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デッド・カーム/戦慄の航海 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 デッド・カーム/戦慄の航海
製作国豪,米
上映時間97分
ジャンルサスペンス,小説の映画化
レビュー情報
登場人物は全編通じてほぼ3人のみ、それも、乗っていた船ごと妻を変質男に連れ去られてしまい、夫は変質男の乗っていたオンボロ船に置き去りにされてしまうので、たった3人の登場人物が2人と1人とに分断されてしまうので、一本の映画に仕上げるのは難しいんじゃないの、と心配になるのですが、そこはノイス監督、さすがの手腕。
こういう状況に陥れば、やるべきことはたくさん有り、その細部を丹念に描く、するとちゃんと映画になる。どうしようもない凪だったものが、嵐まで訪れて、さらに映画を盛り上げます。
変質男を演じるは、我らがビリー・ゼイン様。ビフ・タネンの元でイジワルに磨きをかけただけのことはあって、『タイタニック』ではこの世にここまでイジワルな奴がいるのか?と我々を魅了してくれたビリー様ですが、この作品では、アレ?妙に男前ですね。見ようによってはマーロン・ブランドを彷彿とさせるような。サム・ニールより余程イイ男かもしれん。見損なったぞ、ビリー・ゼイン。
ってのはどうでもよくて、彼と、ニコール・キッドマンと、あと3人以外にも重要な登場人物(?)がいましたね、ワンちゃんとの、三者の駆け引き。サム・ニールは無事ストーリーに絡むことができるのか、それとも哀れ最後まで蚊帳の外に終わるのか、というサスペンス。
登場人物が限られているからこその、密度の高さ。シェーンベルクがブラームスについて述べた通り、まさに倹約は美徳。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-01 19:09:46)
その他情報
作品のレビュー数 24件
作品の平均点 5.83点
作品の点数分布
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100.00%
228.33%
328.33%
428.33%
528.33%
6729.17%
7416.67%
8312.50%
928.33%
1000.00%
作品の標準偏差 1.97
このレビューの偏差値 55.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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