1201. 空中庭園
先日、完成披露試写会で観てきました。公開はまだずっと先らしいんで細かい部分は控えますが、何でも包み隠さず話し合いましょうってタテマエの癖に皆がみんな秘密を抱えてるっていう家族のお話です。正直ストーリー自体、ほんっと自分にとってはどうでもいいというか、てんで共感出来ない内容でした。女性の方が理解しやすいお話なんかなあ、これ・・・。勢い、出ている俳優さんの演技を楽しむって結果になったんですが、男優の影が薄い分女優陣が個性を競い合うって感じで頑張ってました。特にほの暗いローソクの灯りの下での小泉今日子と大楠道代の対決シーン、圧巻でした。実際小泉今日子が演じるヒロインのように顔の表情は笑ってるのに目が座ってるって女性よくいますよねえ。鈴木杏は水準。個人的にソニンにはキワモノ扱いと化しつつある歌より本格的に女優を目指してもらいたいっす。広田レオナの息子君はこの映画を見る限りじゃ、まだ未知数ですね。原作読んで、内容もっと把握出来たらもう一度レビューします。 [試写会(字幕)] 6点(2005-05-01 11:44:25) |
1202. ウエスト・サイド物語(1961)
俺、いまだに運命の人に出会った時には、必ず周囲の情景は霞んで二人の輪郭だけが実体を伴って現われるはずだって本気で信じてます。 [地上波(吹替)] 8点(2005-05-01 10:33:12) |
1203. アラバマ物語
グレゴリー・ペックが何回か子供たちを広く大きな胸の中でぎゅっと強く抱きしめるシーンが印象に残ってます。くどくどと言葉を重ねるよりやっぱ人間行動ですよ、行動!子供は親の背中を見て育つって言葉を久々に思い出しました。裁判所のニ階で勇敢に戦う父親の背中を見ながら、あの子達は何を思ってたのかなあ・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2005-04-30 11:53:52) |
1204. Shall we ダンス?(1995)
ラスト、お別れパーティに行くか行かまいか迷う主人公の葛藤がもう少し強く描かれていたら完璧でしたね。「結局行くくせに何グズグズしてんだ!」ってパチンコしてる役所さんに怒鳴りつけたくなったんで。リメイク版の仕上りが楽しみです。 [地上波(吹替)] 8点(2005-04-29 16:42:07) |
1205. バンガー・シスターズ
「永遠に美しく・・・」あたりからゴールディの主演作を観る時には「まだ変ってないか?・・・どうかなあ・・・うーん、やっぱりまだ彼女は若かった!」って思ってしまうのが常になってました。いや、もうこれ信じられない、驚異の50代です。(つうか今年で還暦じゃん!)逆に俺なんて、今年の正月実家に帰ったら久々に逢った4コ上の姉貴に「アンタオッサンになったね~」って言われちゃいました。20キロ太ったアンタに言われたかねえよ!って逆襲したらボコボコにされたけどさあ。 [試写会(字幕)] 6点(2005-04-29 15:41:48) |
1206. ワーキング・ガール
シガニー・ウィーバーが松葉杖の先突き出して、「SHE IS MY SECRETARY!」って叫ぶシーンが最高にカッコ良かったです(悪役なのに)。対するハリソンの「WHAT?」っていう表情もおかしかった。某エッセイストがこの映画について、ヒロインが人の洋服を借り着するのが絶対許せないって書いていたのを良く覚えてるんですが、女性の方はそこら辺、やっぱ気にするのかなあ。俺はズボラなB型なんで全く気にしない人なんだけど。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-29 15:02:57) |
1207. ヴェロニカ・ゲリン
「ヴェロニカ」ってタイトルから何となくポルノ女優のストーリーかと一瞬思ってしまった、罪深きオイラ・・・。ブレンダ・フリッカー扮する母親とヒロインとの、あえて何も語り合わないけど心は繋がってるっていう関係が良かったですね。社会性とエンターテイメント性を程よくミックスさせた良心作。ケイト好演。 [映画館(字幕)] 7点(2005-04-29 12:38:36) |
1208. ギブリーズ episode 2
併映商品の水増しならば、もっとおいしい水でやってくれよお・・・。 [映画館(吹替)] 2点(2005-04-23 17:50:42) |
1209. 汚名
「史上最長のキスシーン映画!」と聞いていたので、どんなモンなんかなあとエロオヤジ根性丸出しで観てしまいました。あの気高く完璧な美貌のバーグマンの表情が、あまりに長いキスの合間の息継ぎ時、どんな苦しげな表情を見せてくれるのか(←アブナイ)とかあらぬ妄想を抱いてアホタレな事を・・・。実際見てびっくり。確かに長いキスシーンだったけど、グラントとバーグマンはつかず離れず短いキスを繰り返してるだけで息継ぎなんか全く必要なかったのでした・・・。はふううう・・・。 [地上波(吹替)] 8点(2005-04-23 16:07:02) |
1210. 男はつらいよ フーテンの寅
シリーズ中、さくらの出番が一番少ないのがこれ。さくらあっての寅さん、寅さんあってのさくらっていうこのシリーズのならではの持ち味を改めて思い出させてくれる。ヒロインが一度も柴又を訪れないっていうのもやっぱ寂しい。初期の頃らしく寅さんはパワフルだけど森崎演出は泥臭いよなあ・・・。 [DVD(吹替)] 4点(2005-04-23 12:39:25) |
1211. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 うーん・・・、何かスカッとしない映画だなあ。文句なしの金かかった大作だし、すさまじい人海戦術でリドリー・スコットらしい厚みのある映像なんだけど・・・。オーランド・ブルーム本格的主演第一作ってのが売りだけど、はっきり言ってこの大作、彼にはまだ荷が重すぎます。ジェレミー・アイアンズやエドワード・ノートンたちが脇を固めているけど、彼らにもこれと言って芝居のしどころがないし。ヒロインも中東圏の美人という事で選ばれたんだとは思うけど、パッとした華やかさに欠けてますね。主役も脇にも面白いキャラクターがいないから全体的に散漫な印象になっちゃってます。バカ王の末路も尻切れトンボ。奴を王にした時点でああいう結果になる事は予想出来た筈なのに。オーランド君の子分の坊主の人とかもっと活躍するのかと思ったんだけどなあ。このところ時代劇づいてるオーランド君、使い方が難しいです。見栄えはいいから第2ヒーローにならOKだと思うけど、ジョニー・デップみたいな芸達者がいると喰われ放題になっちゃうしねえ・・・。ここは次回作単独でロマンチック・コメディに挑戦してみたらどうでしょうか。 [試写会(字幕)] 5点(2005-04-23 11:30:25) |
1212. 男はつらいよ 寅次郎春の夢
有名な「寅次郎相合傘」での「メロン騒動」に比するように冒頭「ブドウ騒動」があります。そこの部分だけは面白かった。でもどうなんでしょう、いくら善意の固まりの寅やの人々とはいえ、御前様の鶴の一声で見ず知らずの外人を下宿させるなんて人が良すぎやしないでしょうか?それに20年前とはいえ、日本語もろくに話せないアメリカ人が薬の行商に単身日本にやって来るなんてありえるんでしょうか?この作品に関しては重箱の隅をほじくりたくなるようなアラが多すぎますね。 [DVD(字幕)] 4点(2005-04-22 17:24:36) |
1213. 17才 旅立ちのふたり
アイドル映画の達人澤井監督健在なり、の感強し。たとえ一時間強の小品であっても、内容が通俗的であっても、きちんとした映画文法に乗っ取った演出であれば大人の鑑賞に十分堪え得る作品になるって事を再確認しました。不覚にもウルウル来た瞬間が幾つか有り。主役の二人も監督の指導の下とはいえ、なかなかやるじゃないすか。周囲の大人たちもつまんない正月のテレビドラマなんかで彼女たちの才能を埋没させるんじゃない! [DVD(字幕)] 7点(2005-04-22 16:44:44)(良:1票) |
1214. 木曜組曲
