Menu
 > 作品
 > オ行
 > 狼の死刑宣告
 > 鱗歌さんのレビュー
狼の死刑宣告 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 狼の死刑宣告
製作国
上映時間106分
劇場公開日 2009-10-10
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
息子を殺害したチンピラに父親が復讐したことで、ギャングとの全面抗争になってしまうというオハナシ。良識あるブルジョア家庭の親父を演じるのは曲者ケビン・ベーコン。と言う訳で、もともとあんまり良識があるようには見えないのです。後半の暴走は保証済み。演出の方も、復讐や抗争へと向かうドライビングフォースがいかにも顕著で、映画の中に敷かれた物語のレールが透けて見えており、こうなるともう、息子を失った哀しみ・慟哭、暗黒世界へ足を踏み入れる躊躇・逡巡、そういったものはあまり感じられなくなります。ラストで主人公はトラヴィス化してしまうに至っては、「ホラ言わんこっちゃない」と言いたくなっちゃう。じゃあ何よ、ケビン・ベーコンならダメで、“ぶろんそん”なら良いのかよ、と言われれば、まあ、残念ながらそうなんでしょう(笑)。しかし、「今さらこんな映画作っちゃって」というツブヤキの影には、「待ってました!」という嬉しさプラス懐かしさがあるのもまた事実。中盤の、街で突然ギャングに襲われるシーンがいいですね。街中だったのに、路地裏に逃げ込むと途端に周囲の光景がスラム化する怖さ(ホントにこういう地理なのかは不明)。立体駐車場での長廻しのオモシロさ(手持ちカメラがクレーンに乗ってまた手持ちに)。クライマックスの銃撃戦もなかなか見事でした。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-06 23:41:48)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 7.04点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
313.57%
413.57%
513.57%
6414.29%
71139.29%
8621.43%
9414.29%
1000.00%
作品の標準偏差 1.40
このレビューの偏差値 49.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
狼の死刑宣告のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS