1101. アギーレ/神の怒り
次々と仲間を失いながら自分の野望に突き進んでいく主人公。結果、隊は全滅、最後の一人になってまで自分の理想に燃える主人公をいつ終わるともなく写しているラスト・ショットが特に印象深い。 6点(2003-12-11 00:35:56) |
1102. 西部戦線異状なし(1930)
戦争体験のない教師に扇動され、期待に胸躍らせて軍隊に志願する青年たち。しかし、実際の戦場は、想像とは遥かに違うものだった。そこでは、栄光や名誉などは存在せず、ただ人と人との殺し合いがあるだけ。さっきまで元気だった友人も、死んでしまえばそれでお終い。後に残るのは、悲しみにも増して今自分がここにこうして生きているという実感。人間とは、死の淵に立たされて初めて生の輝きを放つもので、戦争とはこのようなもの。いかに尊い命が奪われたとしても、戦争という事柄に比べれば“異状なし”というたった一言で片付けられてしまう…映画を見終わった後、再び“西部戦線異状なし”という題名を読み返してみると、言葉ではなんとも言い表せない感情が生まれてきました。 [DVD(字幕)] 9点(2003-12-11 00:28:08)(良:2票) |
1103. ジュラシック・パークIII
映画の出来以前に、無人島ならまだしも獰猛な肉食恐竜がウヨウヨ居る島に子供がたった1人で2ヶ月間も生きていられるのか?という疑問が浮かんでしまった。いくら“映画だから…”といっても、冒頭、“プロ”の大人でさえ5分ともたなかったのだから、なんとなく説得力が欠ける。まあ、そんな事気にしてると初めから盛り下がるので敢えてそこには触れずに評価をしたいと思いますが、2よりはマシとはいえ、さすがに3作目ともなると展開とかもマンネリ化してきますね。上映時間90分強というのは手ごろだけれども、その分1作目のようなどこが盛り上がる部分だかわかんなくなってます。やはり、続編で良い出来の作品というのは、かくも珍しいものなんだなぁと思いました。 5点(2003-12-10 01:26:03) |
1104. 突撃(1957)
「キューブリックの作品にハズレなし!!」と、僕の友達が言ってましたが、全くの同意見です。最初は、キューブリックという監督がつかみ難かったんですけど…というのも、初めて見たキューブリック作品が2001年宇宙の旅で、しかも小学生の時だったんで、そのあまりの難解さについて行けなかったんですけど、その後シャイニング、時計じかけのオレンジ、博士の異常な愛情等等見るうちに彼の片鱗を垣間見ることができました。この作品、戦争映画でありますが主体が戦争自体というより、戦争の不条理さを物凄く物語っていると思います。勿論戦闘シーンも迫力がありますが、その後の軍法会議でのシーンで、戦争とはかくも人権などを無視され、ただの駒として扱われ、不条理なものだということが痛く伝わってきます。これに比べれば今の戦争映画が物凄く薄っぺらいものになってしまいますよ本当に。 8点(2003-12-10 01:14:25) |
1105. 真昼の決闘
実際の決闘シーンは短いし特にこれといって派手というわけではないんですが、劇中の時間と実際の上映時間が上手くリンクしている事が凄いですね。そして、主人公の保安官の人物描写や市民の反応などが良く描けてると思います。 7点(2003-12-10 01:00:36) |
1106. ハタリ!
凄いですね、これ。狩のシーンは本当にぶっつけ本番だったらしいですね。物凄い迫力があります。ところどころに散りばめられてる笑いの要素も見ていて本当にほのぼのとするし、小象の水浴びのシーンで流れる音楽も凄くいいです。 6点(2003-12-10 00:52:39) |
1107. 絶体絶命2001<TVM>
正体のわかっている【激突!】といったところですかねぇしかし、そんな作品でもドイツが撮ればこんなに陰険になるんですかねぇ…って、それじゃあ明らかにドイツに対する偏見だけど、実際こういう類のドイツ映画は明らかに他よりもずば抜けてるような気がするんですよ。気のせい?でも、なかなか面白かったと言う事で7点。 7点(2003-12-08 03:50:23) |
1108. 死霊の門
邦題が死霊のなんちゃらとかいうもので、「ホラーの全ての要素を詰め込んだ最高傑作!」だとか「あの~を超えた!」とかいう誇大宣伝がなされてる作品はどれも似たりよったりで、初心者の人たちはそういったパッケージや宣伝文句に騙されてしまうんですが、これも、それらB級ならぬZ級ホラーに属する作品です。内容は、題名から想像できるものでほぼ間違いはないと思いますが、こんな作品なんかよりもっと良い映画は沢山あるので、こんなものに時間を費やして無駄にするよりはそちらをみた方がずっと賢明だと思います。 1点(2003-12-08 02:19:00) |
1109. 案山子男(OV)
えぇ、さかのぼる事今から数ヶ月前、某チャット仲間の方々が話題にしていたので興味を持ったってのがこの作品との出会いです、始めは僕もカズゥー柔術さん同様案山子を“アンザンシ”と読んでしまった1人です。が、興味を持ったのはいいもののなかなかビデオが見つからない(DVDはハメられると嫌なので買いませんでした)。そしてやっとの思いでビデオ発見、案山子を“かかし”と読む事も知り、早速レンタルして見ましたが…何といったらよいか…ハッキリ言ってつまらないんです。ストーリーも、“お茶目”でアクロバティックな案山子が襲ってくる…それだけ。なんか以前NHKでやってた怪奇ものの海外ドラマの少し派手になった版…とでも言いましょうか、夜なのにめちゃめちゃ明るい、しかも当たり前のように案山子男参上。展開は、よくある“夏の日の怪談話”をそのまま映像化したような作品で、評価できるのはオープニング・クレジットくらい。こんな作品でも、エンド・クレジットに“ダリオ・アルジェント”の名前を見つけたときは少なからず動揺しました。 2点(2003-12-08 02:07:12)(笑:2票) |
1110. エリン・ブロコビッチ
これも実話だそうな。本当に事実は小説よりも奇なりといいますが、さすがアメリカ、といったところでしょうか。この映画、主人公がとても生き生きしているし、確かに口は悪いが自分を素直に表現してると思う。それに、学歴だけが人間を判断する基準じゃないということを物語ってます。冒頭、エリン・ブロコビッチ本人が出てきたのもいいです。ただ、「アメリカ史上最高額の和解金を勝ち取った女性」ということで自分は裁判主体の話かと思ってたんで、少し当てが外れた、といった感じです。 6点(2003-12-08 01:51:32) |
1111. 学校の怪談3
ホラーというジャンルにして良いのか怪しいところですが、例によって怖くは無いです。まあ、暇つぶし程度にはなるかな…と。 3点(2003-12-08 01:40:45) |
