821. みなさん、さようなら(2003)
教養というものについて考えさせられた。フランス文化圏というのは実に懐が深い。ただ、誰の視点で映画を見るべきかが難しく、自分の中では、不完全燃焼。まさに、フランス映画的なのだが、やはり、カンヌの主演女優をとったマリー=ジョゼ・クローズの視点で見るんでしょうな。 [映画館(字幕)] 4点(2004-05-27 15:17:44) |
822. 心の旅
あんな簡単に回復されると思われちゃあリハビリやる人も大変だなあ。リハビリ神話って、日本だけじゃないのか。◆最初の性格の方が、愛すべき人間だった。どうやって、生活するんだろ、この一家。 5点(2004-05-25 11:41:17) |
823. ヒポクラテスたち
70年代という時代の雰囲気をよく伝えているのではないだろうか。佳作だ。◆蘭ちゃんが医学生なのに常にハイヒールだったのは、役作りなのかと思っていたが、どうやら、そうではなさそうだった。それに、順子が医学図書館に勤務しているとはいえ、片口の「新・心理診断法」(ロールシャッハのマニュアル本)を恋人に貸しているのは、ちょっとおかしい。リアリティというのに拘らない監督なのだろうが、そのせいで、全般に、しまりのない映画になっている。 [DVD(邦画)] 4点(2004-05-25 11:20:56) |
824. 存在の耐えられない軽さ
だいたい2時間を過ぎると焦れる私ですが、これは、長くなかったです。ジュリエット・ビノッシュの初々しい魅力と原作のミラン・クンデラの勝利ではないでしょうか。『イングリッシュ・ペイシェント』は全くだめだったんだけどな。 [DVD(字幕)] 6点(2004-05-24 11:40:42) |
825. ゆりかごを揺らす手
クレアが、ぱっとしなくて、どこか変なのに、妙に恵まれていて、それを当たり前だと思っているのにむかついた。そのせいで、ペイトンに感情移入しまくって見てしまった。そういう見方をしてしまうと、つまらない映画です。◆全然関係ないけど、アメリカの医師会は、患者からの訴えで医師を調査するんだよなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2004-05-24 11:22:14) |
826. ハート
イギリス映画っぽい。母親と息子の近親相姦的な感情をもう少し表に出すと、もっとおもしろかったかな。マリア(サスキア・リーヴス)はうまいと思うけど、今ひとつ内面が描けていない気もする。◆ゲーリーの主治医がなぜ、マリアを知ることになったのかが分からなくて、?になった。 6点(2004-05-04 18:14:06) |
827. ティアーズ・オブ・ザ・サン
普通におもしろかったです。イスラム対キリスト教とはいえ、アフリカ屈指の産油国ナイジェリアの現体制に連なる軍政府をあそこまで「悪」にかくものかなあ、とは思いましたが。イラクの人質になった人に本気で怒ってる人、この映画も見てバランスをとった方が良いですね。ちなみに、ナイジェリア内戦で国際赤十字がなかなか機能しなかったことを受けて、「国境なき医師団」が結成されたのだそうですね。 5点(2004-04-29 16:10:25) |
828. 世界で一番醜い女
あの姿はほぼ『エレファント・マン』。あっちは実話だから、あの姿も現実性アリということなんだと思います。しかし、あんなに元気で活発に生活できる病気と違うでしょうね。映像も凝っていて、毛色が変わっていて楽しめましたが、良い点はつけにくいですね。 [DVD(字幕)] 3点(2004-04-20 09:21:03) |
829. コンペティション(1980)
大学に入って初めて見た映画なんです。音大の女の子が、「俳優全員が難しいコンチェルトを自分で弾いている」というのが見たくて。ピアノ協奏曲の迫力がうまく使われていて、結構、感動しました。そんな美人ではないエイミー・アーヴィング(その後スピルバーグの奥さんで、離婚した)と今ひとつ冴えないリチャード・ドレイファスっていう組み合わせも良いし。この映画以来、しばらくは、プロコフィエフのピアノ協奏曲3番ばかり聞いていました。 [映画館(字幕)] 6点(2004-04-20 09:10:58) |
830. 背徳の仮面
これ、まじめに作られた隠れた名作だと思います。看護婦のクリスティーンをやっているアマンダ・ドノホーが、うまくはまっています。せりふにない演技をやっているので、一番鍵となる彼女の行動のコンテキストがすんなり入ってくるし。救急部門が閑散としている(イギリスでは実際そうなのかもしれないけど)のが、かえってサスペンス色を出していて良いです。フラッターズの名曲グレート・プリテンダーもうまくマッチしてます。レンタルビデオで見たのですが、映画館で見たら7~8点になったかも。邦題で存してるよなあ。エロ映画だと思ってたよ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2004-04-20 08:43:27) |
831. あしがらさん
感動のドキュメントではないけれど、まあハッピーエンドで、いやらしいヒューマニズムなしで、なんとなく心温まる作品です。長いつきあいなら、たまにはこんな映画をデートで見るのはどうでしょうか。◆やっぱり、決め手は、きめの細かい個別対応なんでしょうねえ。病院の看護師や新宿区のワーカーの等閑でパターナリスティックな対応はやむをえないのでしょうか。 [映画館(邦画)] 5点(2004-04-20 08:15:34) |
832. 天国までの百マイル
評価できるところもあるのだが、良い映画になりそうで、なっていない。多分、俳優さんが、自分の演じる役のことを理解できていないからではないかと思う。もちろん、大竹しのぶは、こういう役柄をやらせると天下一品、その分、八千草薫を筆頭として人物の薄っぺらさが気になる(入院患者が常にお化粧をしているという時点で、相当「変」)。 この設定に思い入れがないと、ついていけない。 4点(2004-04-19 10:03:34) |
833. ナインハーフ
上映当時に大学生だった私が、彼女以外の女性と行った数少ない映画の1つ。映画に熱中していた私だが、一緒にいった女性は、私の手が伸びてこないかどきどきしていたらしい。そんなこと、考えもしなかった若い自分がなつかしい(もったいない)。それだけ、どきどきした映画でもあり、ミッキーロークもセックスシンボルとして相当人気があったのです(その後、ミッキーロークは猫パンチで人気を周絡させた)。多分、今見ると、冴えない映画だろうな。 [映画館(字幕)] 6点(2004-04-17 02:27:38)(笑:1票) |
834. 冒険者たち(1967)
最初にこの映画を見たとき、この映画が好きな中年男だけにはなりたくないと思った。しかし、今、自分がそれである。 [DVD(字幕)] 10点(2004-04-17 02:24:29) |
835. サスペリア(1977)
最初から飛ばしすぎで、かえって怖くないです。 しかし、絵として素敵です。 2016/1/2視覚は効果的、音楽はいまいち。それでも寒気はした。 [DVD(字幕)] 7点(2004-04-17 02:21:16) |
836. わたしは目撃者
アルジェントをホラーでなく、映像&空間でファンなので、盲者が主人公というだけで参っちゃいます。 [DVD(字幕)] 7点(2004-04-17 02:19:10) |
837. 歓びの毒牙
ストーリーの枝葉の弱さを押し切る力に欠ける面はあるが、これがデビュー作とは思えない完成された作品。静寂と空間の使い方が秀逸。脇を固める人物は結構魅力的だが、メインの人物の魅力に欠けるのが残念。鳥の使い方も遠慮がち。◆冒頭の画廊での殺人場面の空間の美しさには嘆息する。 [DVD(字幕)] 8点(2004-04-17 02:16:50) |
838. 2001年宇宙の旅
キューブリックファンの端くれの私ですが、2001年は、低評価です。なんでだろうな?使い尽くされたからかな?無重力の表現だけは、真似されていないが。 [DVD(字幕)] 5点(2004-04-17 02:14:43) |
839. バリー・リンドン
「キューブリックで何が一番良い?」と聞かれると、「バリーリンドン!」と答える私だが、10点ではない気がする。「フルメタルジャケット」は10点なのだが。 [DVD(字幕)] 9点(2004-04-17 02:12:40)(笑:1票) (良:1票) |
840. 時計じかけのオレンジ
キューブリックの作品の多くは、オマージュというか、後の映画でプロットを使い尽くされて、しかも、なぜか擦りきれてしまう感じがする。だけど、この作品は比較的被害が少ないように思う。最初に見た時の衝撃は顕在だ。 [DVD(字幕)] 8点(2004-04-17 02:03:36) |