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橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)
製作国西独
上映時間104分
劇場公開日 1960-02-27
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
戦争というモノを少年達がどのように見ていて、心情がどのように変わっていくかというのが、実に淡々と、それでいてはっきり表現できている映画という事で、この映画の出来は素晴らしいと思います。
実際、出てくる少年兵の初々しさと戦地から必死に逃げ戻る老兵達の
姿のギャップの捉え方は秀逸で、戦争の愚かしさとか考える前に、虚構と現実を理解しないまま戦場に駆り出された悲劇を実感できると思います。
久々に見て気が付いたのは、物凄くドイツの生活描写が細かいこと。
まぁ、ドイツ(西ドイツ)の監督さんなんで当然なんだけど、ドイツ国民ももろ手を上げて戦争に賛成していた訳では無いというのをかなり巧妙に見せてます。これと似た感じを受けた映画というのが実は「史上最大の作戦」のドイツ軍側のカットなんですけど、この監督は「史上最大の作戦」でドイツ側の監督してた事を後で知りました。
反戦を唱えている訳では無いし、少年達の悲劇を訴えている訳でもない、戦争の現実をこういう形で巧妙に表現したのはこの監督の上手さなんでしょうね。
奥州亭三景さん 10点(2003-11-03 13:38:55)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 8.25点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.44
このレビューの偏差値 58.38
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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