| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 60年代のモノクロ作品。
個人的には仲代達矢演じる主人公のキャラが好きです。牛乳瓶の底のようなメガネをかけて、 のんびりした喋りでマイペースな個性を発揮。こんな仲代達矢は他に見たことありません。 そして敵キャラの溝呂木省吾。まるで漫画から出てきたみたいな濃いキャラで実に忘れ難いです。 舞台装置のような精神病院、そこで繰り広げられる西部劇のような一騎打ちのシーンから、 バーのシーン、富士山バックのプールのシーン、自衛隊のシーンなど、どれも風景的に印象深い。 短い1ショットで顛末を見せテンポよく繋げるこの感覚はその後のハリウッド娯楽作品に よく用いられるように思え、それを60年代に多用してるこの作品の先進性に唸らざるを得ません。 ただその形式故に多少のわかりにくさももたらしてるように感じました。 なんにせよいろんな意味でとんがってる作品で、とんがっている作品には高評価をつけざるを得ません。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-17 16:46:53)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |