501. どん底(1936)
ゴーリキー作品と言うことで難解又は辛気くさい予感は嬉しいハズレでカラリとした味わいある作品でした。MIPはルイ・ジューヴェで落ちぶれたとは1ミリも思っていないあっけらかんとした姿は妙に励まされました。生きてるだけで丸儲けというのでしょう。流石のジャン・ギャバンも貫禄負けの感がありました。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-11 02:07:26) |
502. ブラックボックス 音声分析捜査
《ネタバレ》 300名以上の死者を出した墜落事故。原因に辿り着こうとする音声分析官の執念が描かれています。二転三転する展開は見応えありましたが結末が「う~ん」微妙。ブラックボックスが改ざん出来るのは無理筋かと・・・(そこは目を瞑るべきか・・・) 美味しいところを持って行ったノエミではありますがいけ好かない女でした。仕事が無くなったと喚く姿に、次を探せよ! 命は無くなったら終わりなんや!・・・・以下自粛 金勘定>人命 が招く悲劇を見せられた良作です。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-11 00:04:59) |
503. キラー・ジーンズ
ちょっとだけ観て寝ようとしていたのが最後まで目が離せず。人気アパレルショップの新作ジーンズが発売前日の準備に追われる店員を次々になぶり殺しにするシーンはどれもエグい。 だけでなく、 見た目爽やかながら出世しか頭に無い極悪店長の下で横の繋がりが無い上下関係のみの職場に現実味があり、ジーンズ達の犯行動機が絵空事とは思えない考えさせられるもので、キラートマトとは段違いの出来映え。 尺が短いのは好感ながら強制終了のような結末が惜しいところ。あと一ひねり欲しかった。 珍作にして良作な一品。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-10 03:05:46) |
504. コーダ あいのうた
《ネタバレ》 オスカー作品賞以外の知識無く。傍から見て大変な暮らしでありながら、大変ヅラせず瑞々しくキラキラしているルビーを演ずるエミリア・ジョーンズが素晴らしい。ルビーを気遣う両親と兄もさることながら、V先生がMIP。音楽への熱い思いを持っての筋の通った物言いに教師かくあるべしであり、わざと間違えるところに胸熱にさせられました。 ルイーズ・フレッチャーがオスカー受賞の際、手話で両親に「夢を持つことの大切さをあなた方から教えて貰いました。あなた方は夢を叶えた私を見ています」涙ながらに語りかけるシーンを思い出しました。 劇場鑑賞を諦めたのを後悔する良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-09 23:13:01) |
505. マリリンとアインシュタイン
歴史上の有名人4人が織りなす会話劇。何が言いたいのかワケワカメ。冒頭から終わりまで何の感情も湧かずポカーンとしたままのひとときでした。8時15分に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-04-08 15:56:16) |
506. トゥモロー・ワールド
原因不明で世界で子供が生まれなくなり18年、英国以外暴動によって国が崩壊、押し寄せる難民を排除する治安部隊。 人類舐めたらアカン!設定を封印してSFモノとして観るぶんにはまずまずといったところ。 ビッグネームのマイケル・ケインとジュリアン・ムーアの雑な扱いに大いに異議あり。 ケインが語る「信念と運命」に加点。 乳児見守り一時停止からドンパチ再開シーン、全編に亘ってのゴミクズ溢れかえる街並みに、産まなければ始まりませんが、産んだ子供に教育と道徳を授ける事が重要かと思わされたところにも加点。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-04-07 14:07:06) |
507. 美女ありき
エマと提督の不倫話をヴィヴィアン・リー、ローレンス・オリヴィエが演じるとは生々しいキャスティング。 キャンキャンとした棒な台詞回しは相変わらずな彼女に引きずられ提督として男として中途半端な姿に興醒め。 二組の夫婦皆が世間体に縛られた関係で因果応報なエマの末路と併せて侘しいものでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-04-04 16:17:15) |
508. 桃色(ピンク)の店
何故ブダペスなのか。ブダペストらしさもまるで感じず。重要ではないのでしょうが。 やりとりする手紙の印象が薄く、喧嘩するばかりで、二人の関係がうざったい。 店の味わい深い面々が印象深い。 ジョセフ・シルドクラウトに似ていると思ったらその人だったのに100へぇであります。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-04 10:14:01) |
509. ゲット スマート
タイトルロールで ABBAの take a chance と共に流れるテレンス・スタンプ、ジェームズ・カーンにテンション爆上がり。(ここがピークでした) 他にもアラン・アーキン、ロック様、アン・ハサウェイ、スティーヴ・カレルとナイスキャスティングでありながら、脚本が個性派を活かせてなく、ハラハラもお笑いもそこそこ止まりだったのがとっても残念。 汚いシーンにメル・ブルックスを思い浮かべてたら本作に参加していたようで「なるほどね」 キラキラ輝く存在感で一人気を吐いていたアン・ハサウェイに拍手喝采。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-02 23:55:50) |
510. 愛と殺意
大金持ち実業家で贅沢な暮らしをさせて貰えるけど性格が嫌!、性格は素敵だけど定職なき素寒貧は嫌! 女の腐れっぷりが全編貫いております。探偵がもっと絡んでサスペンスを盛り上げて欲しかったところ。消化不良な感が否めません。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-02 14:52:53) |
511. 世界を彼の腕に
《ネタバレ》 ユニバーサル創立40周年記念作品の名に恥じない痛快海洋活劇。アラスカを買う夢を持つ豪放さとロシア伯爵令嬢に恋する繊細さを併せ持つ密漁船長を演ずるグレゴリー・ペックに惚れ惚れと。彼の引き立て役でありながら劣らぬ存在感を示したアンソニー・クインもアッパレ。分かりやすい展開ながらも、大団円を迎えた結末が心地よい余韻を残します。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-04-01 23:31:52) |
512. 担え銃
戦場を舞台に一人の死者も出ないあっけらかんとしたドタバタ劇。水没塹壕内シーンを筆頭に純粋に楽しませて貰えました。 そうきたか!のオチが鮮やかです。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-03-31 02:02:25) |
513. 死者にかかってきた電話
《ネタバレ》 ジョン・ル・カレ長編小説デビュー作。事情によりジョージ・スマイリーを使えずジェームズ・メイソンがチャールズ・ドブスを演じます。「これから自殺しようとする者が翌朝のモーニングコールを頼むのか」真相に迫る展開はなかなかのものでした。ドブスは冴えない諜報員でメイソンファンとして歯痒くて身悶えですが声は素敵で耳福であります。 黒幕との対決シーンはボブ・オートン・ジュニアは本作を観たのだろうかと思えた驚きのアクションでした。 顔の迫力が凄いシモーヌ・シニョレ、結構目立ってたハリー・アンドリュースの好演も光る地味~~な小品佳作。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-30 01:54:00) |
514. さらばバルデス
《ネタバレ》 チャールズ・ブロンソンの天下無敵ご意見無用の暴れっぷりを魅せるのではなく、野生馬の放牧で生計を立てる孤独な男の生き様を魅せる異色西部劇。丹念に描かれた馬との関わりでの男の中の男っぷりに惚れ惚れと。少年に語った新婚生活が叶わず家に火を放ち立ち去る後ろ姿はさらばバルデスであり、ジョン・スタージェス監督のさらば西部劇でもありました。味わい深い巨匠の小品秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-03-30 01:09:25) |
515. スティルウォーター
《ネタバレ》 父親がフランス人親子のアシストを受ける展開がご都合主義に過ぎ興に乗れない。結末が親もクズなら子もドクズ、善良な母と娘を裏切り特にいたいけなマヤの心を傷つけたのが許し難い。別れに際してのビルの涙に「アホか!」白ける事この上なく。近年まれに見る胸糞作品でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-03-29 16:41:13) |
516. グッドナイト&グッドラック
多くの人々の人生を滅茶苦茶にした赤狩り。仲間や他人を売る事を強要する腐れ外道に尻込みして物言えぬマスコミの中で真っ向勝負を挑むマロー。こういう人がいたのを初めて知り、その勇敢さにひれ伏すばかりです。デヴィッド・ストラザーンに見惚れ聞き惚れました。 硬派に過ぎた作りに物足りなさも感じたところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-03-28 02:32:54) |
517. 崖
《ネタバレ》 フェリーニ作品に腰が引けるのですがリチャード・ベースハート出演に釣られて恐る恐る鑑賞。 心配は杞憂に終わった良作でした。詐欺師3人一体となっての騙しの手口で貧しい人々のなけなしの金を巻き上げるのに血圧計が振り切れる。外道生活から抜け出すべく後戻り出来た妻子持ちで若いリチャード・ベースハートと出来なかったブロデリック・クロフォード。48歳が強調されておりましたが、一回り上の私はどないなるんや! しょんぼりします。 救いの無い結末ですが因果応報、止む無しなのでしょう。 私的には「道」>「崖」≧「カビリアの夜」であります。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-26 16:12:24)(良:1票) |
518. オルカ
《ネタバレ》 題名とシャチの映画以外の知識無し。 オープニングタイトルロール、ディノ・デ・ラウレンティスを初めとする撮影、脚本、監督、音楽の名匠が居並び、リチャード・ハリス、シャーロット・ランプリング、ウィル・サンプソンという意外な組み合わせに「ええんちゃうん、これ!」座り直しての鑑賞。 妻子を目の前で殺されたオルカの復讐劇。涙を流して絶叫する姿にグッときますが、村人の生活を脅かして巻き込み、クルーを一人また一人と食いちぎり、対決せざるを得ないようにノーランを追い詰める人間並み若しくはそれ以上のやりくちに同じく妻子を失ってオルカの心情を理解するノーランに肩入れしてしまう。対決を終え涙を流し氷で閉ざされた海を妻子の元へ行くのであろうオルカに、過日のイルカ同様泣かされてしまいました。 素晴らしい脚本、これぞハマり役絶品のリチャード・ハリス、切なさをかきたてられる御大モリコーネ節。 シャーロット・ランプリングがイマイチ微妙で8点か9点迷いに迷って骨太傑作に9点。 [インターネット(字幕)] 9点(2023-03-24 14:18:06)(良:1票) |
519. 恋はデジャ・ブ
《ネタバレ》 タイムループもののラブコメ。つまんない日常から抜け出すには自身が変わんなきゃって事で善行を重ねる姿があざとくて興に乗れない。目的はそれしか無いよねな結末にも白けまくり。これを野暮と言うなら野暮で結構。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-03-23 14:39:23) |
520. ゴールデン・ハンター
NATO将官でありカサノバ気取りのアンドレア。不能を自覚し精神分析医から生命に危険が及ぶ強烈な刺激が無いとコトに及べ無いという診断を受け、それならば、と色事に励む艶笑コメディ。ウットリする超二枚目のマルチェロ・マストロヤンニが伸び伸びと三枚目を演じるのは何処を切り取っても絵になる姿でした。お相手の女性陣も皆お美しく、鮮やかなオチも含めて楽しめた作品です。 演出なのか国民性なのか裁判における全員のけたたましさにアングリしつつも大笑いでありました。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-22 00:55:13) |