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革命児サパタ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 革命児サパタ
製作国
上映時間114分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 メキシコ独立の立役者エミリアーノ・サパタの生涯を描いたエリア・カザンの力作。脚本を手掛けたのは作家ジョン・スタインベックという異色さだ。ドキュメントではないので史実に相当な脚色が入っているのはスタインベックの作家魂といったトコロか。カザンという監督は”赤狩り”に際して「裏切り者」の烙印を押されて以来、毀誉褒貶の激しい人物ではある。が、こと演出には筋金が入っており圧倒的な自信を持って役者を制御していることが本作を見ると実によく分かる。あの強烈なオーヴァーアクト男優マーロン・ブランドをここまでねじふせ、持ち味を遺憾なく引き出す監督は他にいまい。「ゴッドファーザー」のコッポラなんぞカザンの足元にも及ばない。場面的にはサパタ逮捕を知るや、農民たちが石と石を打ち合わせつつ集結するシーン、雨中をついてマデロが暗殺されるシーン、ラストのサパタ射殺シーンは鳥肌モノの緊迫感で圧倒される。鉈彫りの如き荒削りな演出タッチが絶妙にマッチして一層味わいを深くしていると思う。お見事!
へちょちょさん 9点(2004-01-25 22:04:38)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 6.43点
作品の点数分布
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6228.57%
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作品の標準偏差 1.59
このレビューの偏差値 60.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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