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エイリアン3 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 エイリアン3
製作国
上映時間115分
劇場公開日 1992-08-22
ジャンルアクション,ホラー,サスペンス,SF,アドベンチャー,刑務所もの,シリーズもの,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 いまさら小生ごときがコメントを付け加えるまでもないと思うけど、どうしても10点献上して平均点をアップさせようとしゃしゃり出ました。すみません。ほんと、この映画は素晴らしいと思うんです。特に、ここでエイリアンを西洋神話中のドラゴンに見立て、邪悪の象徴対人間という図式におさめたあたり「アホでマヌケなアメリカ映画で、ここまでやるか!」と、驚嘆しました。おまけに坊主頭のリプリーはカール・ドライヤーの『裁かる々ジャンヌ』のジャンヌ・ダルクだし、あのラストもほとんど聖母像のイコン画そのもの。…デイヴィッド・フィンチャー監督作品としては、『セブン』以上に小生好き。同好の士の皆様、ぜひ今後ともこの『3』がいかに”超”かを、世に説いてまいりましょう! 《追記》先日、この映画のビデオが古本屋で投げ売り(300円・・・得したというより、悲しい気分)されていたんで、購入して再見。あの素晴らしいシネスコ画面をトリミングしたものだったのが残念だけど、やはり素晴らしい。今回見てあらためて思ったのが、あの流刑地の惑星とは中世の修道院であり、リプリーとは「降臨(!)してきた聖母」に他ならないこと。作り手たちは、この“大ヒットSFホラー・シリーズ”という体裁だけを借りて、明らかに「娯楽映画」以上のものをここで企てている。もちろん、それが必ずしも全てに成功しているワケじゃないし、そもそもそれは、前2作とこのシリーズのファンにたいする一種の「冒涜」ですらあり得るかもしれない。が、やはりぼくは、これが監督第1作であるフィンチャーに、そして本作の宗教的ヴィジョンをおそらく準備した張本人である原案のヴィンセント・ウォードの「野心」を心から賞揚したいと思う。…あの、宇宙船の墜落で死んだミュートたちの葬儀と、寄生した犬から今まさに飛び出そうとするエイリアン誕生を、交互にオーバーラップさせるシーン。間違いなく、このシリーズはいうにおよばず、映画史上に残していい名場面だった。
やましんの巻さん 10点(2003-05-16 18:07:12)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 230件
作品の平均点 5.33点
作品の点数分布
031.30%
162.61%
2104.35%
32510.87%
43013.04%
54720.43%
64720.43%
73314.35%
8135.65%
983.48%
1083.48%
作品の標準偏差 2.08
このレビューの偏差値 60.85
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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