1112. That’sカンニング!史上最大の作戦?
《ネタバレ》 ※2021年更新 結構設定とかはヘロヘロで、「そんな労力と技術あるならもっと勉強しろよ(笑)」と突っ込みたくなるんですけど、後半のカンニング合戦がもはやスパイ映画さながらのノリで、その荒唐無稽さは結構好みだったりします。 一応、劇中の太陽フレアの云々という伏線も回収されていたり、カンニングに対する制裁も行われていて勧善懲悪というか、主人公側の勝ちにげになっていないのも逆にいいと思います(初見が小学校くらいだったので、なんでみんな留年になってんの?とか思っていましたが笑)。 ただ、久しぶりに観返してみて、安室ちゃんや某メンバーなどテレビで見られなくなってしまった人が数人いることにちょっと時代を感じてしまいちょっと寂しいですが。 [ビデオ(邦画)] 6点(2003-12-08 01:33:43) |
1113. チェリー2000
人間でないものでも愛してもらえるという当初の設定はなんとなく良かったけど、機械は機械だといって結局捨てられてしまうチェリーニ少し同情した。 5点(2003-12-07 03:28:57) |
1114. ロッキー5/最後のドラマ
ロッキーが現役から引退し、トレーナーになるので、今までとは少し変わっている設定。今回はどちらかといえばロッキーの闘いに対する情熱、そして家族の事に重点を当てて描かれていると思います。引退しているので、リングの上では闘いませんが、大事なのは心だということを教えるためのラストのストリート・ファイトもなかなか見ごたえがあると思います。 6点(2003-12-07 03:23:18) |
1115. ロッキー4/炎の友情
さすがにここまでくるとやってる事は今までと大して変わらないけど、シリーズの中では2の次に好きな作品です。すこし、冷戦の陰のような感じもしますが、この程度なら許せる範囲だし、引退しても尚闘いを求め、死ぬまで立ち向かっていったアポロ、そして、国のためでもなく観客のためでもなく“自分”のために闘ったドラゴには“漢”を感じました。最後の決戦はシリーズ中、2に次いでの名試合だと思います。 7点(2003-12-07 03:18:00) |
1116. ロッキー3
今回は、前回までのトレーナーだったミッキーから、激しい闘いの中友情が芽生えたアポロに変わってます。ミッキーの死はいただけないが、自分が全力を尽くして闘い敗れた相手がいとも簡単に負け、立ち直れないでいる相手を見たくないがために自分の技術を教え込むアポロには一言、友情の言葉を感じました。リターンマッチは前回よりは盛り上がらないけど、その後の“約束”を果たすシーンは良いシーンだと思います。 6点(2003-12-07 03:10:39) |
1117. ロッキー2
かたぎの仕事をしながらも、最後はボクシングに戻ってきてしまうと言うのも、闘士としての運命なんだと思います。アポロも、自分が強いと“認めた”相手だからこそ、判定ではなく自分の手でロッキーをノック・アウトしたいというプライドのため、リターンマッチはしないといいながら再び闘いを挑んだんだと思います。ラストの全身全霊をかけた決戦ははシリーズ1の名試合だと思います。 8点(2003-12-07 03:04:06) |
1118. ロッキー
俺も男なんで、燃えよドラゴンとこのロッキーのテーマ曲を聴いてファイティング・ポーズをとってステップを踏みたくなるうちの1人です。どん底から這い上がって、一度は見捨てられながらもミッキーにトレーナーを頼んだのも、実は何よりもロッキーが愛情を求めていたということを物語ってると思います。最後のファイトは正に壮絶。 7点(2003-12-07 02:58:23) |
1119. オーロラの彼方へ
物語のあちらこちらに伏線が隠されていて、それが一つ一つ解き明かされていくたび「そうだったのか」と思ってしまった。サスペンスではあるけれども、それだけではなく、時を超えた親子愛というヒューマンドラマも充分に描かれている。アメリカのいいところは、やっぱり家族を一番大事に思ってるところだと思います。 7点(2003-12-06 03:08:26) |
1120. 蝿の王
人間も所詮は動物。秩序や規則が存在したとしても、生きるか死ぬかの境地に立たされた場合はそんなのも全て無意味であり、ただ本能によって突き動かされるだけ。文明の恩恵を受けている我々からしてみればこれらは確かに異常であるが、それはただ僕たちが忘れてるだけで、これこそが本当に“生きる”ということなのかもしれない。 6点(2003-12-06 03:02:19) |