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天国と地獄 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 天国と地獄
製作国
上映時間143分
劇場公開日 1963-03-01
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  「87分署」モノで有名なエド・マクベインの原作「キングの身代金」を大胆に脚色したのが第一の勝因。原作では複数犯だったが、本作では若き山崎努演じるインテリ青年・竹内の(実質的)単独犯行にしたことで、衝撃のラストシーンがより活きてくる結果となった。何より疾走する特急「こだま」を利用した身代金受け渡しの尋常ならざるサスペンスは原作には無かった(ま、当然だが)。黒澤のダイナミックな演出は或る意味で「七人の侍」をも超えていると言えよう。原作のキャレラに当たる刑事も、仲代達矢扮する戸倉の方が遙かに凄味がある。三船演ずる権藤も原作のキング氏なんかより余程人間味があり、好感が持てるし。但し、原作がミステリの傑作たる所以はトリックやサスペンスよりも、むしろ誘拐された少年と犯人の一人との切なく淡い交流にあるので、本作とは別物だと切り離して読むべき。
へちょちょさん 10点(2003-01-02 05:31:27)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 219件
作品の平均点 8.21点
作品の点数分布
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210.46%
310.46%
441.83%
583.65%
6188.22%
72310.50%
85726.03%
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105022.83%
作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 57.26
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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