761. 築地魚河岸三代目
《ネタバレ》 原作は未読。一本の劇場用作品としては、とても上手にまとまっています。個性豊かなキャラたちの持ち時間も程良かったです。ただ所々で登場人物たちの心境の変化が、ちょっと唐突過ぎる嫌いがあったのが残念でした。たとえば主人公。築地で働きたいと哀願して断られ、ならばと一から魚を勉強するために漁師の元に飛び込み修行。必死で頑張って来たのに急に、自分はここ(築地)を去ります、ってオイ!いったい何がどうした?まさにポカ~ンですよ、こっちは!それともう一つ気になった点は、築地の朝はもっと早いぞって。あんなお日様が登りきった状態はもう仕事終わりに近いって。まぁロケの都合上致し方なかったのかな?でも飽きることなく最後まで観れたし、胸に残る名言もいくつかあったので好印象ではあります。築地内でのすったもんだなエピソードはこれから、みたいな感じで幕が降りたので2作目に期待!て思ってたら興行収入が振るわなかったそうで、制作は御蔵入りになってしまったそうです。残念。 [DVD(邦画)] 5点(2013-05-27 11:29:08) |
762. アフタースクール
《ネタバレ》 「鍵泥棒のメソッド」経由での鑑賞。正直言って傑作。もう一度見直したくなる。こんな気持ち「シックス・センス」以来、かな?映画にとって重要なのはどう締め括るか。これがキレイにビシッと決まると、鑑賞後の余韻がだいぶ違ってくる。その点この映画の締め括りは、近年稀に見るほどの素晴らしさでした。冒頭での何気ない会話が、最終場面で見事な伏せん回収へと回帰する。お見事としか言いようがない。そしてグッジョブ!あと配役が絶妙。特に怪しい探偵を演じた佐々木蔵之介が拍手喝采もので、鳥肌が立ちそうになりました。裏街道を生きてきて、まるで世の中の全てを知り尽くしたかのような立ち振る舞い。闇の中で光を探すことを諦め、闇としか向き合わなくなってしまった哀しい男。毎日を惰性で過ごしている人にとっては、嫌味なくらい共感できるはず。そんな哀しい男に、大泉洋の一言が胸をえぐります。お前がつまらないのは、お前自身がつまらないからだ!ハンマーで後頭部を殴られた気になりました。このメッセージを受け止められて幸せです。ほんと、映画っていいですね! [DVD(邦画)] 7点(2013-05-26 11:12:46)(良:1票) |
763. クローズZEROII
プロレスの試合において、他団体との対抗試合は何よりも刺激的だ。互いに背負っている看板の重さが、試合をよりヒートアップさせてくれる。今回の続編がまさにそれだ。他校との潰し合いという最高の舞台の上で、思う存分殴り合う。ただただ、ひたすら殴り合う。金属バットも鉄パイプもない。拳と拳、それだけだ。こんな映画を観せられると、ハリウッドのゴージャス・マネー・アクションや、アジア圏特有のワイヤー&カンフーとは別次元の、我が国独自の、まるで文化遺産的匂いさえ感じてしまう(笑)ヤンキー映画。このジャンルにおいてこのシリーズは、紛れもない傑作であると言えよう。蛇足ではあるが、黒木メイサは必要なのか? [DVD(邦画)] 5点(2013-05-22 11:59:58)(良:1票) |
764. クローズZERO
《ネタバレ》 防弾チョッキ内蔵のスーツにしびれた。でもこの助かった男、町をウロつけないよね。それとリンダマンはイメージが違う。クライマックスの喧嘩バトルでの黒木メイサの歌は、正直やめてくれ~と叫びたくなった。頂上対決のタイマンも、意外と呆気なかった。 [DVD(邦画)] 5点(2013-05-21 11:37:13) |
765. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 良く練られた脚本。安定感抜群の俳優たち。いい映画であることに間違いはないし、誰かに薦めることもできる。だがしかし、私にはちょっと温度差がありすぎて、まるっと受け止めることが出来ませんでした。あまりにも「いい人」ばかりで、まるでおとぎ話。現実感が全くない。そう、これはファンタジーなのです。散々コケにされてもキレないやくざ。大金を手に入れても人の業に溺れない、売れない俳優。その大金を使われても腹を立てない便利屋。いい人だらけで、話の展開の面白さはあっても、心理描写は平坦で驚きがない。外面ばかりに気を使いすぎ、ですね。もしかしたら、香川照之の役を本物の殺し屋にしたほうが、思わぬ化学反応が起きてたかもしれません。 [DVD(邦画)] 5点(2013-05-15 10:27:55)(良:1票) |
766. 戦火の馬
《ネタバレ》 さすがはスピルバーグ。淡々とした展開も、見事な演出でグイグイと引き込んで離しません。アッ!という間の2時間とちょっとでした。少し引っ掛かったのは、主人公の父親のこと。戦友を助けていても、人を殺していることで決して誇ろうとはしない。そんな立派な父親なのになぜ簡単に馬を殺そうとしたのか?惚れ込んで無理して競り落とし、息子が愛情込めて育て上げたというのに。感情が高ぶっていたとはいえ、どうしても理解出来なかったですね。何であんな演出をしたのか?スピルバーグに聞いてみたいです。それと作風が牧歌的なためか、プライベートライアンのような戦争の悲惨さはあまり伝わってきません。なんてったって馬が主人公であり、その馬の目線からの戦争、なのですから。その馬が有刺鉄線に絡まって動けなくなっているのを、イギリス兵とドイツ兵が助けるシーン。一番好きなシーンです。戦争がなければこうして分かり合えるのに。友にだってなれるのに。映画の中である将校が言います、戦争は大事なものをすべて奪っていく、と。それは物だけでなく、人と人の繋がりなんかもそうなんだと、痛く胸に突き刺さってきました。ラストシーンは出来れば、エミリーに会いにいくシーンで終わって欲しかったかな。もちろ馬に乗って・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-07 16:43:10) |
767. フランケンウィニー(2012)
この監督は心底、活動写真が好きなんだなぁ~と、改めて思い知らされました。CG映画全盛期の今にあって、コマ撮りの人形アニメーションを制作する監督なんて、そうそういるもんじゃないでしょう。心を忘れた科学には、幸せ求める夢がない。昔のアニメの、主題歌の一節です。その一節を、この映画を観ていて思い出しました。蘇生を扱ったこの手の作品で重要視されるのが、魂の問題ですが、この映画の主人公の真っ直ぐで純粋な気持ちが、生前のままの魂を呼び戻した、という風に私は解釈いたしました。監督であるティム・バートンって人は本当に、大きな子供そのものですね(笑)ガメラ?やグレムリン?が劇中に登場するお遊びも、子供心があってとっても好きです。 [DVD(吹替)] 6点(2013-05-07 08:11:33) |
768. トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1
これはひどい!一本の劇場用映画としてはかなりひどい!シリーズもの、それも前半後半に分かれる2部構成というものに思いっきり甘えてますね。なあなあ過ぎにもほどがある!主人公たちの行く末が気になるので、なんとか最後まで観ることが出来たけれど、そんなファンの心理をもうちょっと理解して、よりいいもを提供する努力をしてほしかったですね。1作目から観続けてきて一番最悪な出来です。以上。 [DVD(字幕)] 2点(2013-05-06 22:37:00) |
769. フライトナイト/恐怖の夜
1985年版は当時映画館で鑑賞しており、とても面白かった記憶があります。その良き記憶を壊したくないので、この2011年ヴァージョンは少々敬遠してきました。しかし心の整理もつき、観てもいいかぁ~って気持ちになれたのでレンタルすることに。でさっそく感想ですが、思っていた以上に良く出来ていたと思います。まぁ多少のツッコミ所はありますが、それもB級映画のテイストだと思えばさほど気にすることもないでしょう。ただね、総評すると個人的にはやはり1985年版の方が好きですね。今回のも決して悪くはないんだけども、思い出に残るかって点では、NOと言わざるえないです。よくある、右から左へと通り過ぎて行き忘れ去られる作品の一つです。はい。最後に一言、ピーター・ヴィンセントにもうちょっと活躍させてあげて欲しかったです。以上。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-06 14:32:22) |
770. のぼうの城
