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終電車 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 終電車
製作国
上映時間131分
劇場公開日 1982-04-10
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ドイツ占領下のパリで、とある劇場の人間模様。さぞかしナチスの弾圧で苦しんでいるのかと思いきや、さにあらず、意外に皆さん伸び伸びとしてます。冒頭、ドイツ兵に撫でられた子供の頭を「汚らわしい」とばかり、せっせと洗う母親が出てきたみたいに、なかなかの逞しさ。だからこんなご時世でも、劇場なんてものをやっていられる訳ですが。時々、停電が発生したりして、そういう時だけ、戦時下であることを思い起こさせます。
で、劇場には看板女優のドヌーヴがいて、そこにややテキトーなところのある俳優、ドパルデューがやってきて。何だかんだとウダウダやってるので、こんなんじゃきっと、この映画が終わるまでに上演に辿り着かないんじゃなかろうか、と思えてきたり。
一方で劇場の地下には、看板女優の夫である演出家が、周囲には亡命したと思わせておきながら実はひっそり、潜んでいる。壁の穴から階上の劇場の様子が聞こえてくるもんで、そこが彼の指定席。
で、意外にもちゃんと上演にはたどり着くのですが、準安定状態だった占領下から、終盤に突然戦局が動いて(その唐突さがややコミカルですらあります)、そのせいで何だかむしろ、不安定になってしまうようなところもあって。駆け足でハッピーエンド(なのか?)に向かって行きます。
怪人の登場しない、「オペラ座の怪人」。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-20 02:32:38)
その他情報
作品のレビュー数 24件
作品の平均点 6.58点
作品の点数分布
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414.17%
5520.83%
6729.17%
7520.83%
8312.50%
928.33%
1014.17%
作品の標準偏差 1.47
このレビューの偏差値 51.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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