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皆さんえらく高評価だし、感動されているみたいで…コメントやめようかとも思ったんですけど…。これって、一種の”現実逃避”じゃないか、当時のフラワーチルドレンやヒッピームーブメントあたりの「汚い現実からさっさと逃げ出そう。どこかにある”魂のユートピア”を夢見て、眼を閉じていよう」っていう、どこかとても無責任な考え方を、そのままメッセージにしたような…。ぼくの知る聖フランチェスコは(と言うより、ロベルト・ロッセリーニの『神の道化師・フランチェスコ』を見たなら)、こんなニュ-ミュ-ジック風(!)「優しさ」だけの好青年じゃなく、もっとラディカルな存在だったはず。彼は、腐敗した宗教界と社会に対して、そのアンチテーゼだったわけでしょ。つまり、当時の世の中では「危険人物」だった…。『ペイネ愛の世界旅行』と一緒に見たなら、この映画が作られたあの年代の「傾向」が、よりハッキリと分かるでしょう。そしてぼくは、あの時代のそういう「無責任さ」が大嫌いなのです。
【やましんの巻】さん 2点(2003-05-31 14:16:33)(良:1票)
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