タイトル名	スリング・ブレイド
製作国	米
上映時間	135分
劇場公開日	1997-12-13
ジャンル	ドラマ,戯曲（舞台劇）の映画化

子供の頃に殺人を犯し、以来、精神病院で半生を送ってきた男。故郷に戻った彼が、幾人かの人々と交流する姿が描かれますが、彼には感情があるのか無いのか、表情からは読みとることが出来ません。しかしその無表情と、訥々とした語りが、ある種の真実を感じさせたりもします。
そして、その姿をしばしば、引いたカメラが我慢強い長回しで描く。それがまた何か、真実を感じさせたり。
彼自身がマイノリティであるとともに、彼の知り合う人々も、母子家庭であったり、同性愛者であったり、何らかの少数者的な要素を抱えていて。あの酒癖の悪い迷惑男ですら、考えようによってはその一員と言えるかもしれない。
ある意味、予想通りのストレートな顛末で映画は幕を閉じるけれど、それぞれの登場人物がそれぞれの弱さを持っているだけで、誰も本当には悪くないんだろう、と思うと、切ないものがあります。
少年がしばしば足を運ぶ池のほとり、その背景の森の緑が、印象に残りました。

作品のレビュー数	61件
作品の平均点	6.93点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 1 1.64％ 2 0 0.00％ 3 3 4.92％ 4 4 6.56％ 5 5 8.20％ 6 8 13.11％ 7 16 26.23％ 8 10 16.39％ 9 8 13.11％ 10 6 9.84％
作品の標準偏差	2.00
このレビューの偏差値	52.67 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値