941. ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>
中年夫婦の危機?という興味深いテーマではあったが、無難で平凡なコメディーになってしまったような。逆に、それなりにリアルであるとも言えるけど。パスの有無に関係なく、上手くいく所もあるし、ダメな所もあるし、夫婦双方の許容範囲の問題なのかなと。自由の権利があっても行使するか否かは心の制約次第なわけだし。 [地上波(字幕)] 5点(2015-11-06 10:56:29) |
942. あなたになら言える秘密のこと
《ネタバレ》 壮絶体験という重たい過去は時間と出会いが解消してくれるという事なんだろうけど、これは反戦的な意味合いもあるので、ちょっとテーマがボケてしまったような。自然災害は仕方ないとしても、人間が人間にする事ってのは悲しみ・苦しみだけでなく、怒り・恨みが伴うから厄介ではある。悲しみ・苦しみは消えても、怒り・恨みは消えない事も多いから。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-05 12:22:23) |
943. ぐうたらバンザイ!
労働倫理クソ食らえ!的な仏版「寅さん」で粋ではないが皮肉たっぷりで面白い。村人と関係構築できない自由人の生きる難しさと開き直りを見事に演じている。まあ、所詮は大地主のカネ持ちだからこそできる生活ではあるんだが。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-11-02 11:46:16) |
944. 一枚のめぐり逢い
登場人物の苦悩の掘り下げがもっとあってもよかったような。田舎町の自然と閉鎖性は感じるが、甘ったるいシーンの連続でこれではちょっと中身が薄い。結局は傷の舐めあいでしかないのだが、それはそれで人間関係の真実ではあるんだろうけど。 [地上波(字幕)] 4点(2015-11-02 10:11:34) |
945. 初恋のきた道
《ネタバレ》 当時の時代背景もよくわからないので、自由恋愛とか格差婚がどれぐらい大変な事もわからず、ただ、チャン・ツィイーの健気さだけがひたすら描写される。それはそれで悪くはないんだけれども、2人の会話も殆どないし、その後どういう夫婦・親子生活を送ったかも鑑賞者にはわからないので、出会いと死だけを見せ付けられても、理解に苦しむ点も多い。生徒には慕われていたようだが、どんな先生だったのかもよくわからない。もっと長尺で壮大な人間ドラマにすればよかったのに。これじゃただのイメージ映像でしかない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-10-29 11:22:28) |
946. ラスト・プレゼント
ストーリーや設定に数多の疑問があるのは皆さんご指摘の通りだし、そもそもこの夫婦には愛はあるようだが、終始すれ違いというか、あまりにも会話がなさ過ぎた故の誤解の連続によって生じた不幸とも言えるわけで。皆善人でいい話だし、泣ける映画というのもわかるが、決して理想の夫婦ではないし、こういう夫婦にはなりたくないかな。イ・ヨンエは知らなかったが、可愛くて演技力もあるいい女優ではあります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-10-28 11:52:05) |
947. 鴛鴦歌合戦
古い映画の評価は難しい。「すべての歴史は現代史である」という観点に立てば、そんなに面白いモノではないし、「全ての時代は神に直接する」という観点に立てば、ノモンハン事件が起こった時代にこのような作品が製作されていた事には驚く。マキノ正博は高倉健の任侠映画しか知らないのだが、粋とユーモアの融合はこの作品からも垣間見えるし、突き抜けてる感はある。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-10-27 22:07:44) |
948. 白鯨
《ネタバレ》 復讐の鬼と化する船長。それに付き合わされる船員もたまったものじゃありません。ある種の密室劇でもあり、この世の不条理に立ち向かう執念・根性と、神の試練に立ち向かう勇気を履き違えている印象もあります。でも、やっぱりグレゴリー・ペックはグレゴリー・ペックなわけで、狂気が不十分だったような。原作未読なのでどこまで映像化に成功しているかわかりませんけど、現代と比べれば特撮がショボイ事を割り引いても当時としては充分な出来なのではないでしょうか? [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-10-27 21:27:53) |
949. マザーウォーター
《ネタバレ》 生活感もなく、こういう商売でどうやって生活しているのだろうという疑問がわくし、浮世離れしており、日常を描いているようで、非日常的であり、この世の世界とは思えない。アチコチから京都に流れ着いたという設定のようなので、皆が東京言葉を話しているというのはいいとしても、地元の京都の人との交流が一切ないのは何故なのか?地元民からは敬遠されて小さなコミュニティーで慰めあっているのか?等々数々の疑問が沸く。楽観刹那主義がテーマのようだが、過酷な日常に疲れている人にとっては癒される事もあるだろうし、逆に腹が立つ事もあるのかと。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-10-27 11:54:03) |
950. 海洋天堂
