分からないだけだ。 1930年にこれだけ露骨な性描写をしたのは凄い。 それがとにかく凄い。 だからこそ物議を醸したのだろうけど。 これはオーパーツ映画だね。 こんなはちゃめちゃな映画が1930年に作られたなんて! さすがは『アンダルシアの犬』を撮った監督だあね。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-04-09 21:50:54) |