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デビッド・クローネンバーグのシーバース のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 デビッド・クローネンバーグのシーバース
製作国カナダ
上映時間87分
ジャンルホラー,サスペンス,SF
レビュー情報
寄生生物モノ。なんかブヨブヨした気持ち悪い生物が人間に寄生する。
で、普通なら寄生されて精神を乗っ取られるとか、体の中で増殖するとか、という展開になるところだろうけれど、そこはクローネンバーグ、一筋縄ではいかない。
強いて言うなら、寄生されると「ヘンタイになる」って感じですかね。いや俺は寄生されてないけどヘンタイだよ、という人も多数いらっしゃるとは思いますが、そんなアナタよりももう少しだけ、ヘンタイになってしまいます。
だからこの映画、パニック映画の語法とはちょっと違う。寄生が広がりヘンタイが広がる過程、というのは確かに、一応は押さえているのだけど、テイストはむしろ、後の『ヴィデオドローム』などを思い起こさせるような、キモチ悪さ。悪夢的世界。
低予算らしい安っぽさはあるとは言え、腹の中や口の中で寄生生物がうごめく描写は、なかなかのもの。
パニックが拡がるというより、もっと受け身のまま、キモチ悪さだけが拡がっていく。ああ、実にキモチ悪い。
とは言え、最もヘンタイ的でキモチ悪いのが、冒頭の少女殺害シーンであるという皮肉。結局、寄生生物がヘンタイなのか、人間そのものがヘンタイだから寄生されるのか。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-05-15 19:08:31)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 5.55点
作品の点数分布
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6218.18%
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作品の標準偏差 1.08
このレビューの偏差値 71.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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