1. 白と黒(1963)
《ネタバレ》 相当な無理のあるストーリーが続く。いくら何でも殺人の直後に偶然物取りが現場に侵入することなんてあるのか、そして殺人を犯して逃亡って。力業の脚本が売りの橋本忍だけに許されるのかもしれないが、それはこの荒唐無稽なストーリーをもってあぶり出したい人間の本質、テーマがある場合にのみ許されるのではないのか。結局、意外などんでん返しだけが目についた話になってしまった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-07-23 17:13:03)★《新規》★ |
2. 新幹線大爆破(1975)
《ネタバレ》 前半は次々と時系列で犯行が進んで緊迫感があって飽きさせない。しかし後半に進むにつれてダレてくる。もう少し短く仕上げても良かったのではと思う。ツッコミどころも満載だ。偶然通りかかった柔道部員に犯人を捕まえてくれと叫ぶ警察、乗客の生命はどうなってもいいのか?受け渡し場所の喫茶店が偶然火事になるのもあまりにも安易なプロット。「口では説明できないから図面を渡す」という話だったのに、電話で「二両目の車両の前のドアを開けて車体の下を見てみろ」と簡単に口で説明してしまうのは失笑ものだと思う。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-26 21:02:55) |
3. 女王蜂(1978)
《ネタバレ》 真犯人が心底愛した女と心底憎んだ男の間にできた女の子がヒロインなのだが、この設定がそもそも無理筋だと思う。憎き血筋だが愛しき女性の子でもあるヒロインに対する複雑な思いが次々と殺人を生んでいく。誠に映像化し辛いネタを豪華な役者陣と美しい映像でなんとかモノにしようとした作品、ちょっと見ていて退屈してしまった。それにしても仲代達矢の学ランはかなり無理がある、某作品の岩下志麻のセーラー服と並んで日本映画史上の双璧と言えるだろう。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-24 17:13:26) |
4. 本陣殺人事件
この原作の一番の肝は犯人の動機である。それを丁寧に表現するために格調高い画面と演技の間で作品を構成しているのは素晴らしい。ただ、あまりにも話の進み方が間延びしてテンポが悪くなってしまい、退屈な映画になっていると思う。エンターテイメントに徹すれば犯人の動機が上手く表現できない可能性が高いということを考えると映画化が難しい作品なのかもしれない。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-13 15:01:12) |
5. 首(2023)
2時間を飽きさせずにそれなりに見入ってしまったのは流石だと思う。ただ、ビートたけしと加瀬亮の演技がひどくてお笑いのコントに見えてしまう。ある程度の歴史の知識がないと途中で飽きてしまうかもしれない。それから、肝心の首の造作がチャチでこれもお笑いに見えてしまう。カットのつなぎ方や話のテンポは良いのに映像に重厚さが足りなくてせっかくの映画が十分に楽しめなかった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-05-27 17:15:08) |
6. 葛城事件
脚本の力で引っ張ていく好きなタイプの映画。とくに照明が素晴らしい、室内の自然光の描写に見入ってしまった。しかし、ストーリーは盛り上がりに欠け、カタルシスも得られないままに終わってしまう。とにかく可も無く不可も無くという感想になってしまった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-05-01 18:33:55) |
7. 私にふさわしいホテル
コメディーとしてうまくまとまっていると思うが、つまらない話を2時間見せられた感は否めない。のんはいつもどおりの全力演技だがワンパターンであるため少し飽きてしまった。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-04-04 15:10:39) |
8. 侍タイムスリッパー
《ネタバレ》 コメディー映画としてよく出来ていると思う。リアリティーは一切無視して面白おかしく、そしてほっこり泣ける映画だと思う。なんといっても主役の山口馬木也の演技が抜群に良い。この演技がなければ映画自体が茶番に終わっていたと思う。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-03 17:17:22)(良:1票) |
9. すずめの戸締まり
《ネタバレ》 可愛い女の子がイケメンを好きになる話。言ってしまえばそれだけの話に東日本大震災やらミミズやらをからめて精一杯膨らませただけの映画にしか思えない。それでも背景の美しさでなんとか見ることは出来るが、ストーリーが単調なのと猫の描写が下手すぎるのは、如何ともしがたい。 [インターネット(邦画)] 3点(2025-03-19 14:49:13) |
10. 怪物(2023)
《ネタバレ》 結局二人は死んでしまったということなのか、よくわからないまま映画は終わる。監督の自己満足だけを見せつけられたような気がした。2時間以上退屈な話を見せられて最後は生まれ変わりの幻想ですか。是枝の名前がなければ企画の段階でボツになるような話だと思う。 [インターネット(邦画)] 2点(2025-03-06 17:10:09) |
11. 大日本帝国
