1. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
《ネタバレ》 コロンボが登場した時点でまだメインの殺人が遂行されていないというアイデアがとても面白い。しかしメインの殺人を隠すために安直な殺人を繰り返すというストーリーにはちょっと苦しさを感じてしまう。犯人が冷静なのか直情的なのか、バランスが悪いような。珍しくコロンボが激昂したり敗北宣言するのが印象的。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2025-05-11 10:43:33)★《新規》★ |
2. ミッション:インポッシブル
およそ30年ぶりの鑑賞。改めて見ると、こんなにややこしい話だっけ?と、自分の脳の衰えを実感させられた。まあ近年の映画が、よりシンプルに、見せ方もスマートになってるということなのでしょうが。今観ても、ネタを知ってても、十分に面白い作品だと思います。ただ、ジョンボイドは名優だと思うが、この作品には合ってないような。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-04-29 13:13:21) |
3. 刑事コロンボ/二枚のドガの絵<TVM>
《ネタバレ》 解決シーンの鮮やかなこと!犯人役のムカつく感じもとても良い。クスッと笑えるユーモアも良い。本作が名作扱いされていることに異論はないが、コロンボが証拠品に触るあたりの展開に無理を感じてしまって、個人的にはそこまで高得点は与えられない。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2025-03-15 19:38:20) |
4. BLUE GIANT
原作未読。きっとだいぶ端折られていたのでしょうが、原作未読の私にも最後までわかりやすかった。それにしても演奏のビジュアルな見せ方が物凄いですね。私はこれをみて、ジャズという音楽のわかりにくさ、伝えにくさを逆に痛感してしまった。ここまでせなアカンかと。これだけの表現に挑まれたスタッフさんには喝采を送りたいですが。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-04 17:03:24) |
5. 影武者
率直に言って面白い作品ではなかったが、観る価値は十二分にあった。映像の迫力や、大滝秀治やショーケンの演技など、素晴らしいところは多々あった。一方で、人物の見分けがつけにくかったり、妙にテンポが悪かったり、残念なところも多々あり、バランスの悪さを感じた。今更だけど、やっぱり勝新で見てみたかったな。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2025-02-21 08:41:32) |
6. 翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜
これは愛之助さんの映画ですね。こんなしょうもない作品なのに熱演してくれていて実に気持ちよかった。点数は低いですがそれなりに楽しませてもらいました。私は大阪人なので、前作より細かいネタが拾えたのはよかった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2025-02-12 14:34:41) |
7. 秋刀魚の味(1962)
《ネタバレ》 20年ぶりくらいの鑑賞。どこが面白いのかさっぱり分からないのに非常に面白いという謎の傑作。ジジイの同窓会とか、おっさんがゴルフクラブが欲しいとか、バーで軍艦マーチを聴くとか、娘を嫁にやるとかどうとか、いったいこんな映画のどこにそこまで面白い要素があるのかさっぱり分からないが、とにかくそこはかとなく面白い。若い頃も謎の面白さだと思ったが、初老に入った今改めて観ても、やっぱり面白さの秘密がわからない。先日「お早よう」と「東京物語」も観たが、面白さでは本作が群を抜いている。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2024-12-19 15:59:38) |
8. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM>
テンポ良くダレるところがなく、役者さんたちも脇役含めてなかなか良くて、途中まではとても面白くて、これはシリーズ最高傑作かとワクワクしながら観ていたら、最後の最後で拍子抜け。コロンボは、理詰めで犯人を逃げ場のない状況に追い詰めるような、詰将棋みたいなドラマであって欲しい。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2024-11-25 00:45:10) |
9. ウエスタン
観始めてすぐに驚愕。まるでファンタジーではないか。ロケーションの見事さ、役者たちの汚さ、建築物や調度品や機関車などの不思議な異世界感。私の中では本作は「ロードオブザリング」や「スターウォーズ」と同じカテゴリーに入る。特筆すべきは音楽の素晴らしさ。こんなしつこくクドイ音楽の付け方は、現代の映画ではもうできないのではないかな。他のレビューさんのコメントを読むと、冗長と感じられている方が多いようだが、私は本作の世界観に魅了されてしまったので、3時間近い長尺でもあっという間に感じた。一つだけ惜しかったのは、私の目にはヘンリーフォンダが極悪人には見えなかった。上品さが透けて見えてしまうというか。可能なら劇場でもういっぺん観たいな。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-11-06 22:23:05)(良:1票) |
10. 東京物語
30年ぶりくらいの鑑賞。当時はまだ私も学生でそんなにピンと来てなかったが、子供が大きくなり両親も年老いた今改めて観ると、色々と胸に去来するものがある。決してつまらない作品ではないが、面白いというのもちょっと違うような、点数をつけるという行為があまり馴染まない作品。ただ、これが「名画」であることは揺るぎがないような、そういう独特の風格はある。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-10-04 20:05:06)(良:2票) |
11. アポロ13
およそ20年ぶりの鑑賞。登場人物たちがそれぞれ魅力的で素晴らしかった。昔も感動したが、今観てもやっぱり感動した。宇宙に行けなかったパイロットが活躍するのカッコ良すぎ。しかし、20年も前の特撮やCGを駆使した映画となると、今観ても映像が古くないかとか、現代のCGと遜色ないかとか、そういう減点方式みたいな評価をしがちになってしまって、我ながらさもしいような気持ちになってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-04 19:54:05) |
12. シックス・センス
《ネタバレ》 もう何回も観ているのに、BSでやってたのでまた観てしまい、そしてまた号泣させられた。作中に仕掛けられたトリックばかりが注目されるが、実際にはこれは心を通わせることによって魂を救済する物語だ。終盤、自分の使命に気づき、受け入れ、一回り成長したオスメント君は、クラスの演劇で見事に主役を張る。それまで常に眉間にしわを寄せて不安な表情だったオスメント君が、初めて子供らしい無邪気な笑顔を見せる感動の場面だが、客席に母親の姿は無い。ラストの車内のシーンで、母親はハンドルを握りながら、オスメント君の顔も見ないで、「発表見に行けなくてわるかったわね、忙しくてね」などと素っ気なく言う。一見冷たそうに見えるが、ここまで映画を見てきたぼくらは、この母親は、実は、とっても良い母親だとわかっている。このシーンの母親の演技、演出はすごいと思う。オスメント君もそんな母親のことが分かっていて、自分の秘密を告白しようと決心する。この世に思いを残して亡くなった者が、救いを求めてオスメント君に取り憑くわけだが、おばあちゃんがオスメント君に取り憑いた理由は、娘(つまりオスメント君のお母さん)と心を通じ合わせることができなかったから。最後、オスメント君から、自分がおばあちゃんからどんなに愛されていたかを知った母親が、無防備な子供のような表情になるシーン、あそこで必ず号泣させられてしまうのだけど、あの場面では、お母さん、おばあちゃん、オスメント君、それぞれの魂が同時に救済される、映画史上屈指の感動的なシーンだと思う。。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-06-18 17:24:16) |
13. 天空の城ラピュタ
小学生の子供たちと鑑賞。10年ぶりくらいに観ましたがやっぱり面白い。テンポの良さと筋運びの無駄の無さが気持ち良い。ウチの子供たちは、普段はしょうもないYoutubeばっかり見て、映画を2時間集中して観るのは困難なのですが、さすがに本作は最後までだれる事なく楽しんでくれました。ひとつ衝撃だったのが、昔からドーラのファンでしたが、なんと同い年になってしまっていたとは…。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2024-06-01 17:48:34) |
14. ブリット
《ネタバレ》 まずオープニングが抜群にオシャレで、俳優も音楽も街並みもカッコ良いのだけど、筋がシンプルにもかかわらず絶妙にわかりにくく、カタルシスもない。印象には残ったものの面白い作品ではなかった。すごいと思ったのは、中盤のカーチェイスや、終盤の滑走路でのチェイスシーンに音楽が入ってない。現代の映画ならここぞとばかりに煽るBGMを入れたことだろうが。果たしてアクション映画にBGMは必要なのだろうかと、変なことに思いを巡らせてしまうのであった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-05-05 00:03:06) |
15. お早よう
初老の私にとっても、この作品で描かれている古き日本は、懐かしいを通り越して、もはやファンタジーみたいな不思議な世界なのだけど、そこにカワイイ子役や、もどかしい恋愛をしている若者など、現代の私たちにもリアリティを感じられる人々が絡んで、大した盛り上がりがないにも関わらず、そこはかとなく面白く、印象的な作品になっている。テーマとして、いろんな意味の「未熟さ」が描かれているのかなと思った。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-04-19 00:48:35) |
16. シンドラーのリスト
素晴らしい作品だと思いました。特にシンドラーを俗っぽい人物として描いているところに深みを感じさせられた。しかしながら、これはスピルバーグの良いところでもあるのだけど、作為的というか映画的というか、演出上とても作り込まれた絵面がリアリティを損なっていて、作品にのめり込む妨げになってしまったのが残念だった。例えば、カメラをゆっくりパンしていくと、パンした先に違う役者がスタンバっていて、次のシーンにスムーズに切り替わっていくみたいな。作為に気付かされると、ついつい演出の作法を鑑賞するモードになってしまうというか。リアリズムに徹すると、見るのが本当にツラい映画になってしまうのだろうけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-16 22:37:33) |
17. ゴジラ-1.0
《ネタバレ》 劇場で観て良かった!ゴジラが東京で暴れるシーンは大変迫力がありました。戦争で焼けた東京の街並みも一体どこまでCGなのかわからないクオリティでした。当時の技術でどうゴジラと対決するかというアイデアも素晴らしかった。賛否ある人間ドラマの部分も良いと思いました。主人公もヒロインも生き残って結構じゃありませんか。エンタメってこういうものだと思う。子供と一緒に見られる絶妙な匙加減になってると思います。ただ個人的にはシンゴジラの方が面白かったですが、あれはちょっと変化球になるのかな。こっちは直球、豪速球って感じ。 [映画館(邦画)] 8点(2024-01-24 22:35:06)(良:1票) |
18. 地下鉄のザジ
これはその時代にその土地で観なきゃよくわからん映画ですね。画面の端や奥の方でも無数の小ネタが炸裂してて、その密度の高さに圧倒されました。ぶっちゃけ全然笑えないしつまらなかったわけですが、回り回ってそのつまらなさが逆に面白い感じでした。実況解説版なんて作ったら結構ウケるんじゃないでしょうか。全体にそこはかとなくフランスっぽいです。エッフェル塔からの眺めが素敵でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2024-01-19 14:33:37) |
19. リオ・ブラボー
クラシックですね。高い点数はつけてませんが、古典としていい映画だと思います。登場人物たちがキャラ立ちしていて面白い。現代の感覚からするとちょっと間延びして緊張感がないですが、当時の観客はハラハラドキドキしたんでしょうか。全体的に演劇的な感じを強く受けました。途中に挿入される歌が激ウマでびっくりしましたが、そっちが本職なんですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-10-08 11:33:13) |
20. ドクター・ドリトル(2020)
原作は少年時代に愛読しました。子供たちにも読ませました。その子供たち(小学生)と一緒に視聴。子供たちは「全然違うやーん!」と突っ込みながらも結構楽しんで観ていました。映像は派手で綺麗で、飽きないように数分ごとに見せ場がくるような作りで、現代のファミリー映画としては、頑張っていたようにも感じました。しかし!原作を愛する私としては、やっぱりもっと原作に寄せて欲しかった。児童文学の映像化というより、何かのアトラクションを体感したみたいな感じでした。 [地上波(吹替)] 3点(2023-09-03 11:52:00) |