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蝶の舌 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 蝶の舌
製作国スペイン
上映時間95分
劇場公開日 2001-08-04
ジャンルドラマ,戦争もの,学園もの,小説の映画化
レビュー情報
衝撃的かつ感動のラストです。そう、確かに感動のラストなのですが「映画の製作者がこのラストに盛り込んだ『感動』程、今、自分は感動していないんだなあ」とか訳ワカラン事を、観ながら考えてしまったのでした。全編のエピソードが些か作為的に思える部分があったので、このラストにも少し作為的なものを感じずにはいられなかったのです。途中、例えば、唐突に「中国人娘っていいよなあ」とかいうセリフがあったと思ったら、本当に東洋人の若い女性に出会ってしまう偶然。こんな偶然無いよね(無いのは僕だけだったりして)、これは余計じゃないの、と、ちょっと醒めてしまいます。エピソードの一つ一つがちと弱い。弱い代わりにエピソード同士が連関を持っている。悪くは無いけどこれが時に作為的に思えてしまう。しかもそのくせ、なんとなく未消化のままうやむやになってしまう。というわけで、中盤の弱さが最後まで尾を引いてしまったかな、と。しかしグレゴリオ先生の人物像、こればかりはとてつもなく魅力的に描かれていて、肩入れせずにはおれません。あと、私のスペイン市民戦争に関する知識と言えば、オーウェルの「カタロニア讃歌」のみというヒジョーに片寄った状態だったので、その意味からも興味深く観ることができました。現在のスペインの人はこの戦争をどう捉えているんですかね。
鱗歌さん 7点(2003-11-30 16:17:51)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 96件
作品の平均点 6.73点
作品の点数分布
000.00%
111.04%
211.04%
322.08%
41212.50%
51010.42%
61010.42%
72020.83%
82323.96%
91515.62%
1022.08%
作品の標準偏差 1.90
このレビューの偏差値 50.75
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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