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カリートの道 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カリートの道
製作国
上映時間144分
劇場公開日 1994-04-23
ジャンルアクション,ドラマ,シリーズもの,犯罪もの,ヤクザ・マフィア,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 白黒のまるで幽体離脱でもしたかのような曖昧な表現方法がぐっと来る序盤。ナレーションで彼はこう言う。「俺の心臓はそんな弱(やわ)じゃない」つまり、これが最後の瞬間だと思いつつも、未来に期待させるアンビバレントな感情を表現しているこの台詞で完全に心鷲掴みにされたわけだが、そこからはどうして彼がこうなってしまったかの回想劇になる。彼が何をしていようと常に「彼は死んでしまう」という喪失の予感が張りつめており、それがこの物語の強力な推進力にもなっている。何をするにも一々「大丈夫か?」と彼を心配してしまい、常に葛藤が付きまとう。それがもう面白くて仕方ない。終盤のスリリングすぎる銃撃戦とタイムリミットが相まって、彼が「死んでしまう」事を忘れそうになるが、まるでデジャブのように「この光景!?」とラストはもう画面を直視するのが嫌で嫌で仕方なくなる。そして訪れるあの画面。だが、最初と違うのはそこがカラーだという点。そして彼の台詞。最初とまるで対極な台詞がナレーションで入るも、ぼくは信じられない。あのラストの踊っているのは彼女で、このぼくらが観ている画面そのものが彼の目を通して見えている世界なのだと信じたくなる。なぜなら彼は最初に「俺の心臓はそんな弱(やわ)じゃない」と言ったし、その世界が終わりの世界には見えなかった。映画が終わってからのことをどう思うかは自由だろ?
ボビーさん [DVD(字幕)] 9点(2004-04-11 09:20:08)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 213件
作品の平均点 7.78点
作品の点数分布
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210.47%
310.47%
441.88%
594.23%
62310.80%
74822.54%
85626.29%
94018.78%
103114.55%
作品の標準偏差 1.53
このレビューの偏差値 55.18
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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