1281. LOVELY RITA
上映時間たった80分が2時間にも3時間にも感じられる苦痛な映画でした。画面も展開もダラダラしててヒロインにも魅力乏しく誉めるトコまるでなし。 1点(2005-01-20 15:52:33) |
1282. サイコ(1960)
もうこれは古典中の古典。もちろん観る度に衝撃度は弱まっていくが映画的興味は深まってゆく一方。 [DVD(字幕)] 10点(2005-01-20 15:44:40)(良:3票) |
1283. クリスティーナの好きなコト
いーじゃないすか、この映画。家族で観るのはお勧めしませんけど。下品な内容の中に愛の真実って隠されているモンなんですよ、意外と。俺はそう思いましたね、後半。まあヒロインをキャメロンが演じてるからこそ成立つ内容なんでしょうけど。公開時カットされたというチャイニーズレストランのミュージカル風シーン、爆笑しました。自分も「メリー」よか断然「クリスティーナ」派です。 7点(2005-01-18 14:06:49) |
1284. 8mm
もう陰々滅々・・・。こういうカタルシスもなく救いのない映画は苦手です。 2点(2005-01-18 13:53:55) |
1285. ラヴソング
このレビューに出会わなければおそらく観ることはなかっただろうと思う作品です。中野良子と吉永小百合を足して四で割ったようなマギー・チャンに「えっ、この女がヒロイン?」と正直最初思ってしまったんですが、ストーリーが進むにつれ彼女がどんどん魅力的になっていくのが痛快でした。レオンの見捨てられた子犬のような表情から、ラストあたりの成長した大人の男性の表情への変遷も素晴らしかったです。(ちょいとマギー審司に面影が)天津の恋人が綺麗だけどちっとも魅力が感じられない女性なのはヒロインを生かす為の計算なんでしょうね、多分。テレサ・テンの「グッバイ・マイラブ」(オリジナルはアン・ルイスだったかなあ・・・)もうまく使われてました。途中まで「木綿のハンカチーフ」実写版かと思ったけど、観終わった時の感想は「追憶」のアジア版でした。(なんかおかしな例えばっか書き連ねてしまってこの映画を愛してる皆さん、本当にすみません!) 8点(2005-01-17 15:08:37)(良:1票) |
1286. 黒い罠
ヒッチコックは「サイコ」を撮る際、この作品から相当なインスピレーションを受けたであろうと推測される。1950年代のアメリカ映画でドラッグパーティーや輪姦(具体的なシーンはないがジャネット・リーは当然モーテルでそういう辱めを受けたはず)が露骨に描かれている事に驚嘆。友情出演扱いのディートリッヒにもきちんと見せ場を作って花を持たせているあたり、やはりオーソン・ウェルズただものではない!教訓、ハネムーン中には花嫁を決して一人きりにしておかない事。 8点(2005-01-17 14:41:19) |
1287. 初恋のきた道
最初大時代的な中国語でのタイトルバックと、ガサガサしたモノクロの画面にちょっとだけ戸惑います。息子の「母さんの姿は一幅の絵のようだった・・・」とナレーションが終ると、カメラはぐぐっと寄って一枚の写真が大写しに。そこに写っているのは、なんとも愛らしい少女と一人の素朴な青年の2ショット。結婚前なのか二人の間にはまだ微妙な距離が生じているのが微笑ましい。二人とも好きな人のそばにいるだけで嬉しくてたまらないという表情。と、画面はそこから突然カラーに。僕の前には限りなく美しい桃源郷が。いまだにこの映画のタイトルを見ると、野を駆け丘を越えるチャン・ツィイーのぴょこぴょこ走りと、ひたむきな瞳を思い出します。この邦題は近年稀にみる大ヒット。映画の中でなら醒めない夢をいつまでも見ていられそうな気がする。これは僕にとってそんな映画の一本。 [映画館(字幕)] 10点(2005-01-15 20:41:41) |
1288. アップタウン・ガールズ
ダコタ・ファニングは下手な絶叫サスペンス映画に出させるより、こういう映画で演技力をつけさせてあげたほうが役者として伸びると思います。 内容は可もなく不可もなし。 6点(2005-01-15 17:03:06) |
1289. 宗方姉妹
これは小津としてはストーリーを語る事にもう精一杯状態の失敗作だと思う。なにより高峰秀子という女優が小津映画向きでない事が一番のマイナスポイント。実際木下、成瀬映画での彼女の自然体名演技を観慣れた方なら、いかにこの映画の窮屈な画面の中、無理矢理な「小手先芝居」をさせられているかわかるはず。映画のメインテーマとなっている「何が古いもので何が新しいものか」という議論云々より、言わなければいけない事を腹の中にためているだけの姉と、思った事をズバズバすぐ口に出して周囲を困惑させる妹、それぞれの性格設定自体にそもそも問題あり。笠智衆の父親が不治の病という設定もなんだが意味ないような感じ。えへらえへらと薄ら笑いを浮かべているだけのモテモテ上原謙より、無職のプータローだがどっしり構えている山村聡のほうがよっぽど魅力的。しかし格調高い小津映画で必殺七連発平手乱れ打ちを観られるとは思ってもみなかったよなあ。 [映画館(字幕)] 7点(2005-01-15 14:22:23)(良:1票) |
1290. 毒薬と老嬢
ケーリー・グラントの終始一貫したはじけまくり超ハイテンション演技に圧倒されました。ラスト、毒薬入りワインの使い方にもうひねり欲しかったところ。実はキャプラはもっとこういうブラックコメディを撮りたかったのでは・・・? ヒューマニズムだけの良心的職人監督として括るのはあまりに気の毒。 7点(2005-01-15 13:31:18) |
1291. ゴスフォード・パーク
この映画を、よりによって入替制の劇場で公開しやがった配給会社に怒りの鉄拳を! 7点(2005-01-12 17:12:20) |
1292. 愛しのローズマリー
一応はスラスラと観てしまえる映画です。けどね、何となーく根底あたりに偽善的な匂いがしたんですよ、俺には。この映画の関係者たちの実際のパートナーの容貌がどんなんだかDVDの特典に入れてもらいたかったよなあ。 5点(2005-01-12 16:56:33) |
1293. お嬢さん乾杯
一連の小津映画での良く言えばミューズ的、悪く言えばお人形さん的扱いの原節子よりも、きちんとした自分の意思を持ち最後には惚れた男の胸に飛び込んでいくこの映画の斜陽貴族のお嬢様のほうが自分には魅力的に映りました。随所にクスクス笑いを取れるような仕掛けが施されているが、自分が一番笑えたのは憂いを含んだ原節子の横顔をとらえ、どんな名台詞を吐かせるのかと思いきや「おなか空いたわあ・・・」と呟かせる抜群の木下演出! 8点(2005-01-10 10:51:33)(良:1票) |
1294. シザーハンズ
ジョニー・デップの深い哀しみの色をたたえた瞳が圧倒的。特殊メイクの力を借りればある程度誰でもこなせる役だったとは思うが、彼ほどの存在感は出せなかったろう。バートンの「異形なもの」に対する愛情が強く感じられる作品です。 8点(2005-01-10 10:32:43) |
1295. 草原の輝き(1961)
ナタリー・ウッドは自意識過剰で傷つきやすい少女を演じさせたら本当に絶品ですね。この映画の中で描かれた性意識は、アメリカのみならず高校生の何人かに一人は性感染症という現状の今の日本においても、遥か遠くに感じられるものになってしまっているはず。だからこそ主人公たちがなぜ懊悩してもがき苦しむのか、特に10代の人達に観て欲しい映画。もちろんすれっからしの大人が観ても泣ける事間違いなし!(多分)早く平均点ベストランキングの上位に登場する事を願って高得点を付けさせて頂きます。 [DVD(字幕)] 10点(2005-01-03 00:49:21)(良:2票) |
1296. 炎のランナー
うわっ、皆さん(特に最近の)評価手厳しい・・・。ヴァンゲリスのあのテーマ曲、その後あまりにいろんな場所で使われ過ぎちゃったのが、今となってはこの映画自体の価値を貶めているんじゃないかって、少々残念な気がします。怠け者で自堕落な自分には到底真似出来ない彼らの信念の強さに思わず背筋を伸ばし、襟を正したくなるような端正な映画です。毎月購読してた「ロードショー」の読者評がオール100点だったの思い出すなあ・・・。(追記)たまたま昨日BSにて放映してたんで、久しぶりに鑑賞。実は、ここ最近何を観ても「感動する」機会がめっきり減ってしまい、このままだとそろそろこのレビューも引退せにゃあかんのかなあ・・・って思ってたんです。でも公開時や、ひたすら学校のグラウンドで走り続けていた大学時代に再見した時と同じ感動を時の流れにも全く色褪せず、この映画は呼び覚まさせてくれました。まだまだこれからも映画とは長く付き合っていきたいですね。格上げして10点にします。 [映画館(字幕)] 10点(2005-01-02 23:54:18)(良:1票) |
1297. セルロイド・クローゼット
ドキュメンタリーとしても興味深いが、クラシック映画ファンにとっては話には聞いた事あるけど・・・程度でなかなか観る機会に恵まれない映画史上の名作、大作、野心作の名シーンが続々と登場して来るので正に垂涎ものの作品となっている。特に貴重なのは「噂の二人」(ウィリアム・ワイラー監督)で潜在的レズビアンを演じたシャーリー・マクレーンの作品に対する冷静かつ客観的なコメント、「フィラデルフィア」(ジョナサン・デミ監督)エイズに冒されたゲイの弁護士を演じたトム・ハンクスの同性愛に関する自身の率直な意見。「去年の夏突然に」(ジョセフ・L・マンキウィッツ監督)のクライマックスゲイ惨殺シーンに「フランケンシュタインの逆襲」のフランケンシュタイン(怪物)殺害シーンをなぞらせた演出には瞠目。収録シーンの中には、正直同性愛映画カテゴリーに当てはめるには強引というか少々こじつけに思われ、抵抗を感じさせる部分もあるけど、とにかく自分は豊富な映像資料に圧倒されました。個人的にはドリス・デイの「シークレット・ラブ」をフルコーラスで聴けたのが嬉しかったです。 収録作品一部「つばさ」「クリスチナ女王」「レベッカ」「マルタの鷹」「赤い河」「ロープ」「情熱の狂想曲」「カラミティ・ジェーン」「大砂塵」「理由なき反抗」「紳士は金髪がお好き」「熱いトタン屋根の猫」「お茶と同情」「夜を楽しく」「恋人よ帰れ」「ベン・ハー」「野望の系列」「スパルタカス」「お熱いのがお好き」「明日に向かって撃て!」「真夜中のパーティ」「バニシングポイント」「日曜日は別れの時」「キャバレー」「サンダーボルト」「クルージング」「ハンガー」「カラーパープル」「テルマ&ルイーズ」「トーチソング・トリロジー」「氷の微笑」「マイ・プライベート・アイダホ」「フライド・グリーン・トマト」等々。 9点(2004-12-31 21:10:15) |
1298. 点と線
主役の刑事が正義派一点張りで人間的魅力に欠けるのが難点だが、松本清張のベストセラー小説を実にわかりやすくコンパクトに映像化してるのでこれはこれで面白かったです。高峰三枝子とばあや以外の女性陣が馴染みがないせいか当時のメイクアップのせいか、皆同じに見えて困りました。ドラマ「黒革の手帳」が面白かったという方、この作品も含め「顔」「ゼロの焦点」「疑惑」「張込み」あたりの映画の秀作も是非!(中には駄作もあるんで要注意) 7点(2004-12-31 19:16:22) |
1299. マイ・ボディガード(2004)
《ネタバレ》 デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング、母親役の女優、音楽、全て良し。ストーリーも途中からの緊迫感は水準以上。なってないのは邦題と相変わらずの独りよがり映像耽美派トニー・スコットの監督っぷり。それでも同じダコタ誘拐ものの「コール」よりは数段面白い。ラスト、ワシントンはああなるしかないよなって途中でわかってはいたが、やっぱ「ミスティック・リバー」然り、アメリカ映画じゃ「眼には眼を」的しか復讐の解決方法はないのかと空しくなった。ウォーケンは後半もう少し見せ場があっても良かったのでは。ミッキー・ロークは・・・、哀れをとどめるばかり。 [映画館(字幕)] 6点(2004-12-31 18:25:40) |
1300. 僕の彼女を紹介します
後半あたりから最近の韓国映画や韓流ドラマ最大の悪しき慣習がモロに露呈。他人やテメーの、親からもらった大切な命粗末に扱うんじゃない!俺がこの映画と監督に言いたいのはそれだけ。天気雨に打たれてはしゃぐシーンあたりまでは今年の中で傑作の予感がしてたんで怒り倍増。 3点(2004-12-26 22:36:57)(良:2票) |