こういう「大邸宅一同集合ミステリーもの」大好きです!クリスティの「そして誰もいなくなった」やフランス映画「自殺への契約書」(1957)を彷彿とさせる展開で冒頭からワクワクしながら観ました。しかもよくぞここまで集めたりと思わせる、いかにも業の深そうな曲者女優たちの競演、こりゃもう出来が悪くなりようがないでしょ。後半ツメがやや甘いかなと思ったけど大負けしてこの点数。やっぱ、モノ書く女には必要以上に近づかんほうがよさそうだなって思いました。結局のところミートソースの缶に毒は入ってたんでしょうか、それとも賞味期限切れの為の単なる味の変化? [DVD(字幕)] 8点(2005-04-22 00:06:00) |
1215. 憎いあンちくしょう
ニッポンにまだ高速道路が開通してなかった時代のロード・ムーヴィーの佳作。う-ん、これなんて表現したらいいんだが・・・、出演者の皆さんみんな異常なまでに感情の起伏が激しくて、終始テンションの高さに圧倒されてしまいました。蔵原監督が映像のテクニシャンというのはかねてから聞いてましたが、この作品でもその気配は充分過ぎるほど窺えます。「男はつらいよ」シリーズのリリーとこの映画の激情のヒロイン典子とを併せて観ると、浅丘ルリ子という女優の演技力の振幅の大きさが判るはず。裕ちゃんは、演技力など問題ではなく存在感だけでスターって輝きを放ってます。これから御覧になる方、東京から九州まで昔は国道一本道だったのか?などど余計な突っ込みはくれぐれもしないように! [DVD(吹替)] 7点(2005-04-17 15:14:46) |
1216. 大いなる西部
松嶋菜々子の満面の笑みにこの映画のオープニングシーン、疾走する駅馬車の車輪が重なって蘇ってきます。生茶の味が本当に新しくなったかどうかはさておき、この曲は「清新」というか、何か新しい時代の幕開けを予感させる素晴らしいテーマミュージックだと思います。インディアン殺戮ウエスタンよりこの映画に代表される旧時代と新時代、あるいは西部と東部の男の対立の構図のほうがやっぱり後味良いですね。ヒロイン、ジーン・シモンズの涼しげな目元、キリッとした凛々しい美しさが極めて魅力的。(NHK教育世界名画劇場→) [地上波(字幕)] 9点(2005-04-17 14:08:56) |
1217. 病院坂の首縊りの家
人物関係が複雑な原作を扱うのであれば、映像的にそれなりの状況設定で観客にわからせようとするのが筋ってモンでしょう。それを家系図なんか持ち出して安易に台詞で説明しようとしたってダメ!せっかくの佐久間良子の名演技も少しだけ肩から力が抜け初めた頃の桜田淳子の美しさも宝の持ち腐れ。「犬神家」や「手毬唄」はその点うまく原作を消化してたと思います。 [DVD(吹替)] 5点(2005-04-17 11:23:52) |
1218. 愛情物語(1984)
「メイン・テーマ」のレビューでも書いたんですが、これ前年の二本立てよりガクッと落ちる出来でした。最後のミュージカル??のシーンが辛うじて鑑賞に耐える程度って印象。たった一年しか経ってなかったのに、映画館の中での熱気も感じられなかったです。「ブレンディ」のコマーシャルで相変らず生活感ゼロ、透明感溢れる存在感を保ち続けてる、ある意味稀有な女優人生を歩んでる知世ちゃん、ここまで来ちゃうと今更殻を破って汚れ役とかに挑戦するより、このままのイメージで、美しく歳を重ねていってもらいたいなあと俺は思ってます。 [映画館(吹替)] 3点(2005-04-17 10:37:01) |
1219. ボディガード(1992)
特に優れた映画とも思えないのに、ゴールデン洋画劇場(番組名変わった?)とかで放映してると何気に最後まで観てしまう。なんでだろう・・・。ラストに一応カタルシスがあってホイットニーの熱唱が聴けるからでしょうか。 [地上波(吹替)] 6点(2005-04-10 17:30:44) |
1220. 旅路(1958)
地味目な設定、お話だけどいい映画です。その分キャストが賑やか。リタ・ヘイワースは最後の輝きといったところ。対するデボラ・カーはひっつめ髪のオールドミスに扮し演技力で勝負。原題の「セパレート・テーブル」をうまく取り入れた邦題にしてもらいたかったですね。そこだけが不満。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-10 17:15:43) |