《ネタバレ》 嫌なものは嫌じゃぁ~!こんな台詞、いったいどれだけの人が言えるのだろうか。ある意味この映画最大の見せ場であり、メッセージだと私は受け止めました。太いものに巻かれるのは致し方ないとしても、その巻かれるものに道理が通っていなかったら・・・。そんなことは世の常だからってみんな諦めてしまう。難しいですね。それでもこの映画を観て、何か武者震いを感じたのなら、きっと胸の奥深くに今でも武士道が眠っている、証なんでしょう。良きテーマ、良き題材ではありましたが、私が思っていたモノとはちょっと違っていました。鑑賞前の主人公のイメージは、三国志に登場する諸葛亮孔明を想像していました。あれやこれやと知略を駆使して敵を退治する。そんな内容かな~って思っていました。ところがどっこい。成り行きで開戦して、たまたま初戦に勝って、唯一の策が自らの命と引き換えに士気を高めること・・・ってオイ!全然孔明なんかじゃないやんけ!それに士気高めて水攻めを回避出来ても、結局多勢に無勢、負け戦は確定じゃないか。結論・・・のぼうは実際のところたいして活躍していなかった。ね、ビックリですね。あとねぇ、CG。どうして日本映画のCG、こういったスペクタル調のCGはいっつもダサダサなんですかねぇ。ご愛嬌のつもりなんですかね。予算がとか、日数がとか、言い訳は聞きたくないですね。もっとちゃんと作って下さいよ。CGだって作品の「一部」なんですから。お願いしますよ。あとぐっさんの演技は下手ではないんだけど、どうしてもコントにしか見えなかった。エンドロールに現在の行田市が映し出されるけれど、あれはダメでしょう。やめてほしい。興醒めもいいとこです。本編が観光のための前振りにしかならないじゃないですか。ほんと、センスを疑いますね。主題歌もあまりマッチしてないし、全然印象に残らない。そしてこれが最大の欠点。戦ですよ、戦争ですよ、沢山人が死んでいるんですよ。なのにのどか。死者にお経をあげてる住職ものどか。みんなみんなのどか。作風だから仕方ないってか。そう、つまりね、この映画、作風がマンガなんですよ。だからつまらなくはないのに、どこかしらゆる~い感じがするんですね。ロングランで大ヒット!ゆとり世代と若い連中を誹謗したりしているけれど、なんのなんの、それ相応の年齢の方々もかなり、ゆとり、じゃあないですか、ねぇ~。 [DVD(邦画)] 5点(2013-05-06 02:36:12)(良:1票) |
771. 96時間 リベンジ
《ネタバレ》 前作が予想以上に面白かったので、嫌が上にも期待しての鑑賞となりました。元CIAの人をテクニカルアドバイザーに迎えて制作されたそうで、そういった面でも期待値はかなりMAX状態でした。娘を使って自分の場所を探させたり、目隠しされて搬送中に耳だけでルートを確認したり、また狭い空間での銃撃戦において、マシンガンよりもハンドガンを利用したりと、たしかにアドバイザーの起用が功を奏している場面もあり、おお!と関心もさせられました。がしかし、そこまで緻密に取り組んだにも関わらず、なぜかご都合主義な展開が乱発します。運転初心者の娘による信じられないドライビングテクニック。毎日同じ場所で楽器を演奏する人物。元奥さんを利用して主人公を捕まえたのに、主人公が攻めてきたらその元奥さんを全く利用しないアホな犯人たち。捕まえた主人公の身体チェックをしてない、これまたアホアホな犯人たち。前作の、多少は力技な所があっても、それを黙らせるほどの圧倒的な計略性はどこへやら。トホホですよ。と思ってよくよく確認したら、あららら、監督さん交代してますやん。どうやら凶と出てしまったようですね。残念。でもそんなダメダメ映画ではありますが、グイグイと引き込むエンターテイメント性は抜群で、アッという間に時間が過ぎておりました。その点は評価しました。最後に、邦題の96時間、もう関係ないじゃないですか!日本の配給会社もきっと、悩んだ末にこの放題にしたんですかね?合掌www [DVD(字幕)] 5点(2013-05-05 10:42:18)(良:1票) |
772. 空飛ぶペンギン
《ネタバレ》 この手のファミリー映画におけるジム・キャリーの安定感は、ズバ抜けて凄い!その内、「ファミリー映画の帝王」な~んて称号を得るかも。それにしても、どうして向こうの夫婦は離婚していて、奥さんだった方に高確率で新しいボーイフレンドがいるんですかね~。不思議。ていうか明るいタッチで描いているせいで誤魔化されているかもしれないけれど、よくよく考えてみれば、節操がない、ですよ。この映画の元奥さんだって、付き合っていたボーイフレンドを振り回した挙句、結局主人公の元ダンナの所に戻っていく・・・て身勝手過ぎでしょ。こういったご都合主義の設定の陰で泣いている脇役に、いつか救いの手を!で総評ですが、いや~ペンギンたちの演技が素晴らしい。CGの力ってスゴイですね。滅茶苦茶感情移入しちゃいましたよ。パーティー会場で、グルグルと水に乗って滑り降りてくるシーンは楽しくって大好きです。あぁペンギン、飼ってみたくなっちゃいましたよ。いやマジで。それにしても・・・隙を見て盗み出す、みたいなことを言ってたから偽物かと思ってましたよ、動物園の人!これが唯一気になった点ですね。はい。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-04 23:40:33) |
773. 穴/HOLES
頭がスッキリした状態で鑑賞しないと、伏せんの回収時に??になります。ご注意を!ファミリー向けに制作されているが故に、どうしても全体的にユルユルになってしまっている点が残念。これ、大人向けに作った方が、つまりシリアスにした方が傑作になったかも。第二のショーシャンクみたいな。ね。 伏せん回収が大好きな人向け、というので鑑賞したわけけですが、、たしかにその触れ込みに偽りはありません。ただファミリー向けテイストだったのが残念、ということで点数は低めに設定いたしました。ご了承を。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-04 17:40:32) |
774. アイアンマン3
《ネタバレ》 前作(PART2)のつてを踏まないように、かなり作り込んだ印象を受けた。以下良かった点と悪かった点を上げます。良かった点・・・●敵がいい!ホット!最高にホットな敵。悪役はこうじゃなきゃね。●落下していく13人の人たちを救助するシーンが秀逸!科学的であり力技じゃないところがGOOD!●個性豊かなアイアンマンスーツのオンパレードが楽しすぎ!まさにザ・エンターティメント!●ラストの締めくくりのセリフ、「アイアンマンは俺自身」にシビレた!格好良い!●隠し味程度に入っている風刺が絶妙。●バトルシーンが一辺倒でなく、アイデアに溢れていた。次に悪かった点・・・●一人ぼっちの子供の生活実態が曖昧。●敵側サイドの主人公に対する行動が、殺したいの?利用したいの?どっち?で分かりにくい。●パニック障害を克服するシーンは一見感動的に見えるが、よくよく考えてみると主人公さん、眠れなくて機械イジっていろいろ開発してるやんけ!まぁね、言いたいことは分かるけど・・・子供とのふれあいでイメージアップ、てそんなアイアンマンには必要ないって私は思う。タトゥーしてたあんちゃん位が丁度いい。うん。とにかく総評しますと、すっげぇ大満足でした。そして・・・今度はどんなアイアンマンスーツが登場するのか、今からワクワクです。 [映画館(字幕)] 8点(2013-05-03 20:57:46) |
775. HOME 愛しの座敷わらし
《ネタバレ》 ロケの仕方が素晴らしい!まるで、実写版ジブリ作品みたいです。よくまぁ、ここまで美しく映像に収めることが出来たものです。水谷豊が本社で「愛」を語るシーンは、この映画の最大の見せ場でしょう。彼の持ち味が十分発揮された名シーンでしょう。ただ残念なのは、「相棒」のイメージが強すぎてしまう点でしょうか。まぁ監督も「相棒」の人だから仕方ないのかな。だから悪くない作品なのに、水谷豊のイメージを軸に構築されていった感じがヒシヒシと伝わってきて、あぁ彼のための作品なんだな~、という印象を強く受けました。別に悪いことではないんですけどね。ただ個人的にはそれを超える印象を与えて欲しかったものですから。はい。ともう一つ。安田成美さん。良かったですね。キッチリといい仕事してました。それと、おばあちゃんの健忘症の件はいらなかったと思います。家族それぞれが抱える問題を、おばあちゃんだけ病気でごまかされた気がして、いただけなかったです。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-29 20:05:43) |
776. コナン・ザ・バーバリアン
《ネタバレ》 単純明快な冒険活劇の割にはちゃんと、始まりと終わり方がきれいにまとまっています。そこは評価できます。ただ取り立てて、手放しで絶賛するほどのものでもないです。かといって退屈する作品でもありません。以下はネタバレになりますのでご注意を!まず良かった点。削ぎ落とした鼻に指を入れてホジホジするシーン。痛々しさが強烈!道案内した捕虜を、人間投石器で放り投げるシーン。笑えた。でっかい船を、何頭もの象の上に乗せて陸の上を進行しているシーン。意味不明だが、スケール感はある。以下ダメな点。オープニングの出産シーン。もっと緊迫感のある演出で見せて欲しい。普通すぎ。剣に特徴がないので、何々の剣と言われても区別がつきにくい。妖術で誕生した砂の怪人の設定が分かりづらい。砂で出来ているはずなのに落とされて死んだり、分けわからん。で個人的にはこれが一番気になった、というか気にしすぎた点。主人公のコナン役の人が、北村一輝に見えて見えて困りました(笑)以上。おしまい。 [DVD(字幕)] 4点(2013-04-29 19:31:42) |
777. ザ・レイド
《ネタバレ》 内容はないです。ただひたすらアクションを堪能する映画です。ハリウッドのアクションと違い、痛々しいです。きっと、北野武の映画をド派手にしたらこうなるのかな~って感じです。清々しいほど戦略性なんかクソ食らえな猪突猛進なのはいいんですが、ど~しても引っ掛かってしまうのは、何でエレベーターで15階まで行かんのや?てこと。そこだけですね。せめてね、故障中とかにしておいてほしかったな。でも続編て・・・どんな話になるんだよ! [DVD(字幕)] 5点(2013-04-27 15:46:47) |
778. ネイビーシールズ(2012)
昨今のゲームは凄い!もはやここまで来たか!というレベルのものばかり。映画よりも迫力満点で、まるで本当に自分が戦場で戦っているかのような臨場感を味わえる。洋ゲーのFPSと呼ばれる、一人称視点のゲームだ。本作はそんなFPSシンドロームに対する、一つの挑戦状的ニュアンスを感じずにはいられない。なぜなら本編の至る所にその、一人称視点が取り入れられているからだ。さらに付く加えるならば、とことん「本物」にこだわったとこもそうだろう。ゲームなんかに負けるか!映画は凄いんだぞ!どうだ!という製作サイドの声が今にも聞こえてきそうです(笑)で凄いだろどうだ!なアクションシーンなんですが、最初のうちは、おぉ!とはなったものの、段々と尻つぼみに。代わり映えしない銃撃戦の繰り返し。誰が誰だか分からなくなる同じような顔付きの出演者たち。圧倒的すぎて、一人相撲なアメリカ軍の強さ。志願兵募集の広告的役割と、ミリタリーヲタクには持ってこいな映画でしょう。 [DVD(字幕)] 4点(2013-04-21 12:05:42) |
779. 人生の特等席
《ネタバレ》 映画を観終わってから改めて原題の、「Trouble with the Curve」も悪くないな~と思えた。1位指名した選手が、実はカーブが苦手というのもちろんあるが、この映画の主役である親子の人生もまた、曲がりくねったカーブの連続だからである。故に互いになかなか分かり合えず衝突を繰り返す。新人選手の苦手と、親子ふたりの関係性を上手く表現したこの「Trouble with the Curve」、私は好きですね。ただ邦題の「人生の特等席」も、ナイス!と言いたくなる絶妙なタイトルだと思います。映画自体は良くも悪くも、平均的なまとまり具合かな。ただ一つ私的に気になった点は、ジョニー・フラナガン役のジャスティン・ティンバーレイクがどうしても、しっくりとこなかったことですかね。なんかね、サイコちっくな面構えなんですよ。ごめんなさいね。だからどうしても、温かい眼差しで恋の行方を見守る事が出来なくって・・・。逆に、娘役のエイミー・アダムスは素晴らしかったですね。これといった特徴はないものの、安心して見ていられるという安定感はズバ抜けています。ヒット作には恵まれてはいないものの、過去に何度も助演女優賞にノミネートされてるだけのことはあります。そんな彼女にもついに陽の光を浴びるチャンスが訪れます。2013年公開予定のスーパーマンの新シリーズ。そのスーパーマンの恋人役に抜擢されたんです。言わずと知れたロイス・レーンです。今からとっても楽しみです。で最後は御大イーストウッド様。首周りのシワがかなり目立っていて、なんかニワトリを連想しちゃいました(笑)さらにオープニングがいきなり放尿シーンとは・・・(笑)テーブルに足をぶつけ、ハンバーグを黒焦げに焼き、愛車を車庫から出すだけでボロボロに・・・。それでも格好良いって何なんだよ!もうね、色んな意味で泣けてきますよ。ほんと。もしかしたらイーストウッドというポジション自体がすでに、人生の特等席、そのものなのかも知れませんね。 個人的にイーストウッドが好きなので、ちょっと甘めの点数を献上。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-21 08:37:14) |
780. アウトレイジ ビヨンド
刑事によって振り回されるヤクザ映画。斬新だな~。でもそのせいか、緊迫感がだいぶ薄味に。パワーバランスもちょっとおかしい。大友の呼び出しにノコノコと現れる石原。自分の命狙われているのに、用心しないってなんだよ。にしても、顔面ドリルと顔面剛速球はイタすぎっしょ!オチは非常に良かった。 [DVD(邦画)] 5点(2013-04-13 14:51:10) |