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恋文(1985) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 恋文(1985)
製作国
上映時間108分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 夫と浮気相手の江津子が目の前でキスをしているのを見ている郷子の表情や江津子の腰を狂ったように両手の拳で叩いているときのあの姿。全てに見えたのは“嫉妬”でした。どうしようもなく駄目な夫を、どうしようもなく愛し、求めてしまう郷子の想いを痛いほど感じました。江津子の、死に向かっているのに愛を求め、愛されて、愛してしまうその関係は本当に切なく、それを見ていた郷子も江津子の思いを汲み取り理解し、そしてその関係を羨ましく思ったのだと感じました。その郷子の心の変化が、健気で優しくて、悲しすぎて、僕は郷子を抱きしめてあげたくなってしまいました。郷子も愛に飢えていたからこそ、夫を求め、振り向いてもらえずに別の男に抱かれたのだと思います。その姿があまりにも可愛そうで、この物語がどこへ落ち着くのか、とても期待してラストシーンを見つめました。扉挟んだ向こう側にいる夫。たった一枚の扉が、越えられない。越えたいけど、越えられない。後悔や申し訳なさや愛おしさや引け目が、夫の躊躇する姿からビンビン伝わり、その決断の悲しさにゾクゾクしました。全ての登場人物たちを包む、神代監督の優しさに感動しました。
ボビーさん [ビデオ(邦画)] 9点(2008-08-21 19:21:52)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.07
このレビューの偏差値 67.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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