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コメント数 990
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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661.  4ヶ月、3週と2日 《ネタバレ》 
一見何事もない日常に見える。しかし1987年当時のルーマニアは共産圏で密告も裏切りも絶えない時代。その閉塞感と緊張感が固定カメラの長回しで占める映画全体の空気を引き締める。中絶が禁止されているのなら尚更だ。中絶を望む友人の空気の読めなさ、臨機応変のなさ、曖昧な応対にイライラさせられ、ついに彼女のためにヤブ医者に身体を売る羽目に・・・それでも友人を見捨てなかったのは、自分も同じ立場になったら、友人に頼らざるを得ないということ、そして避妊具がこの国では流通していないことも大きいのだろう。望まぬ妊娠で生まれた子供はやがてストリートチルドレンとして過ごし、凶悪犯罪に手を染めていく。欧州最貧国の一つであるルーマニアに残された負の遺産と傷痕を伝えたのがこの映画だ。無事に一日を終えた二人の表情には安堵と険しさが同居している。数年後、チャウシェスク政権が崩壊することを映画を観ている人は知っている。だが、二人はそれを知らず監視社会に怯え続けなければならないのだ。
[DVD(字幕)] 7点(2017-04-06 23:51:27)
662.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
SF要素を交えたトンデモ西部劇で始める冒頭、これどう収拾するの?と思いきや、いきなり涙腺が緩んでしまう。かつてリアルタイムで1&2を見ていた子供は、今はもう青年、社会人になっているだろう。その事実を、成長したアンディと成長しないおもちゃと対比して突き付ける。手違いから地獄のような幼稚園からの脱出を試みるウッディ達を描いた3は、その活劇の巧みさに舌を巻き、一向に飽きさせない。同時に並行しておもちゃ達の行く末を匂わせる描写も容赦なく、絶体絶命から救出されたとしてもいつかは訪れる結末。たとえそうだとしても、アンディから少女へと想いが引き継がれていくエピソードがあったからこそ、痛烈に心に響く。カーテンコールのように、一人一人を言葉を紡いで紹介していくアンディに涙があふれた。彼もまた、このシリーズの影の主役だったかもしれない。「あばよ相棒」。嬉しいことも悲しいことも一緒に共にしたおもちゃへの愛情と感謝。人を信じる眼差し。それを胸にアンディもウッディ達も新しい世界に飛び込んで生きていくのだろう。
[映画館(吹替)] 10点(2017-04-06 23:47:46)
663.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
久々に王道を地で行くディズニー・プリンセスものを見た気がする。それ故に目新しいものはなく、粗はなくはないが、あの長すぎる髪で如何に危機を乗り越えるのか適度なユーモアを交えつつ、ハラハラさせながらも安心して見られる。塔に軟禁状態のヒロインが城に向かうだけのスケールの小さい話でも、抑圧された当人からすれば地面に降り立った一歩には大きな世界が広がっている。永遠の美しさを保ち独占し続けようとする"毒親"からの自立。いつかは子供は大人になり、思い通りに抑圧しても親元を離れていく日がやってくる。たとえ彼女の言う通り、現実が恐ろしく辛いもので代償を支払うにしても、新しい世界に飛び込んでみる価値があると伝えているようだ。しかし、盗んだティアラがきっかけとは言え、盗賊を婿養子にしていいの? その他荒くれ者も職を得て、大団円で締めるアバウトさは流石ディズニーのお家芸と言ったところ。
[地上波(吹替)] 8点(2017-04-06 23:43:13)
664.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 
美談ならではの胡散臭さがある。 「それならなぜ他の黒人も救わないのか?」と。 少年の恵まれた体格を見るに、そういう打算もあったかもしれないし、 キリスト教的慈善事業の背景も、日本では理解しがたい複雑な事情もあるだろう。 何もしない第三者が偽善だとあーだこーだ叩いたところで、 サンドラ・ブロック演じる母親は「やかましいわ」と一蹴する。 それだけ肝の座った芯の強いヒロインを体現していて清々しかった。  彼女がいなければ、この映画自体空中分解してもおかしくなかった。 全体的に悪い映画ではないが、ああ取り上げられてしまった以上、 あの家族が転落しないことを切に願うばかりである。  【2025年追記】 案の定、モデルになった選手が2023年に養子縁組を巡って家族を提訴していたようだ。 大金も人種問題も大きく絡むだけに何とも言えない気持ちになる。
[DVD(字幕)] 5点(2017-03-09 22:40:43)
665.  アメリカン・ギャングスター
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの共演と言っても、仲が険悪なのだろう、終盤を迎えても同じスクリーンに二人が映ることは全くない。ロングショットで判別し辛い上、背姿は明らかにボディダブル。では内容を疎かにさせるものかと言えばそうではなく、作りは至って堅実でつまらないわけでもないが地味。実話ならではの限界か? 麻薬王なのにビジネススーツがビシッと決まっているデンゼルがカッコいい。そして母親役のルビー・ディーくらいしか印象に残っていないです。しかし、冒頭の本編とは無関係の掴みは如何なものかと。
[DVD(字幕)] 5点(2017-02-28 23:56:41)
666.  魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's 《ネタバレ》 
テレビアニメ版視聴済。  前作の敵だったフェイトが仲間になり、新たな脅威に立ち向かう。 しかし、敵もまた複雑な事情を抱えているのは前作と同じ(悪く言えば焼き直し)。 病魔を患う主のはやてのために、闇の書のプログラムである4人の騎士が"疑似家族"であり続けるために、なのは側と敵対するのがミソ。 登場人物が以前より多いので危うい場面展開が目立つが持ちこたえる。  その分、派手な戦闘描写は多め。 最後は共闘して派手にぶちかますのが一番の醍醐味。 いくらなんでも被害や代償が小さくない?と思うのは、まどマギ以前の魔法少女ものの限界かもしれない。 StrikerSに繋ぐ劇場版3作目は不安が残る。 テレビ版のA'sの結末を見たら綺麗に完結していて無理に続けさせる理由がない。  【余談】 映倫でG指定なのに小学3年生のフルヌードは、性的な意図で描いてないからセーフ?
[DVD(邦画)] 8点(2017-02-28 23:50:27)
667.  魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st 《ネタバレ》 
テレビアニメ版視聴済。 魔法少女ものに硬派な少年バトル漫画要素を取り入れたのが本作で、 映画版では萌えアニメにありがちな要素をカットし、なのはとフェイトの物語に専念している。  家族と友人に愛されているなのはと、虐待する母の愛を求めていた孤独なフェイトの対照的な二人。 敵同士としてぶつかり合うもフェイトをどう救済していくかを丁寧に描き、 バトルものとしての火力もテレビとは比べ物にならないくらい熱い展開。 テレビ版を見ていたファンに不満はないのではないか。 何だかんだで脚本の強度が大事だと感じさせられる。 でなければ、こんなに息が続くわけがない。
[DVD(邦画)] 8点(2017-02-28 23:48:59)
668.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ブラッカイマー製作とのことで、全然期待していなかったが意外と面白い。アトラクションをそのまま映画化したようなものなので、見ている間は退屈しない。ファストフードのように何も残らないし、クライマックスが冗長すぎる嫌いはあれど、最後はジョニー・デップの妙演に尽きる。続編は・・・見ないかな。これだけで十分完結している。
[DVD(字幕)] 7点(2017-02-28 23:47:27)
669.  こねこ 《ネタバレ》 
家族向けの単純で結末も分かり切った物語だが、80分弱で描かれる猫たちの自然な"演技"に、日本でもハリウッドでもこの素朴さと情緒さは真似できない。ソ連崩壊直後の社会情勢と、金の臭いがしない卒業制作ということも功を奏したのだろう。明日も分からない者の悲哀と逞しい猫たちの活躍が違和感なく溶け合わせていた。チグラーシャの物語かフェージンの物語かどっちつかずの感はあれど、完成に2年かけたこともあり、猫に無理矢理なことをさせていない分、猫映画の最高峰というのもよく分かる気がする。危なっかしいシーンがあり、安全に配慮しているとはいえ、メイキングを見てみたい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-02-28 23:45:07)
670.  イレイザーヘッド
リンチの原点であり頂点。育児に追い詰められた男の心象風景を見せ付けられているよう。未体験から引き起こされる強烈な不安、そして悪夢という原液にどっぷり浸かったような気分が味わえる、唯一無二の質感。観賞後、食欲を失くすこと間違いなし。
[DVD(字幕)] 7点(2017-02-28 23:41:46)
671.  ノー・マンズ・ランド(2001) 《ネタバレ》 
戦闘シーンがほとんどない、極めて限定的な舞台なのに、却って濃密になり、愚かな戦争への皮肉が効いてくる。 ユーゴスラビア崩壊から民族独立運動が始まり、泥沼の内戦に陥るも膠着状態のままモヤモヤに終わったあの感じ。 ボスニアもセルビアもマスコミも国連も、それぞれの思惑が働き、 巨大組織の特性で身動きが取れないまま、後味悪く去っていく。 除去できない地雷を背に動けない兵士を残して。 そしてカメラも彼を見捨てるブラックさが何とも。 今の世界情勢だからこそ、より強烈に響く。  無力な個人が集合しても組織とはかけ離れた大衆でしかない。 そんな大衆を扇動するモンスター組織が暴走すると性質が悪い。
[DVD(字幕)] 8点(2017-02-28 23:38:37)(良:2票)
672.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 
監督の前作は未見のまま、授賞式直前に観賞。 巧みなストーリーテリングやメッセージや感動を求める映画ではない。 原色の万華鏡に彩られた'50年代のロマンティック・ミュージカルに オマージュを捧げた"ザ・エンタメ"にひたすら徹した姿勢に好感が持てる。 冒頭のハイウェイの長回しは圧巻で期待が膨らむが、中盤あたりから雲行きが怪しくなり、 もう少し短くできたのでは?と思ってしまった。 ワクワクするような鳥肌ミュージカル演出が次第に減っていったのが原因か。 エマ・ストーンの"夢追い人の歌"にしんみりしつつも、ラストで一気に挽回するかと思えば、 期待したほどの爆発力もなく、あっけなく終わった感じ。 それは主役の男女が夢を叶えた"大人"になってしまったのも大きいかもしれない。 お互いの夢は叶えたが理想の恋を成就することができなかったほろ苦さの残る甘い夢。 現実を忘れさせてくれる往年のハリウッド映画に捧げるラブレターだと思えば納得できる。 業界人ならむせび泣くほど絶賛するかもしれないが、ド素人の自分にはどうも醒めて見てしまった。 全体のメリハリのなさがこの映画の弱点。 至福感でも『シカゴ』や『アーティスト』にも劣る。 これで作品賞含む歴代最多11部門受賞タイはいくのか・・・と思いきや、まさかの作品賞落選。 納得なのか可哀想なのか、甘い夢から覚めるような結末そのものだった。
[映画館(字幕)] 6点(2017-02-28 23:33:44)
673.  イースタン・プロミス
100分というコンパクトな上映時間の中で、血の濃厚さを思わせるドラマの深みよ。ミステリアスな語り口から始まり、そしてミステリアスに終わる引き際が絶妙。あの格闘シーンを含め、ヴィゴはよく頑張った。R18指定の暴力描写だが、『スウィーニー・トッド』のカミソリが平気なら普通に見られると思う。
[DVD(字幕)] 8点(2017-02-16 00:14:31)
674.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
原題と邦題とで、定冠詞の"a"があるかないかでこの映画の意味が違ってくる。これは、あくまで一人の男の"暴力の履歴"に過ぎないからだ。強盗を鮮やかに倒す暴力から、かつての親玉を射殺する暴力まで、描かれるものは暴力でしかなく、そこにカタルシスは存在しない。いや、それこそが逆らえない人としての本能なのかもしれない。しかし、履歴の証明による、父の血に逆らえない息子と、階段での妻との性行為に、家族の歪みを見逃さない。全てを終えても、あの家族に幸せが戻るとは思えない。刑務所に服役して、全てを清算してから家庭を作れと思うのは野暮か?
[DVD(字幕)] 4点(2017-02-16 00:12:31)
675.  アザーズ 《ネタバレ》 
もう少し先に作られていたら、二番煎じとか短絡的なコメントを浴びずに済んだかもしれない不遇の佳品。序盤の展開がスローで退屈に感じたが、夫が戻ってきたあたりから引き込まれる。ゴシックで上質な雰囲気作りが良く、難病の子供の設定を突いた"白"の恐怖演出が光る。白目の老婆の正体ですら最後まで騙そうとするあたりも然り。ただ音で驚かせる安易な演出はやめてほしい。とにかく、この映画は一歩先を進んでいる。人間が幽霊を怖がるように、幽霊も人間を怖がっている。世界全体が逆転するあたりが本作のキモなのだろう。ああいう回りくどいことをしないと、声を失ったメイドがいるから尚更。運命を受け入れて、"平穏"な生活をこれからも続けていくのだろうかと思うと切ない。家族愛を感じさせるも哀しすぎるホラーだった。
[映画館(字幕)] 7点(2017-02-16 00:07:56)
676.  人生に乾杯! 《ネタバレ》 
日本に囁かれる社会保障の破綻、年金受給の年齢引き上げ検討を見るに他人事で済まされない。ハンガリーと言えば、ブダペストの美しい街並みを思いだすが、この映画にそのシーンは全くなく、素朴な田園風景がほとんど。ただ、生活が厳しく、複数の仕事を掛け持ちしないとやっていけないそうだ(ツアーに行った時の添乗員より)。かつて社会主義にどっぷり浸かった老夫婦が強盗する行為に説得力がある。勇気さえあれば失うものなど何もないと言わんばかりに。とは言っても、基本はのほほんなロードムービー。行き過ぎた資本主義にちらっと風刺しながらも、あの二人は希望に生きた。人質だった婦警の妄想に過ぎないが、あの伏線の数々に唸る。突破口を切り開き、青い海を眺める二人を思い浮かぶ開放感がそこにあった。
[DVD(字幕)] 6点(2017-01-31 23:54:31)
677.  ザ・ロード(2009) 《ネタバレ》 
原作既読。終末SFという『ノーカントリー』原作者らしかぬ題材だが、根底にあるものは変わっていない。純文学のテイストを損ねることなく、分かりやすく映像化している。ひたすら救いのない重いトーンを貫くも、詩情すら感じさせる映像。自分たち父子を"火を運ぶ者"として言い聞かせないと、妻のように自殺し、または人喰いになり果てる絶望の世界。いつ野垂れ死ぬかわからない熾烈なサバイバルに生存本能と倫理と生きていく意味を問う。やがて父を失った少年は、同じ"火を運ぶ者"に出会うが、本当に希望があるか定かではない。火を絶やさないための戦いはこれからも続くのか、いずれ人食いに堕ちるのか。「幸せなことより、辛いことの方が記憶に残る」。人生に対する諦観を感じさせる映画である。
[DVD(字幕)] 6点(2017-01-31 23:51:40)
678.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
老人の住む国などない。 どの時代も「昔は良かった」とか「最近の若者は」と嘆いていただろう。 80年代のアメリカですら、常に理不尽な暴力で満ち溢れていた。  アントン・シガーは、まさに己のルールで遂行するアメリカの影の象徴だ。 目的のためなら道行く人ですら銃を向ける死神である以上、 殺害シーンが次第に省略されていき、ある種の諦めを受け入れさせる。  一方、大金をくすねたカウボーイは主人公のように思えるが、 終盤でいきなり死体で再登場する無情さ。  そして理屈を捏ね繰り回すも何も出来ない老保安官。 徹底的に行間で描かれる諦観と閉塞感がアメリカの病理を浮き彫りにさせる。  二度シャツを買うシーンが出てくるが、 もし少年たちが大怪我したシガーからお金を貰わなければ、 ひたすら物質主義に邁進する現在のアメリカに希望はあったのだろうか? 現代アメリカに警鐘を鳴らした本作の教訓が生かされることなく、 『血と暴力の国』は斜陽に突き進む。
[映画館(字幕)] 7点(2017-01-31 23:48:24)
679.  父、帰る 《ネタバレ》 
ロシア正教では父は神と同等の絶対の存在であるという。 何故、十数年ぶりに父が帰ってきたか、そもそも彼は"父"なのか、最後まで明かされない。 まるで神聖なベール覆われているようだ。  長男は畏れながらも父と信じて慕い、次男も畏れながらも父と信じず反発する。 その微妙に移ろいゆく心理描写は空疎で、雄大で、美しい風景と重なる。  男と共に湖底に沈むパンドラの箱に答えはあるかもしれないが、 兄弟も観客もその聖域という名のマクガフィンに触れることすら許されない。  水平線の見えない湖を眺める兄弟はその旅を通じて、かけがえのない何かを掴んだはずだ。 タルコフスキーを思わせる映像美と繊細で濃厚な心理ドラマの融合。 秀作。
[DVD(字幕)] 8点(2017-01-31 23:47:07)
680.  ベアーズ・キス
冒頭、しんしんと降り積もる雪原を歩く少女と熊のアニメーションに、その物語に引き込まれた。章ごとに挿入されるその演出が、お伽噺であることを一層強調する。青年に変身できる熊と少女の寓意に満ちた情愛と対比するように、厳しい現実によるサーカスの衰退が影を落とす。ある終焉を迎えた熊と少女の選んだ顛末が、「そうきたか」とこれまた寓意的で不思議な余韻が残った。
[DVD(字幕)] 7点(2017-01-27 00:39:42)
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