《ネタバレ》 障害を持つ親の気持ちのようなモノは伝わってきますが(恐らく、母親は自殺したんでしょう)、ジェット・リーが老けてしまった事に感慨深さがあるのと、彼の演技も過剰ではないので、作品全体が良くも悪くもあっさりしていて、感動作という感じでもない。中国における社会福祉の現状は理解できたが、日本で同様の事例が起こった場合はどのようなサポートがあるのか気になった。あとは泳ぎが得意なのがわかっているのに入水自殺というのもちょっと違和感が。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-26 13:28:03) |
951. チャンス(1979)
ニーチェの『ツァラトゥストラはこう語った』が原型のようではあるが、無敵の超人の情報源はTV。という構造をどう解釈したらよいのやら。TVだけ見てたらバカになるとも取れるし。今の時代なら引きこもりでネットばかりやってると、良くも悪くも「超人」にはなれるのかもしれないが。まあ、意識の有無は別として、他に惑わされず、己を貫いて自身を肯定し、平穏に生きられるのがイチバンではあるのだろうけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-10-25 10:25:51) |
952. 北の国から '89帰郷<TVM>
子役時代から見ていると、このシリーズは成長するに従って、痛さが増してくるのだが、そのターニングポイントとも言える作品。まあ仕方ない。青春なんてそんなもんでしょうよ。と大人になってやっと思えるというか。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-10-23 01:15:09) |
953. 北の国から '95秘密<TVM>
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」罪とは、そして赦しとは何かを問う作品。生まれてから家から1歩も出なければ汚れずに生きる事は可能かもしれないが、それは生きていると言えるのか否か・・・。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-10-23 01:10:54) |
954. 福耳
《ネタバレ》 若くて健康な体と老年の経験と知恵。これを1人の人間が併せ持つ事は不可能なわけで、それを面白おかしく、そして切なく描き、生きるとは、老いるとは、そして死ぬとは、を問うている。結局死に際に悔いが残るのは恋心と家族との和解なんですかね。「先が見えない不安と先が見えてしまう諦め」それに対する、「見えないモノ(風)に向かって自分を信じて生きる勇気」のやりとりはちょっと説教くさいけど、素直に感動できた。ま、あんまり頑張らずに風に吹かれて生きる方が自分はラクでいいんだけど。現在、田中邦衛は実際に施設で復帰に向けてリハビリ中らしい。復帰を願う。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-10-21 12:42:45) |
955. イエスマン "YES"は人生のパスワード
《ネタバレ》 いかにもアメリカらしいポジティブシンキングの自己啓発臭に最後まで嫌気がさすし、コメディーとしてもジムキャリーらしい安定さはあるが、言い方を変えれば平凡な作品でもある。ラストの裸シーンでポジティブシンキングを揶揄する形で上手く収束させたようにも思えるがオチとしては弱いかな。ポジティブで失敗もあるし、ネガティブで上手くいくという事もあるわけで、各々程度モノなんでしょう。鑑賞中、この一節が頭に浮かびました。「その翌日も同じ事を繰返して、昨日に異らぬ慣例に従えばよい。即ち荒っぽい大きな歓楽を避けてさえいれば、自然また大きな悲哀もやって来ないのだ。ゆくてを塞ぐ邪鹿な石を措除は廻って通る。」 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-21 10:30:06) |
956. のら猫の日記
スカーレット・ヨハンソンの子役時代という事で見てみました。ジメジメしていない、悲壮感のない所はいいんだけど、それが逆にユルく感じてしまって波乱万丈のようでいて、どうって事ない話に思えてきたり。 [ビデオ(字幕)] 4点(2015-10-20 10:48:29) |
957. 思い出のマーニー
ジブリにしては大人向けという評判のようなので見てみたが、やはり大人にはちょっと物足りないかな。 [地上波(邦画)] 4点(2015-10-20 00:14:13) |
958. 酔拳2
子供の頃に夢中になって見たハズだが、内容はまったく覚えていなかった。大人になってから見ると、さすがに中身のなさに物足りなさも感じるが、アクションには見応えあるかな。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-10-19 09:45:36) |
959. おわらない物語 アビバの場合
男のどうしようもなさと、それに振り回される女の宿命というか。1人の女性を8人で演じる事により、環境や状況の変化と生き方みたいなモノを提示しているが、これは複数人格ではなく、複数体格であって、外見の変化や見られる存在として女性が生きる事の危うさは感じた。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-14 12:52:08) |
960. 図書館戦争
こんな内戦状態みたいな事を国家が放置している事自体が荒唐無稽で、設定についていけない所はある。攻撃側は政府組織ではなく狂信的な思想集団・テロリスト的にすればよいのだろうが、それでは背景にある国家による言論統制にはならないし・・・。榮倉奈々は美人ではないが、存在感はあっていいんだけど。 [地上波(邦画)] 5点(2015-10-11 10:45:30) |