Menu
 > 作品
 > ト行
 > ドクトル・ジバゴ(1965)
 > 鱗歌さんのレビュー
ドクトル・ジバゴ(1965) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ドクトル・ジバゴ(1965)
製作国米,伊
上映時間197分
劇場公開日 1966-06-11
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの,医学もの,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画、完成度ということについてはよくわかんなくって、何だか繋がりが悪い感じがあるんですけどね。主人公の弟の独白が(冒頭シーンを無理やり思い出させるように)入るのも奇妙だし、映画後半になると波乱万丈の物語がさらにバラバラな感じになってきて、パルチザンに誘拐されるあたりなどちょっと唐突な印象。
この広いロシアで、妙に易々と「再会」が繰り返されるのも、変と言えば変。
それでもやっぱり、タマラないんだなあ、この作品。
ロシアの広大で厳しい大地の圧倒的な映像と、人間の個性を圧殺する共産主義体制の台頭を前にして、人間の存在がいかにちっぽけなものか。主人公はヒーローでも何でもない、やや寡黙ですらあるフツーの男、妻子を愛しつつ、浮気なんかもして、しまいにゃあっけなく、実にあっけなく頓死してしまう。
ホントに容赦なく「ちっぽけ」なんですけどね、それでもどっこい、生きている。
無表情なアレック・ギネスが示す、微かな笑み。
本作のラスト、これほど静かで、これほど力強いも、なかなかありません。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-04-08 10:34:42)
その他情報
作品のレビュー数 66件
作品の平均点 7.11点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
323.03%
423.03%
5710.61%
6913.64%
72030.30%
81319.70%
9812.12%
1057.58%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 57.09
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ドクトル・ジバゴ(1965)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS