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無法松の一生(1958) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 無法松の一生(1958)
製作国
上映時間104分
ジャンルドラマ,リメイク,小説の映画化
レビュー情報
松五郎と吉岡の奥さんとの関係って要するに、ヨハネス・ブラームスとクララ・シューマンみたいなもんですな(笑)。とは言っても、不器用なところ以外は、全く違うキャラクターですが。こういう「武骨で豪快で気風が良くて、でも奥手」というキャラは、本当に憎めない(これでモテモテだったら、許せない)。内容的には、短いエピソードの積み重ねで、いわばオムニバスと言ってもいいくらいのもの、しかも長い映画ではないので、その点、やや軽い印象はあるのですが。でもそれを補うのが、若き日から年老いるまでの松五郎を全身で演じ切った三船敏郎で、流れる歳月を実によく表現しています。そしてまた、映画において、「主人公の内面」なんて実はどうでもよいということ、そんなものを表現するのが役者の仕事ではない、ということ。「内面」が宿るのは、登場人物の中ではなくて、映画そのものの中であることが、よくわかります。撮影も見事ですね、時代を表現する屋外の光景もいいですが、屋内シーンのセット撮影は、何だか、空気が澄んで感じられるような。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-06-17 10:23:39)
その他情報
作品のレビュー数 43件
作品の平均点 7.74点
作品の点数分布
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300.00%
412.33%
512.33%
6613.95%
71023.26%
81330.23%
9613.95%
10613.95%
作品の標準偏差 1.42
このレビューの偏差値 51.28
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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