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悪人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 悪人
製作国
上映時間139分
劇場公開日 2010-09-11
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,ロマンス,小説の映画化,ネットもの
レビュー情報
作品の中に、罪を犯した人、罪を犯しかけた人、残念ながら法律的にはOK(?)な人、いろいろな登場人物が出てくるけれど、結局は、「口数の少ない気の毒な人」と「口数の多い不愉快な人」に分かれてしまう。
ステレオタイプなこれらの人物像に対し、ぶち上げたタイトルが『悪人』ですから、いささか結論むき出しの印象が。「はい、これは皮肉ですよ」と断ってしまうと、もはや皮肉は皮肉でなくなってしまう。
まあ、寡黙な人というものは、良くも悪くも、映画の中でかえって存在感を示したりもするもんですけどね。ただ、本作の場合、そこに「寡黙な人々同士のつながり」を絡めることで、彼らの存在を光らせています。主人公の男女二人の関係はもとより、犯人の母親に路線バスの運転手が声をかける場面だとか、被害者の父親のレンチが別の登場人物の手によって怒りの表現になったりだとか。
寡黙な登場人物だからこそ、視線が活きる場合もあったり。
という魅力もあるのだけど、総じていうと「妻夫木クン、カワイソー」という印象に落ち着いてしまうのが、ステレオタイプな人物描写の弱さかな、とも思えてきます。
鱗歌さん [地上波(邦画)] 6点(2019-01-04 07:38:49)
その他情報
作品のレビュー数 135件
作品の平均点 6.27点
作品の点数分布
010.74%
100.00%
221.48%
364.44%
485.93%
52317.04%
63626.67%
72216.30%
82921.48%
953.70%
1032.22%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 49.10
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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