《ネタバレ》 3時間の長尺だが、ラスト不覚にも泣いてしまった。関根恵子の演技が上手い、夏目雅子の演技も上手い、2人の壮絶な演技合戦が楽しめる。ただ関根は本領を発揮しすぎてちょっと見せすぎ。もっと押さえて欲しかった。脚本は何が言いたいのか最初さっぱりわからなかったが、途中から戦争の不条理を徹底して見せつける反戦映画なのだと割り切って見ることが出来た。そして丹波哲郎はやっぱり不世出の名優だと思う、最後の家族に向けた笑顔は絶品。他の俳優も全員芸達者ぞろいで演技に隙が無かった。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-10-19 20:44:21) |
12. 藁の楯
迫力ある脚本に固唾を飲んで画面に見入ってしまった。俳優陣も素晴らしい演技で文句のつけようがない。と思っていたのだが話か進むにつれてどんどん現実離れして荒唐無稽になってしまい、なんだかつまらなくなってきた。とりあえずオチはついたように見えるが最後のカタルシスもなく残念な終わり方。三池監督は素晴らしいテクニシャンだと思うがテーマの設定と追及に自分の哲学が無いのが作品を薄っぺらくさせてしまっているように思う。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-08-25 17:59:57) |
13. 仄暗い水の底から
《ネタバレ》 黒木瞳の演技がすごすぎて、こんなに上手いのかと見入ってしまった。ほとんど台詞が無い役なので、表情と体の動きだけで恐怖や不安や救いを表現しなければいけなくて本当に難しい役だったと思う。水に全てを込めた演出もすごいと思った。どんどん引き込まれていったが、10年後のラストシーンが拍子抜けだ。結局、屋上の水槽の中の遺体はどうなったのか、母はどうなったのか様々な疑問に答えることなく、「母はずっと私を守ってくれていた」の台詞だけではなんとも消化不良になってしまった。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-22 23:57:14) |
14. 去年の冬、きみと別れ
《ネタバレ》 人間関係が分かり辛くて話に素直に入っていけない。もっとも人間関係そのものがオチになっているためわかりやすく表現することは無理があったのだろう。死体のすり替えというどんでん返しだが、現在のDNA解析を胡麻化すことは出来ないと思う。その時点でリアリティーに欠け突飛な絵空事の純愛ストーリーになってしまった。あくまでシリアスなミスティーサスペンスを期待して見ただけに残念である。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-21 15:05:09) |
15. 死刑にいたる病
自分の一番好きなタイプの映画。ライティングが素晴らしく音楽も良い。岡田健史の演技も的確だったと思う。ただ、ラストのオチがいまいち。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-07-14 14:56:59) |
16. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
主人公のケンヂがほとんど出てこないということおもあるが、なんとも中だるみ感は否めない。この第二章は原作でもどんどん話がわからなくなってくる部分にあたり、映画もそれを引きずってしまってつまらない展開になっている。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-07-07 15:54:51) |
17. 20世紀少年
原作既読。漫画だから成立している世界を実写化するとどうしてもちゃちに見えてしまう。役者陣は頑張っていると思うけど。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-07 15:51:20) |
18. 20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗
原作既読。原作ではどんどん話がつまらなくなっていくが、映画の方は上手くまとめてオチもきちんとついている。虐めと不寛容の行きつく先が人類滅亡を図る強烈な悪意であることがテーマとしてしっかり伝わってきた。しかし、いかんせん実写化してしまうとあらゆることがちゃちに見えてしまう、世界がウイルスに冒されていくところも人々が死んでいくところも失笑を禁じ得ない。残念。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-07-07 15:43:23) |
19. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
宇宙空間のアニメーションが全てチープに見えてしまう。ストーリーも内容も無くこれを劇場で見せられたらかなりつらい。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-06-02 23:21:07) |
20. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
今日の日はさようなら、翼をください、の曲の使い方と言いほとんど宗教めいた内容になっている。見ていて疲れた。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-02 19:57:16) |