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《ネタバレ》 つまらなくはないしそこそこ楽しめたとは思うけど、なんだかモヤモヤが残る、そんな作品でした。
まず最初のいじめ?のシーンが弱いです。原作は読んでませんが、多分単純な復讐劇ではなくもっと複層的なお話なんじゃないかな。 娘さんは、自分のせいで母が死んだと思っているという下りがありましたが、それなら尚更なぜ死を選ぶのかわかりません。 悪女の咲も、美人で学校カーストのトップにいるということですが、なぜあんなサイコパスな性格になったのかもう少し掘り下げが欲しいと思いました。 主人公の父親は心理学の大学教授ということで、まさしく悪女との心理戦を期待する人が多いと思うのですが、 ただ付け回っては暴れ警察に連行され、カッとなって咲に手を出したりと完全に悪女の手の中に転がされてる状態。 せっかくの身分が全然発揮されてない、、と思ったのですが大学の教授だからこその不器用さもあるということなのでしょうか。 咲の悪女さがしっかり堪能できる中盤から、女優になりたいことを知ってのあの最後の作戦ですから見てる側としては それなりにカタルシスはあったのですが、あんだけ頭回る子なのに最後に相手の家にノコノコ行くのは変だとも思いました。 それから全体的にフワッとした明るめのBGMも違和感がありました。 娯楽作としての最低限の要素はちゃんとあったので楽しめはしたけれど、本来は重層的な各人のパーソナルが すごく表面的にしか描かれてないことがこのモヤモヤの正体かなと思いました。 咲役の女優さんはその憎たらしい役を上手く演じていてとても良かったです。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-06-22 09:41:47)《新規》
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