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ランボー/怒りの脱出 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ランボー/怒りの脱出
製作国
上映時間96分
劇場公開日 1985-08-03
ジャンルアクション,サスペンス,戦争もの,シリーズもの,ハードボイルド,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
「ベトナム戦争は終わっていない」「自分を見捨てた祖国」「孤立無援の戦い」と、まあ1作目はちゃんと踏襲しているのかな、とは思うのですが、でもねえ、あはは。いやここで笑ってはイケナイのであった、何しろこの後には、さらに数段上の笑撃度を誇る第3作があるのだから。この第2作、とりあえず1作目よりパワーアップしてる……らしい。いや実際、私もその昔、これがバイオレンス作品の極致だと思って、観てましたけどね。けれども。どこぞの僻地に舞台を移した本作、セットも安っぽく、むしろ前作よりもノンビリムードすら感じられて。確かに人里離れたここで撮影すりゃ、ノビノビと爆破シーンも撮影できそうでゴザイマス。ボロ舟の死闘(?)も微笑ましいし。それにあの米軍基地内の描写の安っぽさ、これはもうビックリするよね。と言う訳で、どうも緊張感が無い本作なのですが。特に前作で捉えどころの無かった俗物トラウトマンが本作以降、単なる「イイ人」と化してしまったのも緊張感を欠くところ。ただ、それでも本作がスゴイと思えるのは、この「アクションを描くためならすべての説明を放棄する」というところでして。一体何ゆえ、ランボーと脱走捕虜を追いつめるのに、迫撃砲を乱射するのか? 一体何ゆえ、ランボー一匹退治するのに、あれほど大騒ぎで兵力を投入し、しまいにゃどこで準備したのか、爆弾をヘリにぶら下げてきて投下するし。もう訳がわかりませんが、そりゃ何故あんな爆弾を投下したかと言えば、「ランボーが爆発の炎から逃れて滝に飛び込むシーンを撮影したかったから」に決まっています。アクションシーンを撮る、ただその一点のために、どこの馬の骨とも判らぬランボー相手に、容赦ない攻撃を加え続ける敵軍。常識で考えれば全く釣り合わないんだけど、その理屈抜き説明抜きの強引な展開によって、ランボーの超人ぶりが際立つ訳です。こういう映画を、ギモンを感じることなく、素直に製作し、素直に楽しめた、いい時代でした。
鱗歌さん [ビデオ(字幕)] 5点(2012-11-28 23:11:47)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 141件
作品の平均点 6.33点
作品の点数分布
000.00%
110.71%
232.13%
364.26%
464.26%
52316.31%
64330.50%
72417.02%
81913.48%
9107.09%
1064.26%
作品の標準偏差 1.78
このレビューの偏差値 45.80
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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