1. チャイナタウン
《ネタバレ》 なぁ、まだ終わらないでくれ、まだ何かあるんだろ?ニコルソン、最後に一撃をかましてくれよっ。おい、どこ行くんだよ、このままじゃあの娘はどうなるんだよ!?ほら、そっちじゃねぇよ、あぁ、エンドロールなんて流すんじゃねぇよ!あぁ、あぁ・・・ 7点(2004-09-06 04:30:06)(笑:1票) (良:2票) |
2. さらば愛しき女よ
いい。渋い。味がある。街のネオン、切ない音色、小気味好い台詞、気怠い私立探偵。雰囲気じゃない、引き込まれる物語と鮮やかな真相。いい、ホントに。俺もこんな風に歳をとろう。いつも冷静に、余裕たっぷりに、だけど正念場では抜群の判断力を発揮して。洒落た映画だ。夜中に一人でこの映画を観る俺も洒落ているだろう。途中で挫折した原作も読み返してみるか。 8点(2004-09-01 03:39:09) |
3. 都会のアリス
船の上、幼い娘を抱えて鼻歌を口ずさむ母親、その娘と見つめ合い微笑むアリス、風になびく髪の毛、カメラを構えるフィリップ。他には何もいらない。もうそれだけで、この心は幸せに満ちあふれるんだ。なんとも健気で、なんとも無垢で、なんとも切ない。これは恋を恋と気付く前の少女の恋だろう。白と黒の映像、口少なげな台詞、優しいメロディ。あったけぇ。その全てがゆっくり胸に染み込んでくる。壮大な風景への開放感と離れ行く列車への寂しさが混在するラストシーンは、恐らく映画史上最も美しい。レンタカー、安レストラン、空港のトイレ、電車がうるさいホテル、証明写真、日光浴の公園...。何気ない光景たちがアルバムのように記憶に残る。きっと大人になったアリスの胸の中で、何より大切なものとして輝くのでしょう。 9点(2004-05-25 22:53:42)(良:1票) |
4. 修羅雪姫 怨み恋歌
見事なまでに美しい映像、色彩。凛と構えた梶芽衣子の佇まい。座頭市ばりの逆手斬り。。。悪くは無い。しかし修羅雪よ、なぜ泣くのだ?怨みを果たすためだけに生まれ、修羅の道を進む女。涙はとうに捨てたのでは無いのか。前作で怨みを果たした瞬間にその使命は果たされ、そして雪は死んだんだ。そうだ、雪は前作で死んだ。決してつまらない映画ではないが、修羅雪姫は一作で充分。 4点(2004-05-10 18:14:24) |
5. 修羅雪姫(1973)
しんしんと、ただ静かに降り積もる雪、雪、ユキ。その雪よりも白い梶芽衣子の肌。血飛沫。その顔が紅い血に染まれば染まるほど、その眼光が怨みに燃えれば燃えるほど、その姿はひたすら美しくなってゆく。ゾクリと背中を伝う憎しみ。究極のナチュラル・ボーン・キラー。地獄に咲く一輪の花だ。 「世界三大美女を答えられる者はいるか?」「ハイッ」「よし、言ってみろ」「エジプトのクレオパトラ、中国の楊貴妃、そして日本の梶芽衣子でありますっ!!!!」 8点(2004-05-08 15:19:30)(笑:1票) |
6. 片腕カンフー対空とぶギロチン(93分版)
この映画を見た人間は2種類に分類できる。つまるところリアルタイムでご覧になった方やバカ映画探求者の方々、そして『キル・ビル』の元ネタとして見る人々。自分は思いっきり後者の興味半分で観た人間で、さらにこういうバカ映画への免疫が薄いため、どういう風に観ていいのか分からないまま風のように終わってしまったというか。面白かったかといえば微妙だが、それでもカルト的人気の理由は分かったような気がする。気に入ったのはガイ・リッチーばりのスタイリッシュなオープニング。 5点(2004-05-03 10:32:51) |
7. 女囚701号 さそり
梶芽衣子よ、この俺を殺してくれ。透き通った白い肌、それは死体のよう。怨みに燃える眼光、燃え盛る炎、垂直に流れる黒い髪。彼女に殺されるのならそれはもう本望であり本能。30年経とうが何ら変わりはない。まるでサソリの毒のように、梶芽衣子は我々を痺れさせ続ける。 7点(2004-05-01 22:43:44)(良:1票) |
8. 仁義なき戦い
恐らく最も熱い時代に、最も熱い人間が、最も熱い魂を込めてつくった映画。冷めたオイラは浮いちゃいます。 6点(2004-05-01 20:06:06)(良:1票) |
9. スティング
騙されるコトに快感を覚える、唯一の生物ヒト。何とも不思議だ。 7点(2004-04-01 01:36:44) |
10. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
