1. オトン
《ネタバレ》 おそらく自分史上もっとも字幕を読み取り難かった作品。 具体的には字体が古臭く、しかもかすれている。 更には、そのかすれた白文字が背景の明るさに同化していて読みにくい。 これは推測だが、館内に居た大半の人はすべての文字を読破できていなかったと思われる。 原語である程度理解出来て、補完的に字幕を読む、というのが前提かもしれない。 それでも何とか話の大筋を追ってはいたが、仮に話を詳細に理解できたところで面白くも何ともないだろうことは容易に想像がついた。 帝政ローマが舞台なのに何故か背景に車がはしっていて、政治的な話と姫が結婚するだしないだの色恋話が絡んだ内容だ。 それを演劇スタイルで撮っている。 (演劇は室内でやることがオーソドックスだけど、それを屋外でやってみました的な挑発的な内容。登場人物たちは正面を向いていて早口でセリフを捲し立てる。早口だからこそ余計に字幕を読破できない)。 このスタイルのどこがいいんだかサッパリ理解できないまま終わってしまった。 上映終了後に字幕翻訳家たちとのトークセッションがあるとの事だっだが、こんなクソな字幕を作った輩のトークセッションなんかに参加するはずもなく、そそくさと映画館を後にし帰路に着いた。 [映画館(字幕)] 0点(2025-06-01 06:28:58)《新規》 |
2. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 主演二人がとにかく可愛らしい! そしてこの歳で相思相愛とか羨ましい! 真っ直ぐな物語で変に捻くってないのも好感が持てる。 だけどなんだかこれは話がうますぎるぞ。 都合が良すぎるのが難。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-25 13:24:15) |
3. ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地
《ネタバレ》 英国映画協会(BFI)が選出した「史上最高の映画」で、市民ケーンや東京物語、そして七人の侍をおさえてベストワンに輝いた作品、ついに見ることができた。 主演は大好きな女優デルフィーヌ・セイリグ。 そう、ご存じ「去年マリエンバートで」の主演が印象的な絶世の美女だ。 そのデルフィーヌ・セイリグが中年になりおばちゃんになってから主演したのが本作。 静かなる狂気を描いた3時間超えの作品。 見たのは「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」という映画館で、渋谷の駅前という超一等地にありながらとても綺麗で新しい映画館だった。 (しかし客席はほぼ空席) 3時間超えだというのに途中休憩がなく、前半からミネラルウォーターをガブガブ飲んでいた影響で、わたしの膀胱は限界間近だった。 おっと、枕言葉が多過ぎて感想を書かずに終えるところだった。 見終えた後、膀胱の開放感と共に妙な後味が残った作品だ。 おそらくこれは唯一無二の後味。 デルフィーヌ・セイリグ演じる女性のすべてを見てしまったかの様な感触。 そらまあすごいよ、これは。 なんかじわじわ来るんだよ。 (追記) そもそもこの作品の題名をそらんじるまでに丸一日かかった。 [映画館(字幕)] 8点(2025-05-24 19:08:07)★《更新》★ |
4. フレンチ・コネクション2
《ネタバレ》 薬漬けのオッサンが苦しむ姿をなんでここまでの時間を使って描くのか疑問に思ったが、それだけ苦しんだからこそ、ラストの執念の追走に繋がったのだと納得した。 [DVD(字幕)] 5点(2025-05-05 22:09:28) |
5. ナンバー・ゼロ
《ネタバレ》 眼があまり見えない70歳の婆さんが、自分の生い立ちを二時間近く延々と話す内容。 どうやらジャン・ユスターシュの祖母らしいのだが、この婆さんの人生に興味のない自分にとっては、まさに拷問の様な時間だった。 途中でリタイアしかけたが、どうにか根性で最後まで見た。 映画という趣味を嫌いになりかけた二時間だった。 [映画館(字幕)] 0点(2025-03-20 19:52:17) |
6. 不愉快な話
《ネタバレ》 今日は早稲田松竹という映画館でジャン・ユスターシュの映画を4本見たのだが、これが一番マシだった。 女子便所を覗く話で、変態性もあって楽しめるのだが、同じ内容の話を2回繰り返す意味が分からない。 2回目はさすがに飽きた。 [映画館(字幕)] 6点(2025-03-20 19:43:29) |
7. 豚
《ネタバレ》 田舎の農村で豚を飼っていて、その豚を屠殺してソーセージを作るまでの過程を撮影したドキュメンタリー映画。 豚を屠殺しそれをさばく映像は他でも見たことがあるので、全く驚きも新鮮味もなかった。 [映画館(字幕)] 4点(2025-03-20 19:40:02) |
8. 人斬り与太 狂犬三兄弟
《ネタバレ》 ギャアギャアウギャアドンパチと最初から最後までとにかくやかましい。 好みとは言えないものの、菅原文太のはちゃめちゃキチガイ犬ぶりと暴走、そして最後の蜂の巣にされるシーンまでの、息もつかせないハイテンションぶりは凄まじいものがあった。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-01-25 18:53:47) |
9. 狩人
《ネタバレ》 世界一退屈な映画に認定する。 ギリシャにおける右派共産主義と左派民主主義との対立を軸にした内容なのは分かるが、似たような静かなシーンの繰り返しばかりで、その退屈さに怒りさえ覚えた。 [DVD(字幕)] 0点(2024-12-28 23:23:44) |
10. 影の映画 二頭女
《ネタバレ》 何が二頭女なんだかよく分からなかったが(影と実体の頭を合わせて二頭?)、これはこれで寺山修司の実験映画として一つの完成形になっている。 1970年代前半の作品と比べて、その世界観が確立され、安定感が出てきているように思う。 しかしこんな映画を平日の昼下がりに見ていると、なんだか気が狂いそうになるな、、精神衛生上は悪い気がする。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-10-22 15:19:32) |
11. 消しゴム
《ネタバレ》 画面に広がる蜘蛛の巣状の白いモノ、これがまず気持ち悪い。 そしてしつこく鳴る太鼓の音と女の声、これもまた気持ち悪い。 というか、気味の悪いものを意図的に出してきている気がする。 唯一の良さは、頭を使わずにボンヤリと見られる点だろうか。 [インターネット(邦画)] 1点(2024-10-22 14:56:28) |
12. 書見機
《ネタバレ》 書見機とは何ぞやと思いながら見ていたら、なるほどそういう事かと理解した。 寺山修司の他の短編に比べると比較的見やすい内容ではあるが、本作には変態性、気色の悪さというものはないので、刺激が無く少々眠たくはなるかも。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-10-20 16:57:20) |
13. 蝶服記
《ネタバレ》 会員制変態パーティの様子を描いたらこうなりました的な内容。 気持ちの悪いオッサンの顔がペチャンコになるシーンが夢に出そうなので減点、更には本作でも下半身モロ出しがあったので減点。 総じて気色悪い作品ということで2点が妥当かと。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-10-20 16:29:04) |
14. ジャンケン戦争
《ネタバレ》 幾つかの不快ポイントはあったものの、終盤で展開される「半ケツ」で爆笑できたので良かったのかな。 しかしゲシュタポ側の膝や太ももにある黒い斑点はなんだ?クソ気持ち悪いぞ。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-10-20 16:08:30) |
15. 迷宮譚
《ネタバレ》 同じ寺山修司の『疱瘡譚』に比べるといくらかコンパクトで見やすいし、少なくとも見ていて不快感はない。 迷宮というか、どこでもドアを持ち歩くだけの内容。 スタッフもキャストも『疱瘡譚』とほぼ同じで、連続して見ると目新しさは全くない。 奇抜なアイデアも似たのを繰り返しているのでマンネリ感すらある。 しかし『疱瘡譚』『迷宮譚』と連続して鑑賞すると、もはやお腹いっぱいである。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-10-19 14:13:15) |
16. 疱瘡譚
《ネタバレ》 よく分からない内容なので5点にしようかと思ったが、ナメクジ、いやカタツムリか、どちらでも大して変わらないが画面にドアップで這っているのが気持ち悪いのと、汚い歯磨きシーンの延々垂れ流しヨダレ垂れ流しにゲンナリしたので0点で。 あとアートだからか知らないが下半身丸出しも不快なので、それも合わせて文句なしの0点でよろしいかと。 [インターネット(邦画)] 0点(2024-10-19 13:45:33) |
17. チャイナタウン
《ネタバレ》 ストーリーが分かりづらく何度も巻き戻したり一時停止して頭を整理しながら見たので、えらい時間がかかったし疲れた。 それだけでなく近親相姦というネタも絡み気分も悪い。 ジャック・ニコルソンは本作のようなまともな役よりも、もっとぶっ飛んだ頭のおかしい人を演じた方が合っている。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-09-05 13:25:28) |
18. 家からの手紙
《ネタバレ》 初シャンタル・アケルマン。 これは唯一無二のドキュメンタリー映画だ。 やたらと寂しがり屋の母親が娘に宛てた手紙が朗読される。 背景には寒々としたニューヨークの街並みと殺伐とした地下鉄の映像が垂れ流される。 沢山の手紙が朗読されるが、どの手紙も内容は似たりよったり。 おまけに背景の映像も心が荒むようなニューヨークの風景なので非常にキワモノ的な内容に仕上がっている。 手紙が朗読されている間は街や地下鉄の騒音は消されるのだが、終盤に入ると手紙を朗読している間も騒音が消されなくなった。 つまり終盤での手紙の朗読はほとんど聞こえず、こちらとしては手紙の内容が分からない。 これは母親からの手紙がやがて娘の意識に入らなくなったことを意味しているのだろう。 確かに同じような内容の手紙を頻繁に送られても、途中から読む気も失せそうだ。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-08-29 13:15:51) |
19. 不安は魂を食いつくす
《ネタバレ》 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの監督作品って、以前はVHSを新宿TSUTAYAでレンタルするか、映画館で特集上映されるのを待つしか、鑑賞する術がなかった。 でも本作はアマプラで鑑賞、便利な時代になったとほんと実感する。 ストーリー的にはそこそこ面白いものの、出てくる人物たちが外見的に気持ち悪いのばかりで気分が乗らない。 スパイシーな体臭が漂ってきそうなモロッコ人や、加齢臭のキツそうなデブな中年、いや婆さんばかり。 とにかくビジュアル的にキツい。 あとボカシは入れてくれ。 見たくもないモノを見せられてゲンナリよ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-22 13:34:01) |
20. 木靴の樹
《ネタバレ》 最後まで見るのが、もの凄く苦痛だった。 まるでテオ・アンゲロプロス作品を見ているかのような退屈さと苦痛。 特に個人的にキツかったのは、薄暗いシーンが多いこと。 とにかく暗くて何が起きてるのか分からない。 夜のシーンはほとんど見えない。 室内の薄暗いシーンはいくぶんマシだが、それでもはっきりとは見えない。 監督の意図した事であろうが、個人的には暗い画面が退屈さによる苦痛を更に増長させた。 [DVD(字幕)] 1点(2024-04-27 22:41:52) |