ハリウッド製パニック映画を何本か観て学んだ事。船上にしろ高層ビルにしろ、パーティーの最中にそれは起きる。 7点(2004-03-17 11:49:36)(笑:2票) (良:1票) |
11. 小さな恋のメロディ
あの頃の純粋な気持ちを真空パックにして、胸ポケットにしまって、大人になって辛くなったときに少しずつ吸っていきたい。世界中のみんながそうすれば、この星はもっと良くなる気さえする。苦手な徒競走も、先生に叩かれたときも、あの子の笑顔を見ればどこかへ吹き飛んでいってしまう。そうだった、誰かを好きになるのに理由なんて要らない。 7点(2004-03-05 01:26:17)(良:1票) |
12. アニー・ホール
なんていうか、1977年のセンスを見せられている気がして所々苦しかった。素直になる、ってのは難しい事すね。映画の開始時刻に2分遅れたから次の回を待つ、って気持ちはよく分かる。 5点(2004-03-04 15:55:29) |
13. フレンチ・コネクション2
予想は付いてたけど、実話をベースにした前作とは違い、普通のアクション映画になってしまっている。これはこれでそう悪くはないのだが、ハードで骨太な空気感はフランスの美しい町並みには合わず、やっぱアメリカの冷たさあってのもの。麻薬の恐ろしさを痛感するという意味では「レクイエム・フォー・ドリーム」に次ぐ。 6点(2004-02-20 17:08:19) |
14. セルピコ
まさしく究極の正義。利益などは欠片もなく、マイナスだらけの困難な状況の中、全てを犠牲に貫き通す。やはり正直者が馬鹿を見る社会にはしてはいけない。そして、正義を貫く事で不利益を被ることなどは絶対にあってはならないのだ。セルピコのような本当の英雄たちのよって、この世界は少しずつ良くなっていくのだと思う。知るべきである事実をこうして伝えてくれる映画もまた素晴らしい、と改めて実感した。 7点(2004-02-18 14:08:22) |
15. フレンチ・コネクション
《ネタバレ》 コンクリートのように冷たく、それでいて銃口から飛び出た弾丸のように熱い。無駄な音楽や台詞を廃し、刑事たちの剥き出しのドラマが描かれる。銃声で終わる物語。あぁ、このハードボイルドな世界にクラクラするゼ。 8点(2004-02-17 16:53:28) |
16. 幕末
タイトルどおり、坂本竜馬主役で日本の夜明け前を描いた映画。大志を持ち、未来を見据え、国を愛し、そして時には命を懸けて日本の未来を創っていった者たち、そんな彼らの未来の上で、我々は自由に毎日を過ごしているのだ。 非常に分かりやすく、歴史の勉強にもなる映画です。 6点(2003-12-30 18:51:25) |
17. 子連れ狼 三途の川の乳母車
馬鹿も、やりすぎもここまで徹底すればこんなにもカッコ良くなる! スプリンクラーの様に吹き出続ける血、血、そして血。腕も足も指も鼻も斬られ、ついに頭も真っ二つ。乳母車は超重装備、対する敵も全身タイツや大根で挑み来る。もはや驚愕の連続、未体験の連続に笑いが止まらない。 求道的なかっこよさ、スタイリッシュな刀捌き、そして溢れるB級要素。この全てが「子連れ狼」なのだ。 元祖和製スプラッター映画、そして「キル・ビル」の原点です。 7点(2003-12-26 16:45:44) |
18. 子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる
シリーズ1作目、始まりの物語。大吾郎の活躍や乳母車のスーパー機能こそまだ無いが、水の川と炎の川に挟まれた道を一刀が歩くオープニングに始まり、バッサリ感抜群のスピーディな殺陣、吹き出る鮮血、ストイックな一刀、そして大量の裸とまさに「子連れ狼」である。 背中に乗せた大吾郎の額に鏡を貼り、太陽の光で眼を眩まして斬る。絶妙。 冥府魔道とはいったい何なのかが良く分からんが、やはりこのシリーズは間違いなく面白い。 7点(2003-12-26 16:42:25) |
19. 柳生一族の陰謀
ヤクザ映画と時代劇ってのは近いのかもしれない、と思った。忠義とか仁義とか、この映画はドロドロしすぎだけど。これを時代劇と呼ぶのには抵抗を感じる。 4点(2003-12-21 13:13:08) |
20. 竜馬暗殺
とにかく濃い人物達が幕末という激動のエネルギーを得て、ギラギラとした妖しく魅力的な黒い光を放ちまくる。これは、時代劇の皮を被った青春映画。日本の夜明けに賭けた若者達の物語。 この点数の理由は自分が見たかった映画とは違ったから、ただそれだけ。これは自分が悪いんで、申し訳ないです 5点(2003-12-14 19:12:12) |